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私
:原書は 2004年の発行
なので、訳では、注でその後の変化もふれているね。
原著のタイトル
は「 The Shackled Continent
」だから、直訳すると「 鎖でつながれた大陸
」とでもいうのかね。
著者は、 アフリカ専門のジャーナリスト
だけあって、アフリカの現地を飛び回り、よく知っているね。
その点でアフリカを具体的に知るにはいい本だ。
しかし、 300頁の大著
だから、ちょっと通読するには時間がかかるね。
A氏 :アフリカは、50を超える国があり、それぞれに個性があるので、問題は多様だろうね。
私
:貧しい国は、どうやったら、豊かになるか。
それを知るために、 著者は日本
に来ているね。
大学で 日本語と経済学
を学んだ。
日本に来て、 明治維新から敗戦で奇跡的な経済成長を遂げた歴史
を知るためだね。
しかし、著者は、アフリカ現地の実態を見ないとわからないということで、 アフリカ取材
に回ることになる。
そして、多くの国をまわり、 アフリカが今、貧しいのは政府に問題があるからだというのが著者の総括的な意見
なようだね。
A氏 :君が以前、「 ジンバブエ選挙強行 」ということで、ブログでとりあげていた ジンバブエの政治 などはその例かね。
私
:アフリカの多くの政府は、 国民を食い物
にしている。
多くの場合、 国で一番の大金持ちは大統領
だという。
地位にものを言わせて、富をためこんできた
という。
ジンバブエはその代表的な国
として、 ムカベ大統領
の政治の問題をこの本のトップで扱っているね。
ジンバブエの食糧危機
は 天候
のせいではなく、 政治
のせいだという。
A氏
:大統領になって冨をためこんだら、地位を手放すことはしないだろうね。
人間は性欲と食欲に限界があるが、 カネの欲望には限界がない
からね。
私
:ジンバブエの大統領は 選挙
で選ばれる。
だから、政治が悪ければ、選挙で落される。
しかし、それでは 大統領は富を失う。
だから、 野党の徹底的な攻撃と、不公正な選挙の実施
となる。
一応、 ジンバブエ
は 国連決議で大統領選挙が公正でないと指摘
されている。
ようやく、先月末に、 ムカベ大統領
が、 南ア大統領の仲介
で、野党党首と話し合いをするところまで、こぎつけたようだが、解決は難しいというのが一般の見方のようだね。
A氏
:アフリカは 天然資源が豊富
だから、本来、カネは入ってくるのではないのかね。
それに 先進国からの援助
もあるしね。
私:
そのカネが 一部の人の贅沢に集中
して、国家としての道路、教育、法制度などの インフラ整備に使われない
。
著者は 例外
として、 ボツナワ
の例をあげているね。
1966年に独立
した ボツナワ
は世界でも1、2を争う 貧困国
だった。
独立とともに、 ボツナワの砂漠の地にダイヤモンドが発見
された。
ボツナワ政府
はこの偶然を無駄にしなかった。
ダイヤモンドでかせいだカネは、インフラ整備、教育、保健医療に使われた。
大邸宅やヘリコプターを買うこともなく、大統領が自分で買い物をしている姿を見かけるほど質素
だという。
こうして、 ボツナワ
は 世界随一の経済成長を記録
する。
日本で官僚が国が経済的に厳しいのに、タクシー代にせっせとカネをかけるのと違うね。![]()
A氏
:隣国には、 世界有数の銅鉱山を持つ ザンビア
があるね。
しかし、ここの経済は、逆に、 泥沼
だね。
その差はどこから来るのかね?
私
:著者は、 ボツナワ
が 優れた経済政策を立案して、堅実に実行
したのに対して、 ザンビアはそうしなかった点に原因
があるという。
ザンビア
では 海外援助は浪費
に使われているという。
明日は、民族問題や、エイズの問題についてもふれてみよう。
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