サミト君はこの英文を読んだとき、学校で「go to bed」という表現を習ったことを思い出しgo to the bed のtheが不自然だと思いました。確かにgo to bedが正しい表現ですが、サミト君はどうして bed (ベッド)にthe問題文のベッドは自分のベッドを指しているので特定され、冠詞 the がついてもおかしくないのでは? 皆さんはどうですか? もうgo to the bedの不自然さがイメージでわかるようになってきましたか?
皆さんもよくご存知のように go to bed は「 寝る
」という意味ですよね。しかし、go to the bed のように冠詞theを付けると、ベッドは形ある特定のベッドを表わすことになり、「寝る」という意味にはならず、to が「 …に向かって
」という方向を表わす前置詞になり、「そのベッドに向かう」という意味になるのです。このようにtheを付けると形のある特定の数えられる名詞のベッドになるのですよ。「ベッドに向かう」というのは必ずしも「就寝する」という意味を含んでいません。単にベッドの方向に向かうという意味です。
Taro: I went to the bed at eleven last night. 訳) 昨晩は11時にベッドの方向に向かいました
??? [これでは文意が変ですよね]
皆さんも学校で「寝る」という意味のgo to bedby telephoneと同様に、ただ漠然と「無冠詞になる」と教わっただけで、その理由はなぜか教わりませんよね。
ではどうして go to bed のbedは無冠詞になるのかを説明しましょう。一般に文法書などで「無冠詞になる」と言われる名詞も、今まで繰り返し説明してきた発想で考えれば、比較的容易に理解できると思いますよ。決して難しく考える必要はありません。「 頭の中で名詞を明確で具体的な形やイメージに描くことが出来れば可算、描くことが出来なければ不可算
」という至ってシンプルな判断基準でしたよね。
Taroさんの文 I went to bed at eleven last night. のto bedbedは 不可算名詞
だからです。つまり、数えられない名詞なのです。確かに普通に考えれば「ベッド」は1台、2台と数えられますよね。しかし、go to bed のbedは「ベッド」を表わしているのではなく、「寝る」という 本来のベッドの目的
を述べているのです。
a bedなら具体的なベッドの形が描けますが、to bed「寝る」という目的は具体的なベッドの形を描けないのです。頭の中で、「寝る」を描いてみてください? 人が横たわるようなイメージを描くことはできますが、具体的なベッドは出てきませんよね。だから、数えられない名詞になり「無冠詞になる」のです。どうですか、一般に「無冠詞になる」と言われる名詞もこのように考えれば、シンプルで簡単でしょ!
次の例文でもう一度イメージをつかんでみましょう。
a) We needa double bed. ( ダブルベッドが必要です
) b) I usually goto bedat about eleven. ( たいてい11時頃に就寝します
)