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Ryu-chan6708

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2006.06.22
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カテゴリ: 読書感想
「シートン動物記」集中逆読み5冊目

 レイザーバックは日本の イノシシ にあたる。アメリカイノシシともいう。この動物記の主人公は、レイザーバックの フォーミィ である。

フォーミィの誕生 :フォーミィの母親は、 プルンティ家 の農場の近くの森で何頭かの子供を生む。子供は母親に教育を受ける。
ある子供が鼻を蜂に刺され、キツネのようにとがった口から、白い泡を吹き、これが白く頬についた。このことから、この子供にフォーミィという名がつく。

フォーミィの母親の死 :プルンティ牧場の十三才の 少女リゼット は一人で森を歩いていたら、 クロクマ そこにレイザーバックの家族も出合った。母親は子供を守るため、クロクマと戦った。 しかし、ついに敗れる。そのとき、リゼットはわれにかえり家に逃げ帰った。

フォーミィとリゼットの出会い :家に帰ったリゼットは父親のジャックにこの状況を告げた。すぐにジャックは猟犬とライフルを持ってリゼットの案内でかけつけた。
   しかし、 逃げ隠れたフォーミィを残し、母親と他の子供たちは死んでいた。
 こうして、フォーミィはリゼットに育てられるようになる。

フォーミィの遊び仲間 :野生で育ったフォーミィは、次第にリゼットになつく。リゼットも可愛がる。 背中をかいてもらうのが何よりも好きになる。 そのうちに小さなアヒルの子とヒツジの子が仲間に加わり、楽しい遊び相手になる。

クロクマの襲撃 :あるとき、クロクマが農場に忍びこみ、ヒツジの子が倒される。フォーミィは逃げた。物音を聞いたリゼットの父親のジャックは人と猟犬を呼んでライフルを持ってクロクマを追いかけたが、逃げられた。
 恐怖を知ったフォーミィは森に隠れたが、リゼットの口笛でようやく出てきた。

服の上のガラガラヘビ :10月になり、少女リゼットはクーガー川をさかのぼり、きれいな水で泳いだ。
ところが水からあがったら、服の上に ガラガラヘビ がとぐろを巻いており、逃げようとしない。かなり長い時間がたち困っていた。
ついにフォーミィはガラガラへビをやっつける。

グリーゼルの登場 :若いメスのレイザーバックが森を走っていた。 人間がある時期になると世の中に出て、自分の未来をさがす熱望にかられる。野生動物も同様である。 グリーゼルもその熱望を胸に、冒険の旅をしていた。

フォーミィとグリーゼルの出会い :ブタはプルンティ家の農場にある 「こすりつけの木」 に、自分の体をこすりつけ、しるしを残る。
   あるとき、フォーミィはグリーゼルのこすりつけのにおいをかぎ、森へ追跡に入る。 こうしてグリーゼルと会い、フォーミーは野生にもどり、二匹は結婚し、子供を持つ。

ボブキャットの襲撃 ボブキャット は、木の株の上に乗って、レイザーバックのグリーゼルとその親子が通過するのを待ち伏せた。
   そして、 最後に一番小さな子供がやってきたので、それを捕らえた。 悲鳴を聞いたグリーゼルはボブキャットを攻撃した。フォーミィが参加した。そして、ついにボブキャットを殺す。しかし、 一匹の子供は死んでしまった。

クロクマとグリーゼルの戦い :クロクマがクーガー川を歩いていたら、ボブキャットとレイザーバックの子供の死骸にであう。
野生動物は、肉親や愛する者を失った場所を数日間おとずれて追悼するという。 その場所に近づき、においをかぎ、嘆きの声をあげ、地面をかき、あるいは近くの木にからだをこすりつけて去る。 雨でにおいが流されるまで追悼するという。
  折悪しく、グリーゼルは子供の追悼に来ていた。そこでクロクマと出会う。激しい戦いがあったが、グリーゼルは川に落とされて流されが、かけつけたフォーミィに助けられる。クロクマは勝利して自信を深める。

猟師ボーグの挑戦 :レイザーバックが農園を荒らすということで ジャック・プルンティは猟師ボーグに撃つように依頼する。 しかし、それは失敗する。ボーグは逆にフォーミィに追われ、木の上に登って逃げる。追ってきたリゼットは、フォーミィと会う。リゼットは口笛を吹く。近づいて 背中をかいてあげた。 フォーミィは静かに森に去る。 ボーグは助かる。

レイザーバックの勇気ある戦い :今度はボーグとジャック・プルンティだけでレイザーバックを追うことにした。長い追跡の途中で、プルンティはボーグとはぐれる。
   森の中である激しい音を聞き、ひそかに、そこに忍び寄ると、それは クロクマとフォーミィ・グリーゼル夫婦との戦い であった。 長い戦いの後、クロクマは殺される。
絵を含む十頁に及ぶこのシーンの描写は圧巻である。藤沢周平の刺客ものより鋭い戦いの描写である。 かくして、フォーミィは母親の仇を取り、レイザーバックの家族に平和がもどる。

  この死闘をかくれて全部目撃していたジャック・プルンティは、手にしていたライフルを見て恥ずかしく思う。

「フォーミィは私の小さな娘を救ってくれたこともある。それなのに、なんと私はこのライフルで御礼をしようとしたのだ。」

「おどろいた。最高のたたかいだった。わが生涯で見た、いちばんのたたかいだった。フォーミィを退治するなんて、とんでもない。いつまでも私の農場の沼地で生きていてもらいたい。畑の作物を守る方法は他にいくらでもある。」

  この「品格ある」野生動物の姿から、 リゼットの父ジャック・プルンティ は忘れていた「 人間の品格 」「 農場経営者の品格 」を学んだのである。

レイザーバック・フォーミィ





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Last updated  2006.06.22 06:41:06
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