TAKE　OFF

『晴れのち曇り？』（S）

＋注意書き＋こちらの小説は、TOD2を元に私が考えた ~~妄想…~~ お話なので、
かなり個人的要素（？）が激しいです。
それと個人としてのテーマが、今の所「仮面VS聖女」なので、これも理解しがたい方。
見ない方が良いと思われます（汗）そこは自己判断でお進み下さいませ。

では、此処で注意を致しましたので、読んでからの苦情は一切受け付けません。

了承した方のみ↓へスクロールプリーズ（何）

さぁ！今日は良いお天気！

そう思っていた一日の最初の朝

でもそれは想像を絶する一日だった…

晴れのち曇り？

ガンガンガンッと音が聞こえる

「ふぅ…やっぱダメだわ…全然起きてくれない…」

フライパンとお玉を装備して立っている少女、リアラが
何時もの様に幸せそうに未だ眠っている少年、カイルを起こそうと
懸命にフライパンに向かってお玉を乱れ打ちにしていたのだが、
その寝ている本人はまったく起きようと言う気配を見せない。

「何ー？リアラ。まだカイル起こしてんの？」

ピンクの髪の小さな少女がドアを開けてリアラに話しかけた

「あ。ハロルド…なんか今日は全然起きてくれないのよカイル。」

心配そうにカイルを見つめながらハロルドと呼ばれた少女に話しかける

「ふーん…あ、なら私のクスリで起こしてあげようかｖ」
「え？そんなこと出来るの！？」
「んなモン朝飯前よっ！…で、如何する？」

顔は笑っているが目が異様に怪しく光っているハロルド
だが、そのことにまったく気付かないリアラは、カイルを起こしてくれるように頼んでしまった。

これからが今日の大惨事の始まりである ――

－－－－

「おいリアラ。もう直ぐ出発だ……」
「ジューダスうぅぅ！！！」
「うわーーー！！」

やけに遅いと思い、仮面（と言うか骨）を被った少年…いや青年か？
ともかく、ジューダスがリアラを尋ねてきたのだが、
突然、先程まで寝ていたカイルがジューダスに抱きついてきた。

普段驚かない彼でも、この事態は流石に 人並み に驚いた。

「あ、ジューダスちゃんじゃなぁい♪元気ー？」
「ハロルド！？てかちゃん付けは止めろ！そしてこれは如何言う事なんだ！！」

リアラは少し驚きながらジューダスとカイルの様子を見ていたのだが
その後ろにひょっこりと現れたハロルドに、ジューダスはハロルドが現況だと言う事を確信した。
まぁ『ジューダスちゃん』等と呼ばれて一瞬口調が変わっていたが、そこは気にしないでおこう。

「手っ取り早く説明すると、カイルを起こすために昨日試しに作ってた薬を飲ませてみたわけ。
んで、飲ませた直後にジューダスが来ちゃって…そしたら大成功よっ♪」
「……その薬は如何言う薬なんだ…。」
「ん～？現代に例えると…… 惚れ薬 って言う辺りじゃないかしら？」

……彼女は今何を言った？と一瞬固まってしまったジューダス。
そして、額には冷や汗が流れている。
しかもハロルドは相変わらずグフフｖと怪しい声を上げている

だが、その後ろの方に一人取り残されていたリアラは、
何だか怒りとドス黒いオーラに包まれていた…。

「とりあえず、カイルが戻るまで何時間掛かるんだ？」
「私が知る筈ないでしょ」
「………………は？」

カイルに抱きつかれたまま（笑）のジューダスが、呆気に取られて、抜けた声を吐いた。

「い…嫌よハロルド！！カイルはわ・た・しの英雄なのよ！？
なのに……なのになんでその 骨仮面ストーカー なの！！？」
「ほぅ…？言いたい放題言ってくれるじゃないか？ 自称聖女サマ 」

リアラの言葉に反応したジューダスが対抗して毒を吐いた

「……な…何やってるんだい？三人供」
「あ～ナナリーだぁｖ」

遅いと思ってきたのだろう。ナナリーも来てしまった。
片手には傷ついたロニが魂を噴出しているが…。
そして、ナナリーが来た直後に、カイルが酔っ払っているかのように
ジューダスから離れナナリーに抱きついた

「如何したんだい？このカイルは…」
「見ての通りよん♪中々面白いでしょ～？」

カイルに抱き疲れているのに到って冷静なナナリー。
だが、後ろの方では約二名、心の中で訴えていた

「（如何してカイル！なんでわたしの所へ来てくれないの！？まぁナナリーなだけまだマシだけどね…
ってそうじゃないわｖともかく、早くハロルドに治して貰わないと！）」

握り拳で瞳の中は何やら燃えてるリアラ嬢。

「（何故だ…何故僕から離れてしまったんだカイル！！
確かに僕等は叔父と甥と言う関係……だがそれを乗り越えてこそ！！」
「ジューダス…。最後辺り聞こえてるよ…」

冷静に突っ込むナナリー。流石は仲間の中で一番突っ込んでくれる突込みキラー！！

「ふ…」
『"ふ…"？』

不意に発せられたカイルの声に、リアラ、ジューダス、ナナリーの三人が同時に聞き返した。

「ヤバ…そういや忘れてたわ…」
「わ…忘れてたって…何をだい？」

「数十分に一度、性格が 豹変する ように出来てるってコト。」

これを聞いた三人は、一瞬固まったが、正気を取り戻した時に
何故そんな大事な事を忘れていたんだ？と突っ込みたかったが、
それは無上にも、カイルの声で破られることになる。

「ふふ…ひゃははははっ！あははははー！！」
「いやー。今までの性格で周りの反応があまりにも面白かったからつい忘れちゃったのよねー。
まぁこれはこれでデータが増えるよ・か・んｖ」

壊れ笑うカイルをバックにハロルドが冷静かつ楽しそうに言う。

「んー…なんだ？」
「あ、ロニ。……！………おはようｖ」
「？あぁ。…つーかカイルなんで笑ってんだ？」

さっきまで伸びてたロニが起きて、一番近くに居たハロルドが何か思いついたように笑みを浮かべた。
だがそんなことも分からない、その名もバカロニ（命名ジューダス）は、
その後ろですごい声で笑っているカイルを問いただした。

「ひゃはっははははっ！！ふはひゃー！！」
「カイル！ストップストップ！！笑止ー！！」

「まぁ色々あったのよん♪そんなことより…ロニ、カイルを止めてくれない？」
「あ？なんで俺なんだよ…」
「そぉ？んじゃ、この私に解剖させて貰いたいってこ―…」
「 分かりました！ （血涙）」

「カイル！お前いい加減…！？ ごはぁっ！ 」
「何すんだよこの 変体野郎！！ 」
「………あれは…」
「正真正銘カイルよｖ」
「いやあぁ！！ハロルドお願い！カイルを元に戻して！！… っつか何メモっとんじゃあゴルァ 」
「いやぁよ。こんなチャンス滅多にないじゃない？」
「と言うか船！！船の時間がー！！」
「リーダー格のカイルがこの調子じゃ無理だろう。」

またもや性格が変わったのか、近づいてきたロニにアッパーを喰らわすカイル。
そして倒れたロニを無視しながらナナリーは思わずあれはカイルなのかと疑ってしまう
だがハロルドはそれを普通に否定し、リアラは一部声がどす黒く変わったが
それにもハロルドは動じず、何処からか舌打ちが聞こえた気がした。

今日は船で移動するつもりだったのを気付いたナナリーが叫ぶが、
それを冷静に突っ込むジューダスが居た。
さっきまで ハァハァと取り乱して いたのが嘘みたいだ。

「ともかく、解毒剤はないのかいハロルド！！」
「んぇ～？そーねぇ…私もそこまで暇じゃなかったから… 作り忘れちゃったわ 」
「そんな大事なこと忘れないでよ！…どっかの仮面だったら 一回殺ってライフボトルで… 」
「 いきなり物騒な事を言うんじゃない！！ 」

聖女様の提案を即座に突っ込む仮面。
その言葉にナナリーは「本当にありそうで笑えないね…」と、呟いていた。

カイルはその数時間後に正気に戻ったらしい。
そしてその日は、もう一泊宿に泊まる事になった。

ちなみに、聖女と仮面の決着は、まだまだ続いていたと言う…

結局ロ兄はどうなったのさ！！？
強制的に終わらせてしまった…殆ど変わらない（沈）
聖女さまがとてつもなく黒く染まっていきます。結局どちらが勝つでしょうねぇ？（笑）
突っ込み満載な文になってしまいましたが、此処まで読んでくださった方、有難う御座いました。
てかハロウィン当日に完成って……。
製作日：04.10/31 桑葉

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