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1. 乳母車の歴史
乳母車は、米国のチャールズ・バートンが乳母車工場を設立したことから始まったようである。どのようにして広まったかは不明であるが、その後、ヨーロッパ各地にも普及したようである。日本ではどのように普及していったのだろうか。
乳母車について、すぐに思いついたのが子連れ狼だったため、江戸時代から存在していたと思ったが、最初の乳母車は、慶応3年(1867年)つまり、大政奉還があった年に福沢諭吉が米国から持ち帰り、その後、名古屋の鬼頭鍬次郎が量産を始めたとのことである(注2)。そして、明治時代に全国へと普及していったということになるようである。
2.ベビーカーの歴史
欧米ではかなり昔から乳母車があったようである。英国の航空学工学者兼テストパイロットだったオーウェン・フィンドレイ・マクラーレンが、娘の妊娠を機に、「もっと軽くて使いやすく、コンパクトにたためる乳母車」が必要なことに気付き、発明したとのことである。それが今の折り畳み式ベビーカーの原型である。その後、彼は1967年に世界で初めて折り畳み式ベビーカーを発売した。その後、改良が繰り返され、道路事情や住宅事情の厳しい都市部での人気が高まり、現在のように多くの母親に支持されるに至ったようである(注3)。
日本においては、いつ・どのように入ってきたのか分からないため、今後の課題になるが、程なく移入されてきたことは確かなようである。
3.乳母車からベビーカーへの移り変わり
なぜ、日本で乳母車からベビーカーへ移り変わったのか、決定的な事例はなかった。そのため、憶測になってしまうが、ベビーカーはコンパクトにできるという点から普及していったのではないだろうか。
団地やアパートが増加し始めた団塊世代の時代から普及したのではないかと思い、母に聞いてみた。やはり子どものころ、乳母車というものはあまり見かけていなかったとのことである。また、少ない経験だが理由として、マンションや新興住宅の多い筆者が生まれ育った故郷(神奈川県相模原市)を思い出してみると、乳母車というものを見かけたことはなく、逆に畑や田んぼばかりの父の故郷(宮城県登米郡)では乳母車の姿をたまに見かけていた。住宅の広さという視点は的外れではないように思う。他に、乳母車よりベビーカーの方が軽いため、持ち運びが楽という点も理由のひとつではないだろうか。
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