2003.09.20
XML
カテゴリ: おんがく
チェロとは直接関係ないかも、でもチェロやってるひと、音楽やってるひとに読んでもらえたらいいなぁ!シリーズby TRです(^0^)。

+++++

タイトルを「9月の合宿1日目」としたのは、TRの所属している演奏団体では、9月から12月に演奏会の本番が毎月あるという「超・繁忙期」で、それに備えて合宿も毎月あります。

TRは「合宿委員」をしています。合宿委員はTRも含めて3人おり、合宿の参加費用を各人から集めてお宿に支払いをするところまでがTRの仕事です。

今回の合宿は9月27日の京都での演奏会に向けての合宿。
プログラムのメインは、「邦人作曲家による合唱曲」です。
この「邦人合唱曲」、合唱をしている若い学生さんに人気のプログラムで、このシリーズの演奏会を音源に販売しているCDは、演奏団体の「目玉商品」になっています。

今回の演奏会も、次回発売予定CDの音源候補となっていて、演奏を記録として残すための出演メンバーは、かなり限られます。

「選ばれたひと」と「そうでないひと」



・・・おおっと、決してヒクツになってるわけじゃないですよ(^^;)。

「自分の目の前にある現実」を素直に受け入れているだけなんです。

いつものように自分が出演する演奏会のための合宿では、「自分の練習」プラス「合宿委員のお仕事」という「二重のしごと」に合宿期間中は「イッパイ、イッパイ」のTRなのですが、今回のように自分が出演しない合宿に参加すると、純粋に「委員の仕事」と「音楽を聴くこと」に集中できるので、けっこう楽しいんです。

前置きが長くなりましたが、いよいよ本題。TRの「がっしゅくレポート」ですっ!

+++++
柴田南雄 『みなまた』

「水俣病」であまりにも有名になってしまった「水俣市」ですが、この曲は水俣の美しい自然をモチーフにした「シアターピース」の作品です。
柴田先生が自作に多用した「シアターピース」の手法は、複数の旋律や音源を同時に鳴らしたり、小グループに分けてバラバラに演奏したりします。
演奏は、ステージ上から客席へ向けたものだけでなく、客席を含めた会場全体を「音空間」と見たてて、音源(演奏者)を配置したり、演奏者が会場内を移動することによって音源を自在に動かす演出をします。
これは、演奏者ひとりひとりの「主体的な演奏」が要求されるものです。

また、この作品では他の柴田作品同様、高声部と低声部の「4度の響き」をたくさん聴くことができます。


合宿でもいろんな「鳴らし方」「旋律の重ね方」を試しました。
ひとつとして同じ演奏(組み合わせ)にはなりえません。

本番当日の会場では、どんな「響き」と出会えるのか、今からとても楽しみです。

+++++
千原英喜 『どちりなきりしたん』


日本の土着的な宗教観や世界観をモチーフに、精力的に作曲活動をされています。

以下、楽譜の冒頭ページにある「はじめに」から、先生の言葉を引用させていただきます。

「本曲『混声合唱のための どちりなきりしたん』は、わが国へのザビエルによるキリスト教伝来(1549年)から、キリスト教禁止令(1614年)前夜に至るキリシタン時代を背景としている。タイトルの「どちりなきりしたん」とは、Doctrina Christam {ポルトガル語}と言い、キリスト教の教義の意であり、慶長五年(1600年)長崎で和訳され、信徒たちに広く読まれたキリシタン本のひとつである。」

曲中では、当時の「日本のキリシタン」のために訳された「日本語のテキスト」と、中世ヨーロッパのグレゴリアン・チャントの「ラテン語のテキスト」が、かわるがわる出てきます。

この「テキストのうたい分け」は思案のしどころ。。。

指揮者の先生が、

日本語は、母音ごとに「色」が変わりますね。
一方ラテン語の母音は「均一」でないといけません。
ラテン語は、「子音」で変化をつけていくのです。

TR:「な、なるほど~!!」

+++++

TRは、バッハが、バロック(音楽、絵画、その他の芸術も含めて)が大好きです。
でも、音楽は「バッハだけ」「バロックだけ」とは思いません。

また、演奏家のはしくれとしては、演奏家が演奏するのは、「過去の偉人」のため(この傾向は、特にクラシック界で顕著かも!?)ではなく、

「今、同じ時代を生きている人のため、そして未来のため」

という意識を大切にしたいと思っています。

バッハや、モーツァルトや、ベートーヴェンその他多くの作曲家の書いたすばらしい曲の数々を、

  「同じ時代に生きていた演奏家」が演奏しなければ、

また、

  「同じ時代に生きていた聴衆」がその音楽を聴かなければ

何100年経った今も演奏されつづけ、聴かれつづけることはなかったでしょう。

今うまれたばかりの「同じ時代の音楽」を「未来の聴衆」へ受け渡すことができれば、

また、その音楽が、より多くの「同じ時代のお客さん」と分かち合うことができれば、

まさに、「演奏家冥利」につきますよね!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.04.16 19:30:55
コメントを書く
[おんがく] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Favorite Blog

AKIKO WORLD III あきこわたあめさん
ちぇろ吉.com(楽天… エルママ@ちぇろ吉さん
バカ足日記 goldenaさん
まちがいだらけのマ… paripakoさん
カガワちゃんの毎日。 ぐわぐわさん

Comments

salondetr @ Re[1]:2009年のありがとう(*^^*)(12/31) まみお☆彡さんへ ご無沙汰しております♪ …
まみお☆彡 @ Re:2009年のありがとう(*^^*)(12/31) ご結婚おめでとうございます。 今頃にな…
salondetr @ Re:えっ・・・(04/01) 姿呉さん、 ありがとうござます♪ のんび…
姿呉 @ えっ・・・ TR サン御自身の、御結婚ですか?? おめ…
salondetr @ Re:はい(12/27) マコ8896さん、明けましておめでとうござ…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: