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思いがけない近さで エッフェル塔が見えた
秋の乾いた夜空に くっきり浮かぶ シルエット
気位の高い貴婦人のような すっきりとした フォルム
ベッドに寝転んで、小さな窓を開けると
いつもそこには 彼女の姿(エッフェル)が目に入ってきたけれど
見ている私は 迷いの中にいた
一体 私は何をしたいのか
何かを探していることだけは確かなのだけど
その何かが わからない
「絵を描きに来たの?」
「仏語を勉強するために?」
「デザイナーの修行?」
「美容を学びに?」
「芝居の勉強?」
必ず、聞かれたのに 答えようのない私だった
ホンとは心の中に 答えはあったのだけど・・・
言えなかった、というか、、、
どう、言っていいのかが わからなかった
「遠回り、道草したいんです。」
そう、正直に答えたことがあったのだけど・・・
「???」不思議そうな顔をされて
それからは答えづらくなってしまった
パリは不思議な街
パリは大人の街
パリは孤独を感じさせ
孤独に強くさせる街
パリは全ての人を受け入れ
そして、、、突き放す
パリ、、、エトランジェ(異邦人)が似合う街
今夜、NHK(BS)の番組にチャンネルを合わせたら、パリに暮した日本人の特集をして
いて、思わず観入ってしまった。
佐伯祐三(パリの下町の風景を描き続け、30歳で結核の為、パリで亡くなった)
林芙美子(第二次大戦直前のパリに数ヶ月滞在、そこで邦人学生と短い恋におちる)
哲学者の森有正(40歳でパリに留学しそのまま65歳で亡くなるまで、パリに暮した)
途中から観たので、その前は与謝野晶子?だったのかしら?
それぞれの分野で有名な人達でさえ、パリで暮し始めた時、否が応でも、自分が東洋人
であることを認識し、またその自分と向き合うことで、悩み、苦しみ、行き詰まり・・・
その後にうっすらと、やがて、はっきりと自分の姿を見出したのだろう。
番組を観ているうちに、あの頃の屋根裏部屋からの景色が浮かんできた。
ぁぁあ~パリよ、過ぎ去りし思い出の街。。。