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勝手に最遊記
Curse ―9―
「さぁな。あの女と関係あるのは判るが・・・。」紫煙を吐きながら、古木を見つめる三蔵。
「しかし・・・一体、どういう原理で・・。」そっと八戒が古木の幹に触れた、途端・・・
ズザアアァァッ――――――古木の枝が、ざわめき始める。
「えっ・・・・。」頭上を見上げる八戒。肩に留まっていたジープが「キューッ!」鳴きながら飛び立つ。
「危ねっ・・八戒っ!!」悟浄が八戒の体を己の体で吹き飛ばし、頭上から降り注ぐ幹をかわす。
ザクンッザクッ―――――古木の幹が、地面に突き刺さる。まるで鋭利な槍のように。
「・・・・・チッ。」三蔵がマルボロを投げ捨てた。
古木が、ザワザワと太い幹を揺らしている。まるで・・・古木自体が妖怪のように威嚇しているのだ。
「マジ、ヤバイって感じだな。」悟浄が錫杖を具現化させる。
「ですね。妖怪の類とは違いますが・・・。」この古木が関わっている事には間違いないだろう。
八戒も両手に気を集めだした。
「・・・その男って誰?」救うと言いながら――――樹來を此処まで追いつめた、人間の男。
許せないのはその男。
「・・・・知りません。私が名前を問うと、“名前は捨てた”と。その代わり・・」
「名前?今、ないんだよねー。捨てたばっかりで。ああ、呼ぶ時に困るって?んーじゃーさぁ・・」
「“博士”と。取りあえず博士と呼べと、言いました。」「・・・ハカセ?」桃花が眉を寄せる。
―――――“博士”・・・この間、普通の人間だった男達が妖怪に変化して・・・自分達を襲った。
彼らが繰り返し言っていた“ハカセ”と言う人物と、同一人物なんだろうか。
その可能性は、限りなく――――――――高い。
「桃花。ハカセって・・・・。」悟空も同じ思いなのだろう。不安げに桃花を見つめる。
「・・・とにかく、あなたのお姉さんの所に案内して?救えるかどうか、判らないけど。」
樹來は頷いて、
「では手を。手を私に合わせて・・・心を無にして下さい。瞬間移動します。」
「「瞬間移動!?」」悟空と桃花が同時に叫ぶ。
「ジッと・・・していて下さい。本当なら、貴方にも出来るはずよ?」樹來が悟空を見つめる。
「エッ・・・俺?」悟空が唖然としている間に―――――――――周りの景色が歪んだ。
「眼を、開けて下さい。」樹來の声で、自分が固く目を閉じていたのに気が付いた。
「・・・・・わぁ。」驚きの声が漏れた。「本当に・・・瞬間移動したんだ。」桃花が息を吐く。
グルリと辺りを見回せば、鬱蒼とした木々に囲まれていて、此処が森の奥であると言うことが明白だ。
「・・?何か、気配が・・・。」悟空が反応したのと同時に、
「!!・・木がっ・・!!」樹來が血相を変えて走り出した。
「待って・・樹來っ!」慌てて桃花と悟空が後に続く。
―――――――――木々に遮られ、見え隠れする樹來の姿を必死に追う。「もっ・・限界かもっ・・。」
苦しい息づかいで桃花が呟く。とてもじゃないがコレ以上、後を追って走れそうにない。
ソレに気付いた悟空が、
「よっ!・・と。」軽々と桃花を横抱きに抱え、スピードも緩めず(むしろ早く)森を駆け抜ける。
「ちょっ・・悟空ちゃんっ!?」慌てて首にしがみつく。そうしないと振り落とされそうだ。
「無理すんなって!この方が早いし。」軽い軽いと、ニカッと笑顔を向ける悟空に目眩を覚える。
『悟空ちゃん・・・悟浄君より、モテそうだよ・・・。』しがみつきながら、ため息を付いた。
―――――樹來を追って、どんどん森の奥へと入って行く。薄暗くなってきた景色に、
戦いの気配が強くなって来た。 突然、悟空の足が止まった。「悟空ちゃん・・?」
桃花が伺うと、樹來の背中が見えた。その奥に、古木と激しい戦いを繰り広げている三蔵達が・・。
「止めてーっ!!」樹來の絶叫――――――そして、我が身を省みず、戦いの中へと飛び込んでいく。
「待っ・・・!」突然現れた樹來の姿に、悟浄達が瞬時に反応する。
ジャララッ―――――・・・一番近くにいた悟浄の錫杖が、樹來に向けて放たれる。
「止めてっ・・!!」悟空の腕から抜け出し、桃花が飛び出した。
「・・桃花っ!?」悟浄が錫杖を引いたが・・・『間に合わねぇっ!!』
弧を描いて、銀色の三日月が正確に樹來の前に・・立ちはだかった桃花の体へと、襲いかかる―――
――――ガァキキィィンッ――――激しい、金属音。
悟浄の錫杖は、悟空が投げた如意棒によって叩き落とされていた。
「・・・は。ビックリさせんなよ~・・。」悟浄が脱力して、座り込んだ。
「桃花っ!大丈夫ですか!?」八戒が走って来た。後ろを三蔵が睨み付けながら歩いて来る。
「てめぇ・・・。どういう了見だ。」既に昇霊銃をハリセンに持ち替えている。
悟空に助け起こされながら、
「あはは・・ゴメン。話を聞いてからでも遅くはないでしょ?あの女の人・・樹來って言うんだけど、
決して悪いヒトじゃないから。」――――――樹來は古木の側に寄り添っている。
その様子を見つつ、
「・・・ったく、お人好しもいい加減にしろ。ンな頭、しやがって。」パシッと軽く桃花の頭を叩いた。
八戒達も顔を顰める。艶やかな黒髪だった桃花の髪は・・・・見る影もなく、総白髪で。
「・・・本当に、すみませんでした。」樹來の声に、三蔵達が向き直った。
「私が間違っていました。・・・姉を助けるためとは言え、多くの方達に・・」樹來の言葉を遮るように、
「・・樹來っ!危ねぇ~っ!!」悟空が絶叫した。
「・・・・・・・あ?」樹來の体に――――――――古木の幹が、何本も・・・突き刺さった。
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