心の扉 第3話



自分が、落ち込んでいたわけ―――――。



百合は、学校で、自分のことをからかわれたという。

ほかの人が聞いたらささいなことに聞こえるかもしれないが、

生まれたその瞬間に親に引き離された百合にとっては、

心に一生残るほどの深い傷をおうことだった。

それでなくても、百合は、がんばっていたんだ。

百合の髪は、どういうわけか、すこし白っぽかった。

そのせいで、1年のころからバカにされていた。

「これは地毛だ」と、百合が反抗したら、

今度は無視をされるようになったという。

ただ1人を除いては―――――。



中宮 クレンちゃん―――彼女もイギリスからやってきた子で、

みんなからからわれていた。

もっとも、その子の方が、百合よりもひどい扱いをうけていたという。

それでも、彼女は笑っていた。

「こんなこと、なんでもないよ」というふうに、いつも笑っていた。

百合は、クレンちゃんのそんな所にひかれて友達になったのかもしれない。

けど、そのクインちゃんでさえ、今日、悪魔になってしまった。



クレンちゃんまで、無視をしたのだ。

それどころか、いつも自分にイジワルをしてくる子達の中に、

クレンちゃんが一緒になって笑っていたという。

いつもやられてなれているせいか、イジワルをされるのは平気だった。

けど、親友だと思っていたクレンちゃんでさえ、

自分にイジワルをするのが信じられなかったらしい―――――



それで、泣いていたのだった。





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