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明治、大正、昭和の奇人の奇行を書いた本。中心は作家だが、政治家や弁護士なども奇人として取り上げられている。有名人の意外な奇行の数々を知るだけでも面白いけれど、どういう思想があってその奇行に至るのかという点が掘り下げられていればもっと面白い本になっただろう。それに奇人が作家寄りになり、音楽家や画家がいないのが残念。作家なら作家だけに限定するとか、奇人を通じて時代背景が見えるようにするとか、せっかく多くの文献を調べているのだから、奇人の人選や全体のテーマをもっと考慮してほしかった。★★★☆☆
2008.02.27
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オペラ歌手藤原義江の物語。波乱万丈な人生を送った魅力的な主人公を選んだのはよいものの、それゆえに作者のレトリックの下手さが目立つ。全知の作者が現代的視野から過去を書いているゆえに描写に臨場感がない。登場人物の魅力でなんとか場面がもっているものの、作者がちまちまと余計な解説をいれてくるのが邪魔でしょうがない。それに新聞連載ゆえか、このことを○○はまだ知らなかった、というようなあからさまに結末をほのめかす文章を段落の締めに持ってくる手法は稚拙で興ざめする。そんなの登場人物は知らなくて当然じゃん、んなこといちいち書くな、と思う。★★★☆☆
2008.02.27
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表題作を含むファンタジー設定な短編集。現実とずれた世界で物語を展開するけれど、ステレオタイプな人間ばかりがでてくる思いつき程度のプロットの寄せ集めでしかない。ストーリー展開のノリのよさが、そのぶん作者の厚顔無恥を良く表している。この程度で新鋭作家を名乗るとはちゃんちゃらおかしい。★★★☆☆
2008.02.15
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イケメン弟を持つ地味な姉の物語。主人公が自分の町をリスボンになぞらえているところはふつうの恋愛小説と異なる点だが、それが文学的装飾としての役割を果たしきれておらず、恋愛物語としてオーソドックスかつ単調なありきたりの物語になっている。★★★☆☆
2008.02.13
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ブリューゲルやボッシュというへんちくりんな画家の作風をテーマにしつつ、雌雄同体や愛という文学的テーマも含まれる酔狂な物語。しらふで読むとだじゃれがつまらなく感じるかもしれないが、酔って読むと面白いかもしれない。画家とは関係の無いベティ・ブルーの話が一番面白かった。★★★☆☆
2008.02.13
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不動産入門の本。不動産取引の基本をわかりやすく説明しているのはよいけれど、具体的な事例などがでてこないので面白みにかける。内容はインターネットで調べればわかるようなことなので、わざわざ買って読むほどでもない。★★☆☆☆
2008.02.07
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中国のなかでも特殊な血のネットワークを持つ一族、客家について書いた本。中国国内の様々な革命をはじめ、マレーシアやシンガポールでの客家など、歴史的背景の中で存在感を見せる客家人の武勇伝が面白い。ただ客家人は偉人が多くすばらしい性格だという客家人びいきな内容になっていて、信憑性は劣る。後半はジャマイカやカリブには客家人が何万人いる、というだけの数字の羅列になってしまっているのが残念。★★★☆☆
2008.02.07
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売れない作家の男と医者をしていたプレッシャーでうつ病になった妻の話。自然の中で暮らすというテーマと阿弥陀堂の老婆の生き方が合っていてよいものの、主人公の作家がやたらと小説の原稿料だとか内輪の話をする割にはメタ小説にもなっておらず中途半端。物語としてはうつ病の妻の再起がメインで、主人公にはとってつけたような存在感しかない。中学高校時代の回想が長い割には大学時代が数行で終わるなど、物語展開のバランスが悪い。また三人称なのに二十代前半の女性をちゃん付けで描写するなど、描写の客観性がおかしい。映画化されて知名度はあるものの、技術的には他の作品に比べて明らかに劣る。★★★☆☆
2008.02.07
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医者が主人公の短編集で、末期がん患者の病棟や、難民キャンプの物語が収録されている。短編ごとに一人称と三人称を使い分けていて、描写や小説的演出がしっかりしている。病院を舞台にしていながらも、飽きずに読ませる工夫がされている。医療系にありがちな現代の医療制度への不満や人の死に対する悲劇的誇張がなく、物語としての躍動感は少ないものの、それがかえってリアリティを出していてよい。★★★★☆
2008.02.01
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