検査入院をすることになって、すぐに仕事を休む手配に入った。
結局、ベッドが空かずに入院予定日が2週間ずれて、1ヵ月休むことに。
入院初日。
入院期間中の担当医3人に問診責め。
そして廊下を歩かされたり、目をつぶったままその場足踏みをしたり。
スリッパを用意してたんだけど、スポスポ脱げてしまうので、急遽売店で上履きを購入。
最初の頃は、「早く原因を知って、早く治したい!」って意気込んでたけど、
日が経つにつれて、
「自分の体はこのまま動かなくなるんじゃないか・・・」
っていう思いでいっぱいだった。
指もすでに、1から10までをスムーズに折りながら数えられない。
なんだかモタモタしちゃう。
でも、字はしっかり書ける。
入院5日目の教授回診の時、ビックリした。
教授、助教授、神経内科の先生方、内科の先生方、研修医・・・
一体何事?? ってくらいの先生たちにベッドを囲まれた。
腱反射などを診られて、先生たちが何か言ってるよ~
聞き耳立ててみたものの、専門用語、しかも英語?わからん。
その日の夕方、針筋電図の検査。
先生からは、「痛いよ」と聞かされたけど、痛みに強いと自負していたから大丈夫、と思ったの・・・
まず、上腕。
針を刺されて、その部位に力を入れたり、抜いたりする。
その間、先生は1番いいポジションを見つけるべく(?)、刺したまま針をグイグイ動かす。
痛かったけど・・・これは我慢できる許容範囲ね。
そして次。
左手甲側の、人差し指と親指の間。
検査で泣いたのは、これが初めて。
刺した瞬間すでに痛いけど、それを先生が「ごめんねっ」って言いながら奥に刺し込むの。
心臓止まるかと思った。
体がのけぞった。
全身から汗が噴き出して、涙がこぼれた。
「ハイ、力入れてっ」・・・って・・・
入らないっちゅーの。
地獄の左手が終わり、先生は「まだ足が残ってるんだけど・・・どうする?明日にする?」って。
とんでもない。
またこの検査室に足を運ぶのはゴメンです。
一気にやってもらった。
でも、1番最強の針筋電図は、舌だ、と教えられた。
この時誓った。舌は絶対拒否しよう、と。