ダリア


貴方はそういった
「移り気で気紛れな貴方と
不安定な私。
貴方と居るとあふれる喜びが在るの」
貴方はそう言っていたね
如何して貴方は僕を取り残して逝ってしまったんだろう
僕は貴方の救いにはなれなかったのか

僕にとって貴方はダリアだった
美しくて優雅で華麗で
貴方は僕を「移り気で気紛れ」だといったけど、
貴方も僕も似たもの同士だったね
僕にとっては貴方は華麗で移り気で気紛れで
いつでも何処か遠いところに逝ってしまいそうだった
不安定な貴方の心

僕と貴方の華を
独り貴方の墓へ添えに行った
貴方が独りじゃないように
僕も傍に居るように
そっと2輪
寄り添うように

本当は貴方が逝った後
僕も一緒に逝きたかった
僕にとって貴方は一人だけだったから
代わりなんて前も今も之からも
居るはずなんてない

逝かなかったのは
貴方の最後の言葉
「貴方は私の代わりに生きてね」
すぐに傍に逝くからといったら
寂しそうな顔をした
僕はその意味がずっと解らなくて
聞いたんだ
そしたら「貴方は私のことを忘れて生きて」
と言った
でも貴方の本音を後々知ることになった
貴方が逝った後、
残された言葉
今もずっと忘れないよ


_私の誕生日には少しだけでいい、
少しだけ泣いて
私には貴方だけだったから
貴方には忘れて欲しくないの。
だけど
私が逝くことを決して悲観しないで
私は解放を求めたの_


貴方は解放されただろうか
僕にはまだ解らないよ
貴方は最後まで独りじゃなかっただろうか
僕は傍に居られただろうか

貴方の誕生日には
涙が止まらない

僕のダリア
可憐で優雅で移り気で
不安定だった
僕だけのダリア
ダリア

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