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2006.11.15
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カテゴリ: 東京紀行
11月15日(水)の夜8時半ごろ、単身寮で夕食が終わって部屋に戻るとラジオからけたたましい警告音が鳴っている。何だろう?と耳を澄ませて聞いていると「津波警報」だった。
千島列島でM8.1の地震が発生。北海道東部沿岸に大きな津波が押し寄せるという。第1波の到達時刻は約1時間後。根室市など広い範囲に避難指示が出ている。一瞬、インドネシア沖のM9.0の地震を思い出した。被害がなければいいが・・・、と。

ところが、この避難指示を無視する人がかなりいたようだ。揺れが小さかったこともあり大したことはないと自分で判断し、自治体からの避難指示を無視して何の行動も起こさなかった人が7割もいたとか。まあ「自己責任」だといえばそれまでで、もし、10メートルの津波が来て、呑まれてしまっても、そんな人は文句は言えないな。(ただし、この手の人が一番あとで文句を言うのだけれど・・・)

寺田寅彦の「災害は忘れた頃にやってくる」は、また、現代で再び光る言葉になっていると思う私だ。続報を見ていると、第1波ではなく、なんと10時間後に最大波が押し寄せたようだ。オー、コワッ!!

震度分布.JPG

大津波.JPG


http://www.asahi.com/national/update/1116/TKY200611160340.html


2006年11月16日19時47分
 択捉島沖で15日夜に発生した地震で、東北地方の沿岸部で観測された津波の高さが、津波注意報の解除後に最大になった。宮城県内では気仙沼、石巻市などの漁港で16日朝、計5隻の船が転覆しているのが見つかった。けが人は出なかったが、専門家からは「注意報の基準を見直すべきでは」との指摘が出ている。

 気象庁は津波注意報を16日午前1時半に解除した。だが、石巻市鮎川では午前5時2分に、最大波高60センチを記録。青森県八戸市でも午前3時7分の60センチが最高だった。
 16日朝に漁船3隻が転覆しているのが見つかった気仙沼市唐桑町の只越漁港では、午後も海水面の変動が続いた。近くの漁業、梶川正人さん(72)は「朝5時ごろ、潮がゴーゴーと渦を巻き、海面が1メートル近く上下していた。チリ地震(60年)の津波でも被害がなかったのに、こんなことは初めてだ」と話した。
 今村文彦・東北大大学院教授(津波工学)によると、今回の津波は境界波と呼ばれ、波が沿岸で何度も反射しながら、長時間押し寄せるという。「注意報の解除後に高さが最大になっていることから、注意報を出す基準自体を見直す必要がある」と話した。





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Last updated  2006.11.21 06:28:03
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未明の大波、海山の反射で?択捉島沖の津波  
http://www.asahi.com/science/news/TKY200611170373.html

未明の大波、海山の反射で? 択捉島沖の津波
2006年11月17日

 択捉島沖で15日夜に発生した地震の津波で、国内で観測された波が翌日未明に最大となったが、太平洋の海底にある海山で津波が跳ね返り、沿岸に残っていた波と強めあった可能性のあることが、東北大の分析などでわかった。地震から時間がたっても津波への警戒は必要だと、改めて示された。

 気象庁によると、国内で観測された最大の津波は三宅島の高さ0.8メートル(16日午前4時9分)。北海道浦河町では午前3時47分に0.6メートルなど、最大波高は地震発生の15日午後8時15分から6時間以上後となった。

 東北大は東京大の震源情報などをもとに、東日本に達した津波をコンピューターで詳細に再現。北海道十勝地方では津波が海岸沿いにゆっくり広がるなど、地形の影響で津波が長く残る現象を確認できた。一方、米海洋大気局(NOAA)は太平洋全域の津波を大まかに再現しており、津波は太平洋を東に進み、ハワイ北西の天皇海山群で跳ね返り、5時間以上後に日本に達していた。

 こうしたことから東北大の今村文彦教授(津波工学)は、沿岸に残った津波が海山からの反射波の影響を受け、強まった可能性が高いと分析。「警報などが最大の波の前に解除されたのは予測技術の限界のせい。長時間にわたり津波がどう動くかを速やかに予測する技術開発が必要だ」と指摘している。

(2006.11.21 17:23:52)

津波警報、なぜ逃げぬ  
http://www.asahi.com/life/update/1127/005.html

津波警報、なぜ逃げぬ 誤解?余裕?
2006年11月27日15時56分
 択捉島沖の地震で、北海道に津波警報が出た。予想された高さは2メートル。しかし、多くの住民が避難しなかった。スマトラ沖地震で津波の恐ろしさを見せつけられた後、国内では初めての津波警報だった。「隣近所も逃げていない」「テレビを見ていても何の変化もな」。逃げない理由はさまざまだ。気象庁は津波予報の迅速化を進めるが、住民の避難にどう結び付けるかが課題となった。内閣府は27日午後に会議を開き、避難情報のあり方を検討する。

 宗谷湾に面した北海道稚内市声問地区。15日夜の地震で、この地区には地震発生から35分後に避難勧告が出た。地区に住む主婦(52)は、「隣近所も緊張感がなかった。テレビの映像を見て逃げようかと思ったけれど変化がないから大丈夫だと思った」という。 (2006.11.27 16:27:58)

その2  
避難勧告が出たのは夜9時前。地区の住民1710人のうち、避難したのは200人足らず。消防団員(54)は「漁師町なので寝ていた人も多かった。湾内は津波に弱いことはわかっているのだが……」と振り返る。

 北海道は当初、避難した人は1万3千人と発表した。避難指示・勧告対象者約13万人の約1割。避難所に行った人が中心で、実際に避難した人はこれよりも多いとみられている。

 今回の津波予想は、最大で2メートル、観測された津波は最大約80センチだった。人は何メートルの情報で逃げるのか。

 岩手県立大の牛山素行助教授(災害情報学)は今年、同県田野畑村沿岸部の村民にアンケートした。同村は、明治三陸地震で303人、昭和三陸地震で54人の津波による死者を出している。

 「2メートルの津波」で避難するとしたのは、回答者(191人)の4分の1。5メートル以上が過半数を占め、このうち10メートル以上も3割近くいた。 (2006.11.27 16:28:52)

その3  
牛山助教授は「台風の時の波浪の高さや遡上(そじょう)高と混同している」とみる。波浪の2メートルは波打ち際だけの高さ。2メートルの津波は、海面が2メートルせり上がり、そのまま陸側に押し寄せる。河川の上流に被害を出すこともある。津波がたどりついた高さ(標高)が遡上高で、同村は明治三陸津波で28メートルまで来ている。「過去の経験から判断しているが、間違えている知識もある。津波の高さの意味を住民に説明することが重要だ」と話す。

 宮崎大の村上啓介助教授(水工学)は、昨年の台風14号で被害を受けた宮崎市の大淀川沿いで、避難勧告が出た地域でアンケートを行った。433世帯の回答のうち、これまで被害経験のない地域の避難率が90%だったのに対して、被災経験がある地域の避難率は37%にとどまった。

 村上助教授は「過去の災害を経験したことが逆に、台風災害のリスクを過少に評価させ、避難率を低くした」と話す。

 村上助教授は、社会心理学で言われる「正常化の偏見」を指摘する。例えば、1万人に1人の割合で交通事故に遭う可能性がある場合、多くの人は自分は事故に遭わないと解釈するという。

 いろいろな災害で避難調査を続ける群馬大の片田敏孝教授(災害社会工学)は来月早々、北海道に調査に向かう予定だ。「人は自分だけは大丈夫だと判断してしまう。それぞれの地域に住民に避難を呼びかけるリーダーが必要だ」と話している。

 〈避難情報〉 災害対策基本法で、市町村長が発令する。災害が発生、あるいは発生の恐れがある場合、住民に安全な場所への立ち退きを求めるのが避難勧告、生命への危険が高まり、より急ぐのが避難指示。気象庁は50センチ程度の津波が予想される場合に津波注意報、1メートル以上の場合に警報、3メートル以上の場合に大津波警報を出す。 (2006.11.27 16:29:14)

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