日常の記録

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私の夢だったこと


家にいるのは耐えられなかった。
事務所でパソコンに向かっていると、何もかもが夢のようだ。
ほんの4日前までは、同じようにここに座って、家族のことを思い、「なんて自分は幸せなんだろう」と思っていたのに。

私は自営業をしているため、葬儀までの数日間も携帯に仕事の電話が入ってきていた。
「元気がないですね。どうかしたんですか?」
「・・・実は、夫が急に・・」
「それはそれは!    ところで今度の○日なんですが、大丈夫ですか?」

断れなかった
断ったらそこから二度と仕事が来ないかもしれない

私はもっともっと仕事を頑張って、自分の力だけで生計を立てるのが夢だった。
そして、夫には、今みたいに夜勤があって不規則な仕事じゃなく、自分の好きなことを仕事にさせてあげたかった。

私はずっと自分の好きなことをやってきた。
不安定な自営業。
夫は「(夫婦)二人して、不安定なことしなくてもいいだろう~」と笑って、会社員を続けていた。
家計の心配を夫がしなくても良いくらい、私がしっかり働いていれば、夫も気兼ねなく好きな事を仕事に出来たのに。

いつかそうするのが夢だった
いつか出来ると思っていた
でも、間に合わなかった
全部私が不甲斐ないから

ごめん。。。。ごめんね

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