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剣道をする少年の物語。ストーリーは王道ともいえるスポーツ根性物+青春チックな恋愛、友情のエピソードで、文体は平凡で目立つような文飾もない。『文藝』がよくやりそうな仕上がりだけれど、なんでこの程度で芥川賞がとれたのか不思議。★★★☆☆
2008.01.29
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サブリミナルを研究している計算機というあだ名の男の物語。大岡玲の小説全般に言えることだけれど、主人公の存在感が薄くてほとんど傍観者の役割しかしていないのがつまらない。最後にカタルシスを用意しているものの、現代のIT技術の変態的な進歩に慣れてしまうと大してインパクトがない。★★★☆☆
2008.01.28
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失踪した男が豚農場で働きつつ、天気を作ろうとする物語。情けない主人公とパートナーの女性の描かれ方がワンパターンで、女性は主人公にとって都合の良い存在として現れるのがつまらない。それはさておき、名前を「おおおかれい」だと思っていたら「おおおかあきら」だった。紛らわしい。★★★☆☆
2008.01.28
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「アポロン的芸術」「デュオニソス的芸術」、キリスト教への反駁など、ニーチェの思想や生涯を簡潔にまとめていて、小難しい哲学用語なしに入門書として読める内容。清貧が善だというキリスト教の思想への反論は小気味良く面白い。★★★★☆
2008.01.25
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三十歳の女性をテーマにした短編集。恋愛、結婚、仕事など話題は豊富だけれど、結局はこんな生き方をしているけど私は後悔して無いよ系の一人称の自己語りばかりで飽きてくる。★★★☆☆
2008.01.25
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ドラゴン桜の著者によるビジネス本。ドラゴン桜流ビジネス突破塾というサブタイトルがついているけれど、「流」と呼ぶほど目新しい意見というものでもないし、その実効性も眉唾ものだ。それにいちいち「!!」をつけて強調したからといって主張の正当性が出るものでもなく、押し付けがましくうざったいだけである。ビジネス本としてもネタとしても中途半端。★★☆☆☆
2008.01.22
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恋愛短編集。描写に安定感はあるけれど、どの短編も物分りのいい中年男性や相手をやさしく受け入れる性格の女性がでてきて、人物像や物語の展開が似ていて代わり映えしない。★★★☆☆
2008.01.22
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女版ドン・ファンともいえる恋多き歌手と、彼女の身体ではなく声に恋をした青年の恋愛物語。声に恋をするという出だしこそ特徴的なものの、付き合う⇒別れるというふつうの恋愛物語として終わってしまうのが残念。★★★☆☆
2008.01.22
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皇太子の学友である上流階級の医師が、オカマに付きまとわれた挙句にエイズをうつされてしまう話。ふざけているようなタイトルと内容だけれど、オカマの執念深い尾行ぶりは評価できる。★★★☆☆
2008.01.22
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オカマと同棲する青年の物語。オカマは小説のネタになりやすい。なぜなら人には言えない悩みを持っているし、過去の恋人に振られた不幸な話をしてくれるし、オカマバーで稼いだ金で現在の恋人の行動を支援してくれる。ようするに作者に代わって饒舌に物語を展開してくれる便利な存在なのだ。典型的なオカマが物語の中心になっている時点で目新しさはないうえに、ビデオで回想するという構造でさらに物語が退屈になっている。★★★☆☆
2008.01.22
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大工の男と、同棲している女と、同居している男の物語。オーソドックスな青春小説を丁寧に仕上げた感じで好感が持てるけれど、内容にも文体にも目新しさはない。主人公が人間味あふれていて生き生きと描写されているのは良い。★★★☆☆
2008.01.22
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高校教師がブサイクな女と付き合ううちにどんどん平穏な日常から逸脱して暴力的になっていく話。リアリティのあるエログロをまじめに書いていて、描写にも工夫をしているのは良い点でだけれど、だからといって面白いのかというとそうでもない。★★★☆☆
2008.01.22
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妖怪じみたものがでてくる短編集。内容は川上弘美がまた変な小説を書いてるぞ、という程度で初期作品の『蛇を踏む』のようなインパクトもない。★★★☆☆
2008.01.22
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金持ちの息子が落ちぶれていく話。洗練された文章ではないものの、妄想交じりの破天荒な物語とエネルギッシュな描写がうまくかみ合っていて他の小説にはない雰囲気がある。★★★★☆
2008.01.22
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直木賞受賞作。戦前から戦後にかけての弁当屋の物語。夫が徴兵されたり浮気をしたり、そのたびごとににぎやかに物語が展開していく。体言止めが文章のリズムを作っているものの、描写というよりは活動弁士の喋りを文章にしたようで、クセが強くて黙読には向かない。とはいえこの文体は物語の騒々しさとよく合っている。★★★★☆
2008.01.21
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女性フリーライターが死んだ人気女性作家の伝記を書くために取材をしていくと、夫や友人男性との関係などで女性作家の印象を覆すような神話が次々出てくるという話。出版社によって作られた作家像を取材によって覆していく、というのはフリーザ様の変身を楽しみにするような面白さがある。女性作家について書く女性フリーライターを書く女性作家という奇妙な入れ子構造になっていて、作家の内部事情暴露本のような様相になっている。★★★☆☆
2008.01.21
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農家の結婚が遅れている男性が斡旋されたネパール人と結婚したものの、その女性がいわくつきで、超常現象をおこしていくという物語。主人公の存在感が薄く、妻に振り回された記述をする語り部としての役割しかない。そしてその妻はいつの間にか日本語を覚えて不思議な現象を起こして人助けをして力をなくして記憶をなくしていつの間にかネパールに帰って終わり、というのではご都合主義的すぎる。神の力をかりてプロットを展開すれば作者はやりたい放題にできるけれど、そのぶんリアリティが失われていて、超常現象をいくら描写したところで小説が面白くなるわけではない。★★★☆☆
2008.01.21
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不動産会社で働く女性の物語。ポルノとしても恋愛小説としても、地味でいまいちな感じ。タイトルのje tu vouxにピンときて読んだものの、エリック・サティと関係がない内容でがっかりした。★★★☆☆
2008.01.21
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読んだけれどプロットさえ覚えていない。「生きているか、死んでいるか、その曖昧さに耐えられるか」というテーマありきで内容を後付けして書いたような印象を受ける。色々と小説技法を試みているのはよいけれど、それがもはや前衛というほど目新しいものでもなく、小説の面白さにつながっていない。文章量が多い割にはストーリーが薄く、印象も薄く、小説としてはただつまらないだけである。いったい作者はなにがやりたかったのだろう。★★☆☆☆
2008.01.21
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元警察官の探偵が人探しを依頼され、同時に妻をひき逃げした男を捜査する物語。人探しと殺人事件という時点でミステリー好きな読者にはオチが読めてしまうのが構造上の欠陥だろう。最後に作者なりのどんでん返しを試みているが、オチが読めてしまうために不発である。それに行く先々で情報提供者や尾行を手伝うハッカーなどの主人公に好意的な人物とばかり出会うのも興ざめである。そうでないと人探し系の物語のプロットは収束しにくいというのはわかるけれど、まるでRPGのようにぽんぽん仲間が増えていくのはご都合主義的なドタバタ劇っぽくなり、主人公の妻の死というテーマのリアリティを損ねている。★★★☆☆
2008.01.21
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ニュース番組の敏腕編集者の物語。一見して客観的で真実とも見える映像は、実は編集によって偏向的な映像にするというマリス(悪意)だったという真実と虚構の不確実性がサスペンスとしてよい。しかし途中から主人公が暴走しているのがリアリティに欠ける。そうしないとプロットが収束しないというのは分かるけれど、強引過ぎる感じがする。★★★☆☆
2008.01.21
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芸者になり、片思いの学者と共に埋もれている歌を探してあるいた女性の生涯の物語。最初は「おうち」という方言がわからなかったけれど、読み進めていくうちに方言もなんとなくわかるようになり、どんどん長崎の情景に引き込まれていく。主人公の相撲好きの芸者、遊びの限りをつくす学者など、面白い人物がでてくることによって、プロット云々ということを感じさせずに自然と面白い物語になっている。★★★★★
2008.01.21
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