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2010年09月18日
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カテゴリ: 韓国関連


「そうだ、趙本起はどこにいるか知っているか?」

「あいつは・・・なぜですか?本起がなにか?」
「いや、これからはあいつらのような朝鮮の若い力が必要になってくる、健一郎はどう感じているかわからないが、あいつは鍛えれば物になる、朝鮮をいい国にするために一生懸命働く男になると思っているんだ」

「でも、あいつはお姉さんの事で国に恨みを持っていますよ」
「いつまでも誤解をしているほどの馬鹿ではないはずだ、誰が悪かったのか?朝鮮の国自体が病気だったのだ、あいつは賢いからとっくに気がついているはずだ」

「友人としてはいいやつですが・・・あいつは今、河鐘文と一緒に良才に戻っているはずです」
「よし、では良才に寄って趙本起を誘って、一緒に鉄圭に会いに行こう。鉄圭は景福宮にいるんだ」


 向井文次郎は息子の健一郎を連れて、趙本起を誘い景福宮に向かった。





 折から景福宮では閣議が開かれていた。

「皇帝陛下」
「文部大臣、何か意見でもあるのか?」

「子供たちへの教育のための学校建設の事ですが・・・」
「どうかしたか?」

「若狭大臣が提案された事には無理があります、しかも足りない教育者として教師が日本から派遣されるとは・・・朝鮮人の教育は朝鮮人の手で」
「馬鹿者!今の朝鮮でまともな見識を持って子供たちの教育が出来る人材がどれほどいるのだ?」

「そもそも、愚民に教育なんて必要なんでしょうか?」
「そなたは文部大臣としての素養がないようだな?任命した私が馬鹿だったよ、今までこうだったから朝鮮は長く清の属国だったのだ・・・・・これからの国づくりは国民一人ひとりがきちんとした教育を受け、国民一人ひとりの教育水準を上げる事によって国力を上げていくのだ。そのためには考える力を養う教育をしなければならん・・・そうだな若狭殿」

「その通りです皇帝陛下、まず身分制度の撤廃をして国民に平等に教育を受ける権利を与え、向学心のあるものには高等教育を受けられるような体制を造らねばなりません、それが十数年後の朝鮮国を担う人材を作ることになるのです。・・・目先の利益だけを追うようなことをしていると再び他国に侵略されます・・・世界的な流れをご覧下さい、日本だけではありません欧米諸国はすでに身分制度を撤廃し国民に平等に教育を受ける機会を与えています、それが将来の国の繁栄につがなることを知っているのです」



「皇帝陛下、しかし我々のように高等教育を国民に受けさせても無駄でしょう、若狭殿の言う事は理想論にすぎません。国民に教育を与えるとかえって国が混乱します」

「なぜ混乱するのだ?兵部大臣・・・自分たちが国民から搾取する事ができなくなるからか?」
「皇帝陛下、はっきり言います。皇帝陛下は若狭殿に騙されているのです。身分制度を廃止する事に理由がありません、我々が白丁と同じになるなんてありえない話です、この話は大朝鮮国を日本が支配するための布石です。朝鮮には朝鮮のやり方があります、国民に教育を施していいことなど一つもありません。高い教育があるのは我々だけでいいのです。そして我々が国民が幸せに暮らせるように導いていってやればいいと思います」

「なぜそう思うのだ?」
「それは・・・今の国民に教育を与えても使いこなせないと思うからであります、皇帝陛下は国民の暮らしを知っておられますか?・・・その日暮らしで、人を騙してでも自分さえ良ければ良いという国民ばかりです、そういう国民になまじ教育などして知恵を与えると益々悪知恵がつくだけでございます」




 このように大臣たちは既得権を守る事に汲々とし、両班同士の抗争の相手を若狭に求めているだけであった。

 まだまだ世界を感じて物事を考えると言う事ができず、ロシアの影が弱くなったとたん、自分の欲をむき出しにしている大臣が多いのであった。





つづく









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Last updated  2010年09月18日 09時10分57秒 コメント(6) | コメントを書く


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