勝手に最遊記

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Family ―15―


背中にいる桃花は気が気でならない。

『悟空ちゃんとあたしって、身長変わらないのよね・・。
オマケに横幅はあたしの方がデカイ気がするし・・・トホホ。』

悟空の背中で、自分の体型を呪ってため息をついた。

「・・・ため息ついても体重は変わらんぞ。」
「!!三蔵・・・な、なんで・・。」

「お前みたいな単純バカ女の考えてることぐらい、お見通しだ。」
ニッと口角を上げて笑う三蔵の憎たらしい顔・・。

「・・・アンタみたいな皮肉れた男が、なーんで悟空ちゃんみたいな
素直な男の子の保護者なのよ!?」

「知るか。好きで飼い主やってんじゃねぇ。」
「わ~っ!ヒデーよ三蔵!!」

ギャアギャアと騒ぎながら歩いている三人の後ろで、

「・・・三蔵だってウルサイよな。」納得の出来ない悟浄。
「いやぁ~平和ってイイですね~。」ノホホンと言う八戒。

星が眩しいほど瞬いていた夜―――――


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