海の散歩道

【超遠距離恋愛】




【超遠距離恋愛】


日本の高校で付合っていた彼氏

彼とは別れないまま渡米した




毎月1度だけ親に許された電話

毎日書く手紙



ある意味あたしの支えだったのかもしれない





渡米の1年後の夏

一時帰国を許されたあたしは(会社が出資してくれた)

バイトをしてお金を貯めて島根の彼に逢いに行った





帰国を間近に控えたある日

彼からの手紙が極端に減ったことに気付いた

待てど暮らせど手紙が来ない



やっと来た手紙には『別れ』の内容



あたしは帰国後、お金を返すことを条件に

時間無制限で電話をかけさせてもらった




どうやら彼は浮気をしたらしい

その浮気の味が忘れられなくなったらしい

『女遊びがやめられない』と言っていた




その後、何を話したかは覚えていない

でももうやり直せなかった

日本にいれば、なんとか逢いに行くこともできたけど

アメリカから自力で逢いに行く経済力はなかった




彼との別れ話が出た後

あたしは極度の不眠状態に陥った

学校に行っても心配されるほど




あたしは継母に睡眠薬を買ってくるよう頼んだ




学校から帰ったあたしは机の上の手紙に気付いた

手紙の送り主は継母

継母は直感的にあたしが自殺しようとしたことを悟ったらしい




今では手紙の内容は覚えていないけど

その手紙に励まされ

彼のことから立ち直らせてくれた




その手紙がきっかけで継母との会話も増えた









帰国後、会社の寮に入ったあたし宛に彼から電話があった

継母が電話に出たらしく、彼の電話番号を聞いていた

継母はあたし達のことを心配していた



久しぶりに聞いた彼の声は少し疲れていた

彼は電話口で『やり直せないか』と言ってきた

でもあたしにとって彼はもう『過去の人』

『あたしたちはもう終わったんだよ』

それしか言えなかった



後日、電話のやりとりを継母に報告すると

継母は安心した様子だった

継母なりになんとなく心配してくれてたんだね


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: