マナー上手はお付き合い上手

「マナー上手はお付き合い上手」

   【大切にされた恩を別の誰かに返していく
    その意識の連鎖こそが人が目指すべき究極のマナー】

 旅行者として砂漠で遊牧民のテントに招かれた時には、向こうは僕のことを何も知らないわけです。でも、とりあえず、一杯のお茶を出してくれる。そうして多くは語らないけれども、歌を歌ってくれたり、焚き火でパンを焼いてくれたりする。こうしてどこかで見ず知らずの人に大切にされたら、今度はどこか別のところで他の人を大切にもてなせばいい。そういうふうに恩を返していくのが一番古い福祉の形ではないかと思うし、そういう意識の連鎖が、人が目指すべき究極のマナーだと思いますね。

「読売新聞家庭版・ヨミー・2月号」(読売新聞社販売局発行)の「特集・マナー上手はお付き合い上手」の島田雅彦さんのインタビューより、引用させていただきました。心をふるわすのは、マナー本にない、心の宿ったマナーなのでしょうね。


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