FUTURE (仮)

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Ⅳ それぞれの疑問と特徴(おんぶ紐)



2.おんぶ紐
おんぶ紐にもいろいろと種類がある。一本おんぶ紐とは、戦前までのモデルであるが、これは首が据わってから(4ヶ月くらい)体重15kgまでの子どもに使える。また、脚入れなしおんぶ紐(背もたれつきおんぶ紐とも言う)は戦後から昭和30年代までのモデルであり、お尻の当てが広く股関節脱臼防止になるデザインである。また、抱っこ兼用のものがあり、首のところまで支えられるタイプもある。なお、一本おんぶ紐はさらしや着物の紐、男物の浴衣のやわらかいタイプの帯などでも十分代用が効く。また、小学生をおぶうためのロングサイズも売られている。

(1)利点
①おんぶをすることによって、温かくなるため、子どものお腹とお母さんの背中がぴったりくっつくため、子どものお腹が冷えるのを防ぎ、下痢になりにくい。それは、子どもの体温と内臓の働きを維持することに効果がある。
②お母さんの両手が使えるため、家事を同時にすることができ、また買い物の際にも便利である。
③おんぶした人のダイエットになる。
④子どもの成長を体全体で実感できる。
⑤ファッション性から、抱っこ兼用のものも売られてはいるが、フロイト(注6)によると、抱っこよりおんぶの方が子どもに安心感を与えられる。寝る前におぶうと子どもの寝つきが良くなる。
(2)欠点
①子どもがぐずり、後ろに反ると、おぶっている側がバランスを崩したりして苦しくなる。しかし、最近は背中当てがしっかりしているものも売られているので心配する必要もなくなってきている。
②前の方でクロスさせるおんぶ紐の場合、胸が強調されてしまうためか恥ずかしいという人もいる。
③電磁波が脳や血液に悪影響を与えるらしく、携帯電話の使用は控える。特に通話は子どもの頭と携帯電話のアンテナが近くなるため、有線電話を使用することが望ましい。(注7)

面白いことに昔、おんぶするから足が長くならないというまことしやかなうわさも流れていたらしい。そこで、子どもを下ろした後に足を擦り、「大きくなぁれ」とおまじないをする人もいたようである。真偽の程はともかく、これだけでも十分なコミュニケーションが成立していると思える。更に、コミュニケーションに関連して、近年増える傾向にある「おんぶされることが苦手な子ども」に対しては、散歩やおんぶタクシーなどの遊びを通していくことから始めると、子どもが受け入れてくれるようになるらしい。もちろん、個人差があるだろうが、試してみる価値は大いにあるのではないだろうか。
また、おんぶされていると様々な景色が目に飛び込み、眼に映る変化が脳細胞を刺激するらしい。それに対して、おんぶ紐で抱っこをしている場合、それだけだと赤ん坊は抱っこしている大人の顔をいつも見ている事になり、信頼関係が生まれるが、変化に乏しい。加えて、大人の機嫌の善し悪しや声の調子や表情に左右された子どもに育ってしまうということもあるらしい。
他に、おんぶ紐の参考として、子どもをおぶうことにより肩こり、あるいは身体に他の影響があるのではないかという疑問が出てくると思われる。この点は赤ちゃんをできるだけ高い位置でおぶうと負担が軽くなるようである。それだけでなく、おぶう位置が低いと紐が緩くなる原因にもなる。子どもが成長すれば、体重も増え、負担は大きくなる。他には、夏になると汗をかくために辛い思いをすることもしばしばあるようだが、汗をかくということは、子どもの体温が高いため普通のことである。あせもの防止には大変だが、汗を拭き、着替えをこまめにするということが大切となってくる。大変なことがある反面、こうして子どもの健康のすべてを全身で感じることができるということを考えれば、大変さも薄らぐのではないかと思う。むしろ、小さな命の神秘さを知ることのできるきっかけにもなり、幸せなことではないだろうか。


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