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もう20年も前の話になりますが、学生の頃冬休みに北海道のニセコにスキーに行きました。
1週間くらいいて朝から晩の10時まで滑り続ける合宿のようなスキー旅行でした。
その中日でスキースクールに入って1日学ぼうと言う事になり朝1日コースで申し込みました。
始まる時間になり集合するとレベルに合わせて組み分けをします。
スクールの前の斜面から適当に滑って降りさせてレベルを判定します。
さすがプロです、高々30mくらい滑っただけでほぼ的確にクラス分けします。
僕らの集団は人数も多かったので妥当な所に数人ずつ納まりました。
他に大阪から来ていた僕らと同い年くらいのお兄さんたちが三人いました。
3人は僕が見たところほぼ同じレベル、本人たちも三人同じ中級者クラスに入ると思っていました。
ところが中級者クラスの人数が異常に増えてしまっていて、そのうちの一人がなんと上級者クラスに入れられてしまいました。
大阪から来たお兄さんは「え?俺?俺?」と言う顔してこちらに配属されます。
さあ、そこから悲劇が始まります。
上級者クラスはいきなりゴンドラに乗り頂上を目指します。
ついた所はいきなり急斜面、「そんじゃあ、アップがてら下まで小回りで降りましょう。着いて来てください」
先生は小気味良く雪を蹴散らしながら滑り降りていきます。
その後を生徒たちが着いて降りて行きます。
小回り(ウェーデルンとも言いますが)が出来ない大阪のお兄さんは一人ラインからはずれ
大きな弧を描きながら途中で転びながら何とか降りてきました。
下で先生が「ジャッ!」て止まると次々と生徒も「ザッ!」「ザッ!」っと止まります。
最後に大阪のお兄さんが「うわあ~」って言いながらゴロゴロゴロ~と転がり込んできます。
「何で俺だけこんなクラスにおるんやろ~」と心の声が聞こえてきます。
「じゃあ、今度はあっちの斜面に移動します」と緩やかな斜面を縦に移動します。
隅のほうを移動しているので段差があったりしますが、先生がピョンと飛び降り、
続いて生徒たちもピョン、ピョンと何事もなかったかのように飛び降りていきます。
最後に大阪のお兄さんは「おわっ」と言ってケツからダイブ。
一人雪だらけになって着いてきます。
こんな状態ですから、先生の言う課題も出来るわけがありません。
ただただ雪だらけになって着いてくるだけのスクール、どんだけしんどかった事か。
先生も「いや~悪かったな~」って顔して何にも言ってあげられません。
2人組になって前の人に後ろの人が合わせて滑り降りてくるって言う課題の時
僕はその大阪のお兄さんと組になりました。
「どちらが前を滑りますか?」と聞くと「どうせあわへんのやからあんた先行ってくれ」
と投げやりな様子です。
案の定前を滑る僕の後ろを自由気ままなラインで滑って降りてきました。
途中で並んで話を聞いている僕たちを友達が写真に撮ってくれてましたが、端の方で一人だけ真っ白になってしゃがんでいるお兄さんが写ってました。
あの時はつらかったね今どうしてるんだろう。