勝手に最遊記Ⅱ

勝手に最遊記Ⅱ

Pain―7



驚愕する悟空達を後目に、

「あの女は預かったよ。返して欲しかったら、ココから北へ5キロ先にある建物まで来てくれるかな。其処に居るからサ。」


淡々と説明し、


「無理にとは言わないよ?ま、来なかったらあの女が死ぬだけだし。・・・それじゃーねぇ~。」


陽気な声と共に――――――― ブシュッブシュッ 首に繋がれていたコードが引き抜かれていく。


途端に、カプセル一杯に入っていた緑色の水がどす黒く変色し、泡立つ。


ぶくぶくと気泡を吐きながら苦しげに表情(かお)を歪める妖怪の首・・・・ ガッシャアアアァンッ 悟空が如意棒でカプセルを叩き割った。

「悟空っ?!」「・・なんか、コイツ・・・」悟空自身も良く判らぬまま、流れ出てくる水をかき分け、首をすくい上げた。

「おいっ!お前っ・・・」「―――――・・・・桃花を・・・助け・・て・・・」首の口から、弱々しく紡ぎ出された言葉。


「桃花?お前、桃花を知ってんのか?お前・・誰なんだよっ!?」「俺は・・・大・・大桷・・・お願いだ・・桃花を・・・」


生気のない虚ろな目で、大桷は必死に言葉を紡ぐ。



「助けて・・・くれ・・・俺の・・・代わり、に・・・」「大丈夫だ!絶対、桃花は俺らが助ける!!だから・・お前もっ・・」



「・・・桃花は・・悪くない・・・・悪く・・・ない・・んだ・・・・」



静かに閉じられていく瞼



「おいっ?!お前・・大桷!!しっかり・・・」そっと、悟空の肩に置かれた手。「悟空・・・彼は、もう・・。」八戒が首を振る。



「・・・・桃花・・・・生きて・・・・・。」 その、言葉と共に。



一滴の涙を流しながら――――――――――――――――――・・・大桷の命は、終わりを告げた・・・・・
















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