FUTURE (仮)

FUTURE (仮)

送りつけた小説



送りつけた小説とは、そのまんま私が送った小説のことです。かなり未熟ですよ。    
 これは色々です。今のところは恋愛ものが主ですね。レニがヒロインだけじゃなく、他のキャラのヒロイン話もあったりするでしょう。 
感想などいただけたら幸いです。

 では、まず1作目。2001年に行われたレニの「聖誕祭」様に投稿した作品です。


 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
   『お誕生日おめでとう!!』

   今年も仲間に囲まれて祝ってもらい、一人の少女が微笑む。 

   雪の降る日、レニ・ミルヒシュトラーセは17回目の誕生日を迎えた。



奇跡の起きる夜



「レ~ニ、これアイリスからのだよ」

 照れくさそうにはにかみながらレニは友達からのプレゼントを嬉しそうに受け取る。

「ありがとう」

「えへへっ。どぉいたしまして☆」

 アイリスの行動を切っ掛けにプレゼントの嵐が次々にレニを襲う。

「レニはん、受け取ってえな。これはウチがレニはんのためにこしらえた新作の発明やで!その名も・・・」

『ええ~っ?!』

 紅蘭が説明をするのを遮ってブーイングの声が見事にハモる。

「な、なんやぁ?みんな、その反応は。ひどいなぁ」

「ありがとう紅蘭。大事にするよ。」

 一同が引き下がる中、レニ紅蘭のプレゼントを、折角自分のために用意されたのだからと受け取る。 

紅蘭は喜びののあまり感涙するが、外野の反応はというと、

「レニ、やめとくで~す!とっても危険で~す!!」

「お、織姫さん、それはいいすぎですよ」

「あら、さくらさん、顔引きつってますわよ。 確かに大袈裟だとは思いますけれど」

と、冷ややか(?)なものであった。

「・・・みんな、ひどいで~」

「気にすんなよ、紅蘭。そんなことよりご馳走がこんなにあるんだ。いじけてないで景気よくいこうぜ!」 

カンナはいじけて楽屋の隅にいる紅蘭を引きずって中央のところに来ると持ち上げて椅子に座らせる。 と、まあこんな感じに、なんだかんだいってもそれぞれ盛り上がっているようで楽しく時が過ぎていく。

そんな中、段々とレニの顔にかげりが表れ始めた。 それに気付いたかえでがレニに話しかける。

「レニ、どうしたの?顔色が悪いみたいだけれど」

「・・・ボクなら大丈夫」

 そう言ってかえでに笑って見せるが、どうも無理しているように思える。

「疲れているのなら私たちに遠慮せず、部屋に戻っていいのよ」 

 小さく頷いて、話の輪の中に入ろうとしたとき、ポツリと少し怒り気味でさくらが呟いた。

「そういえば大神さん、日本にいつ帰って来るのかしら?」

 彼は今日、特別な用事で日本に戻ってこられるとの事であった。その足で帝劇にも来る予定であったが、夜遅くにもなっているのにも関わらず、帰って来る様子はない。

パーティーも終焉を迎え、飲み比べをしていた米田とカンナが酔いつぶれている。アイリスも疲れたのかジャンポールを抱いたまますやすやと眠っている。

「仕方ないわよ、さくら。船の運航が遅れているのかもしれないし、きっと隊長だって色々と忙しいのよ」

「でも、一言くらい連絡を入れてくださってもよろしいかと思いますわ」

 この会話を聞いたレニその場にいる事が耐えられなくなり、そっとかえでに近寄る。

「かえでさん、やっぱり、ボクもう部屋に戻るよ」

「部屋まで付き添いましょうか?」

「ううん、一人で平気・・・」

 そう言って、楽屋を後にし、自室へと戻っていった。

パタン、と扉を閉め、ドアに寄りかかりながらゆっくりと座り込む。



大神は、「レニの誕生日には帰って来られるから」と言った。そしたら、空き時間をつかってまたあの教会まで二人で散歩しようって約束した。この日を楽しみにしているよと言った。

レニ自身も大神に会えることを人一倍楽しみにしていた。

 しかし、約束した当の本人が帰ってきていない。すみれが言った通り、一言も連絡がない。

 だが、今日ここに来る事だって本当はないはずなのだ。無理な事が出来て、でも結局御破算になってしまっただけなのだと。

大神に会いたいと思う気持ちと淋しさ、側にいないことの不安・・・彼女の瞳から熱い雫が伝う。

それを拭おうともせず部屋の隅で毛布に包まりながら俯いた。

好きだから会いたい 今すぐに

   別れたくなかった大切な人と離れていることの切なさ・・・

はあっ

 溜息が何度出ただろうか。ふと見ると時計の針が12時40分前を指していた。

(・・・もうこんな時間か)

「・・・隊長・・・早く会いたい・・・」

 自然と思っていた事を呟き、とスウッと目を閉じた。 

それから少しずつ眠りの世界へ入っていく。 



ダッダダダンッと、もの凄く急いでいるようなノック音が聞こえてふと目を覚ました。

「レニ?起きてる?」

どうやら、声の主はかえでのようだ。何事かと思い扉を開けた。

「かえでさん、何か用?」

「大変よ!今、大神くんの乗っていると思われる船が事故にあったって月組から連絡が・・・・!」

「・・・・・!!」

 レニの顔色がさあっと青ざめていく

「大神君も含めて乗客や乗組員の安否は不明なの」

「そ、そんな・・・っ」

 全員サロンに集合しているからと、レニもそこへ向かった。

 一同は深刻な面持ちで、アイリスにいたっては泣いてしまっている。

(隊長・・・)

 カンナが明るく振舞って皆を励ます。

「な~に、心配ねえよ。隊長は無事だって。あたいだって昔、時化で船が沈んだ時無事だったんだからさ」

「・・・そうですよね」  

「そや、大神はんならきっと大丈夫や」

 それぞれが、気を取り直そうとし始めた。その時、ビービーと、キネマトロンが鳴り響く。

 もしかしたら大神か、はたまた、大神の無事を確認するために赴いた加山からの連絡か。

緊張をしながら、かえでが通信に出た。

「はい、こちら帝國・・・」

「・・・か・・・えでさ・・・ん・・・ですか?」

 音声は悪いものの、その声の主ははっきりとわかる。

「大神くん!?大神君なのね?!無事なの?」

「は・・・い、幸・・・い怪我人・・・もなく、不明者・・・いま・・・せん」

緊張が解け、全員安堵の溜息をついた。

「心・・・配かけさてしまって申し・・・訳ありません。・・・もっと早く連絡したかった・・・ですが、どうも電波・・・悪かったみたいで・・・やっと今、繋がったんです」

「そう。無事で何よりだわ」

 どうやら船の蒸気エンジンに異常があったとのこと。船が大きく揺れ、海に落ちた人もいたが、運良く夜行演習を行っていた海軍の船が近くにあったお陰ですぐさま救助活動が行われたのだ。



「た、隊・・・ちょ・・・っ」

 大神の無事を知って、レニの瞳からはポロポロと涙が流れた。

「レニ、大神くんにたくさん話すことがあるでしょ?」

 かえでが、フフッと笑ってウインクしてみせた。

「そっとしておきましょう」

 続いてマリアが小声で花組に言った。かえでとマリアの計らいで、一同はその場を去る。

「レニ、大神さんと二人っっきりにさせるのは・・・」 「今夜限り、特別ですわよ」

「それにしても中尉さ~ん、乙女を泣かせるなんて百年早いで~す」

 少々ひねた事を言っている者もいるが、顔は綻んでいる。



「ごめんな、レニ。君の誕生日にこんな事になってしまって」

 別に大神が悪い訳ではないのだが、謝らずにはいられなかった。レニは小さく首を振って涙を拭いた。

「レニ、17歳の誕生日おめでとう。本当は君の側で君の誕生日を祝いたかったんだけど・・・」

「仕方ないよ。ボクはこうやって通信してくれただけで・・・隊長がそう思ってくれるだけでいいから」

 照れくさそうにしながらも互いに自分の正直な気持ちを伝え合う。

「・・・そうだな。紅蘭に感謝しなくちゃな。こうやってレニの顔も見れるし、声だって聞けるしね」

「うん、そうだね」

 話をしているとますます思いが募る。

 機械越しではなく、本人に直接会いたい。 それは、大神とて同じ気持ちであった。

 キネマトロンに引き込まれるように、二人は画面越しに互いの手を重ねる。

 そして、互いの想いが次第に強くなり、二人は強い光に包まれた。

(え?な、何、この光は?)

あまりの眩しさに、レニは目を閉じた。 光が薄れていくのにつれてゆっくりと目を開ける。すると、今まで画面にいた大神の姿がなかった。

「隊長・・・?」

 呼びかけるがキネマトロンはうんともすんとも言わない。まだ大神のキネマトロンとは繋がっている。一瞬にしてどうやって目の前から消えたのだろうか?一体何が起きたのだろう。



ドサッ

「いててっ」

 背後からなにか落下した音と共に痛がる声が聞こえて振り向いた。

「た、隊長?!」

 驚きのあまり、声のトーンが高くなる。

「や、やあ、レニ。・・・ってここは何処だ?」

 当然、大神も先程まで通信していたレニが目の前にいることに驚く。冷静に今起きている状況を整理する。 ・・・まず、ここはどう見ても帝劇のサロンだ。 

 でも、自分が、今までいたところは・・・。何故ここにいるのかは全く理解できない。



実は、互いに会いたいと強く思っていたら霊力が高まり、更に大神の触媒機能が働き、船上から帝劇のこの部屋まで瞬間移動してしまったのだ。逆にレニの方がワープしなかったのは大神が早く帰りたいと思っていたから。遠く離れていてもそれ程二人の気持ちは強く、一つであったのだ。



 まさか、そんな原因がわかる筈もなく、不思議には思ったが、大神はわからないものはいくら考えても仕方がない。そう割り切ってレニに優しく笑いかけた。

・・・今日は特別な日・・・

「もしかしたら、神さまが俺たちに奇跡を起こしてくれたのかもな」

「うん、そうかもね」

 クスッと大神に微笑みかけ、その笑顔に大神はドキリとする。なんだか自分の台詞が急に恥ずかしくなって、照れ隠しする為、降り続ける雪空を見上げる。すると、不意に自分の体に何か温かい感触を感じた。

「レ、レニ?」

 レニが大神に抱きついていた。

思っても見なかった彼女の行動に大神の顔は真っ赤になる。

だが、驚きつつも大神は自然と自分の腕をレニの背中に回す。

「・・・おかえりなさい、隊長」

「ただいま、レニ」

 綺麗な蒼い瞳からは最愛の人とこうして再会できた事に新たな涙が流れた。

 久しぶりに触れた温もりが愛しくて、大神は更に腕に力をこめる。レニもまた、回りきらない大きな背中に腕を精一杯して抱きしめた。

   ・・・誰もがほんの少し 奇跡を信じよう 愛の絆が見えるだろう・・・

大神は、急にすまなさそうな顔つきになって「・・・でも、日本に帰ってきてからプレゼント用意しようと思ってたから、何も用意していない。ごめん、明日でもいいかい?」と言った。    

 こんなことならもっと早くに用意しておくべきだったと後悔する。

レニは首を振った。

「・・・いいよ、ありがとう。隊長からは既にちゃんとプレゼント貰ったから」

「え?」



ボクは、隊長がこうして側にいてくれる事が一番のプレゼントなんだよ

これ以上ない最高のプレゼント・・・

・・・だから、ずっと側にいてくれたら他に何もいらない



大神は言葉の意味がわからず、訝しげにレニの顔を見た。

「ううん、何でもないよ」

 そう言って、ふんわりと笑う。そしてゆっくりと大神にもたれかかり、そっと瞼を閉じた。





~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

あとがき
こんな訳のわからない未熟な作品を最後まで読んで頂き、誠に有り難うございます。初めてこの企画を知った時、即行で参加する事を決めました。不安なところだらけです。
 しかし、12月24日に勝手に隊長日本に帰れることにしてしまって良かったのでしょうか?それにキネマトロンの行方は・・・。まあ、細かい(?)事は気にせず。





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