ポン引きとは、街頭で売春を斡旋する者。土地に不慣れな人を騙し、金品 をかすめ取ることに従事する人。誰がそう呼んだかは定かではないが、ポン 引きの語源には、ぼんやりした者を引っ張って騙すことから、「ぼん引き」 が変化したものとする説と、盆の上でやる博打の「盆引き」が変化したとす る説がある。江戸時代の歌舞伎に「ぽん引き」という語が見られ、「親切ら しく連れて行き、身ぐるみ剥いだあとで、女郎にまで売って金をもらう」と あるため、ぼんやり者を引っ張る「ぼん引き」が有力とされる。 歌舞伎町のようにあらゆる分野で知名度の高い地域でポン引き行為ができる 者はやはりプロしかいない。プロになればなるほどその存在感を消している し確実に仕事をする。道行く人にやたらと声をかけている方々は正規店舗の 呼込みにすぎない。現在では街頭での勧誘行為が出来ないため市場はプロの 独壇場となる予想。
「知らない人にはついていかない」これに尽きる。また不慣れな場所では
前後不覚になるまで飲んだり舞い上がったりしないこと。どんなに強がって
みてもプロは見抜いてしまう。一般人は術中にはまっているにもかかわらず
夢を見続けている場合がほとんどである。
例:「兄さん1本でいいよ」(高額を請求しない:女の写真だけ見せる、ま
だ金をうけとらない)「案内するからさ」(解りにくい場所を案内する)「
ここでまっててよ、前金だからさ」(この時点で払ってしまう人は多い、勿
論払わない人もいる)・・・そして、いくら待っても女はこない。この作業
をプロは確実にこなす。
「顔見知りには声をかけてこない」自分がどんな仕事をしているかを知ら
れてしまっては商売にならないため、お互いの仕事内容には触れないように
無関心を装う。
正規にお店をかまえ宣伝をして集客しているお店のそばでプロを見かけるこ
ともある。正規店ではプロを排除するため戦いの日々と思うが、利用客も強
い意志をもち割引チケットに明記されている地図のみ信じて、一目散にお店
をめざすようにするべきである。