みなとのおはなし

みなとのおはなし

2011.03.16
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それは、突然だった。

3月11日、新潟市にいた私は、用を済ませて帰ろうと、あるビルの3階のエレベーターに乗り込んだ。
1階のボタンを押した次の瞬間、ガタンという音がして、警報音が鳴り、エレベーター内は真っ暗に・・・・訳もわからず、閉じきっていなかったドアからなんとか廊下に出た。
揺れている。
ものすごい横揺れ。
近くの柱にしがみつき、「ヤバイ!」・・・・中越地震が脳裏を過ぎった。
横揺れは、止む事なく続いた。
「私、死ぬの?」恐怖心で頭はパニック状態に。
しばらくして、揺れが弱まった瞬間、3階から階段を駆け下りて、ビルの外へ出た。

どのくらいの時間が経っただろうか・・・・。

携帯は、一切繋がらない。
家は・・・子供達は・・・・何度も何度も何度も、電話するけど携帯の電波は、無常にも切断されてしまう。

新潟駅前のdocomoショップへ向かう。
携帯のバッテリーを充電しながら、携帯が繋がるか何度も試みる。

店内のテレビには、今日起きた地震が報道されている。

そして、津波のニュースが流れ、そこにいた大勢の人間は、ほとんどみんな愕きの声をあげた。

みんな、テレビ画面に釘付けになった。
そろそろと忍び寄る波にのみ込まれて行く家、街、車、そこにあるすべての物。
信じられない光景に、涙が流れた。

携帯は・・・・繋がらない。



娘は、下宿に無事に帰れただろうか。

地震が起きてから、3時間・・・・やっと、娘からのメールが私の携帯に届いた。

「お母さん、学校、すごく揺れた。今、家に着いたよ。」

涙が溢れた。





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最終更新日  2011.03.17 00:22:58
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