松尾大生の独り言

松尾大生の独り言

2012.02.13
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……不思議だ、君と逢う夜は、宇宙の中で君と二人きりなんだよ、いつも……。

「あなたの、その手は、見え透いているわ、今までだってそうだった、もうやめてちょうだいな」

愛する、二人が出逢ったのは今夜が初めてのはずだよ。今夜だって、ほら!

「お願いだから、黙っていて! おあいにく様ね、あなたの心の構造がわかったの。私の中の方程式がノーと叫んでいるのよ、その美し過ぎる言葉に!」

僕の方程式はずっと先までいっている、無限軸の連立方程式だよ。詩のように舞う、自由な考えのダンスだよ、そう、さっきの君のようにね……。

「お願いだから、やめてちょうだい。いったい私の何がわかっているか知らないけれど、大好きなフリなんて、もう私、絶対に、振り向きはしない」

君の素晴らしさに気がついてないのは君自身だよ。僕は君という美しい連立方程式の扉を叩く、ただの読者だよ。この本はながい夢物語さ。もう少し酔っていたいね。

「上手なことばかり言って、他の女に囁いてあげたならば、どんなに喜ぶかしれないけれど、もう私、わたし、あなたに振り向きはしない」



「話す相手が違うでしょう? 誰がもっとロマンチストの女の子をダマすといいわ」

ほらっ、君はいつだってそうやって、僕を試す。試さなくても、いとし過ぎる夢なのに……。夢から覚めたら待っているのは、明日の朝日で、朝日の中、二人で歩こうね。

「答えは、いつも夢の中、……あなたそういっていたわね、……だけれど、夢は幻よ。けして真実ではないウタカタなのよ」

明日のために夢みる準備をしている二人じゃないか。けして明るい日差しの中では出逢えなかった二人がこうして、今、君とぼくが開く、真実への甘い準備……。

「出逢ってしまったのが間違いないだったんでしょう! あなたは嘘つきで、真心のないヒト。おかど違いもタイガイにしてほしい。お願いだからアッチへいってほしいの」

おかど違いは、恋のルールだよ。君は常に意外で、今ぼくは意外性の海を泳ぐ魚さ。魚を愛さない海などいないよ。君は海。

「美辞麗句もいい加減にして。わたし、心からあいしてくれる人が欲しいだけなのに、あなたに堕ちてしまって、……後悔しているのよ。もう抱きしめないで、お願い」


……こころの中のつぼみの花が、枯れて、また咲き誇るときに、魂は蘇り、君はまた女神に帰るのさ。今夜の君はまるで女神そのものではないかい? 苦しいこともつらいこともあった。全部ぼくが今夜、受け止めてあげるからね、ほら……。

「受け止めきれない過去もあるでしょう? 誰にでも、過去がある。あなたの言葉は嘘ばかりだわ」

言葉が嘘ならば、ほら、こうして、形で証明するしかないだろう? 素晴らしい実験、真実を試すこの二人だけの実験でね……。

「もうやめて、ほら、あなたのささやきは、くすぐりすぎるのよこころを、……いつだって」







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Last updated  2012.02.13 23:56:39


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