松尾大生の独り言

松尾大生の独り言

2020.03.04
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最初は緩やかな山火事だった。

山火事の前だってネズミ達の暮らしは楽ではなかった。

むかし、ネズミの国に黒い船がやってきた。

黒い船は、ネズミの山に火を放った。

山火事は、徐々に広がり、ネズミ達は生活を捨てて消火に励んだ。

大きな爆弾が二発落ちてきた。

ネズミ達は逃げ場を失い、いっせいに山と反対方向に逃げ出した。

向かう先が集団自殺の崖とも知らずに‥‥‥‥‥‥。

海は荒れ狂っていた。

猛烈な炎と怒涛の波の間で逃げ場を失ったネズミ達は、今、我を喪い共食いすらはじめている。

私は、ネズミの松太郎というものだ。

私には友人などネットワークがあるためか、友人の鷲に高い岩場まで運んでもらい、高みの見物と洒落こませていただいておる。

鷲や狼、栗鼠や猿などをネズミと区別しないで対等にあつかったからか、案外、人望がある。

逃げ惑うネズミ達は、ちょっと横道にそれたら川があり、死ななくてすむことすら、しらない。

二発の爆弾か落ちてきた時、ネズミ達のリーダーが黒い船の子分と総入れ替えされた。

仲間を売る新しいネズミの親方どもは、意味不明の宣伝をして、ウィルスで仲間の恐怖を煽り、私の仲間を荒れ狂う海に落とすを、よしとしている。

二発の爆弾がおちてから、我々は世界のどこのネズミの国より、働いてきた。

それなのに、ネズミ達は思考力すら 失って貯金も何もかも奪われた。

今年から来年にかけて沢山の仲間が崖から落ちて自殺してしまうことが、この岩場からは、見える。

私に何ができる?

ウィルスは、デマだ、川に逃げろといっても誰も聞いてくれないから、私は川を渡り、安全で食べ物もいっぱいある平野から、仲間の将来を憂えている。






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Last updated  2020.03.04 04:49:50


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