ラメな毎日

ラメな毎日

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月
2025年06月
2025年05月
2025年04月
2025年03月
2025年02月
2010年10月11日
XML
カテゴリ: バレエ

最終日。

結局追加して2回観ました。

やっぱり一回目より感じ方が変わるものです。

観終わった直後、軽い興奮状態でした。

満足感と次の舞台への期待感でいっぱいになりました。

冬の公演が待ちきれない。(もちろんルジのね)

2回目ということで全体の雰囲気もわかったので、

集中してルジをメインに観てました。

白のルジが立ち上がると、そこだけギリシャ神話の世界でした。

まるで今、生まれ出でたアダム。

初めて目にしたものに惹かれるヒヨコの刷り込みのように、

疑いも無く女神を愛するアダム。

禁断の果実をもいだら天変地異で雷に打たれちゃった・・・。

という設定のほうがよっぽど説得力があるんですけど。

アダム状態のルジをこれだけ堪能させてくれて

それだけでこの公演の価値がある、とファン目線では思ってしまう。

鍛え抜かれた雄弁な芸術品。

肩のライン、腰のくびれ、首すじ、顎の形、つま先、指の先、手の甲足の甲までも。

引き上がった背中、肩甲骨、もちろんお尻も。

筋肉の動きに、果ては浮き上がる血管も。

ここには言葉なんていらないんだよねぇ。

川井さんが弓でルジの身体をナメるといたぶってるか値踏みしてるみたい。

ただの「女」でなくて女王サマなのか?

おとなしく値踏みされてるルジ。 

「女」のまわりを求愛ダンスのように踊る姿は動く彫刻モデル状態。

距離がちかづき、力強く抱きしめ更に求める。

ルジは常に本気なので、遠慮がない。

ルジのテンションに慣れてないと心臓バクバクものでは。(川井さん大丈夫だったかな。)

突如の雷鳴?に「男」は打たれたように倒れる。

この倒れっぷりが上手すぎる。死体姿は美しすぎる。

赤のルジ。

目が離せないー。

燃えるような姿に刀が似合う。

ものすごい気迫で背中から炎がでてるような錯覚を覚える。

顔つきはもちろん、全身からピリピリと鬼気迫る緊迫感。

さっきとは目が違う。 

「女」を目で威圧し追い詰める。

これ真正面から対したらビビルな、きっと。

このマジモードになまぬるい気持でいたら腰引けちゃうかも。

「女」の太ももにガシッとしがみつく必死の「男」。

これも本気でがっつりいってます。 

階段から悶えながら転げ落ちそうなところがウマイな~。

苦しげな長い手足がますます長い。

これだけ強そうなのに、太鼓の兄ちゃんたちが絶命(?)したのを見て

急に揺らいだように弱っていく「男」。

結局、あのヴァイオリンが「女」の産んだ子供だったんじゃないか?などと勘ぐる自分。

(だって、パンフによると、種の保存のために「女」はコールドスリープに自ら入ったんですよね。てっきり飾られていたヴァイオリンが守るべきものだったのかと・・。実際はそれが男が手にしたかった強大な力だったらしいのだけど。)

弱ったまま息絶えるのかと思いきや、まさか自分から死を選ぶとはね。

切る前のきれいな腹に見とれてました。。。

そのハラキリがこれまたすごい迫力で。

腹切ったことあるのか、ルジさん!!

川合さんの赤のシースルーが、やっぱりうーーん。

階段に寝そべって更にのけ反って弾く姿にもうーーん。


パンフでは、「女」が鬼神と化して「男」と争うとなってますが、

演出家に言いたい。あれはシースルーの衣装がまずかった。

黒のビスチェに首もとと背中にクロスした太い黒の紐、黒のミニスカ(もしくはショートパンツ)。

黒の膝上ブーツに、片方の肩を出した真っ赤なシースルーのチュール(?)が全身を覆い、

ウエストを締め上げる黒のチャンピオンベルト・・。 

これで無抵抗の女と言われても。。 

鬼神はむしろルジのほうでした。

赤で登場早々、中央に立つ姿だけで強く光るなにかがぶわっと出まくってましたですよ。

「男」の死体を運ぶ太鼓隊2人。(こんな表現ですみません)

あれだけの腕の筋肉があればこそ。

ルジをひょいと持ち上げて死体としてお持ち帰り。

だらりと垂れたルジの腕が長ーい!

シャコンヌのルジは抑制された動きながら、ものっすごい集中力。

栗毛はきっちりうしろでまとめて、黒のシャツに黒のスラックス姿。

生まれでたアダムとはまるで別人の厳しい大人な男に変貌。

3つの別の作品をルジによって見せられた印象です。

演じわけが見事!

シャコンヌの演奏。

家に帰って今度はハイフェッツで聴いてます。

(いくらなんでもハイフェッツと比べるなよ、ですが)

カーテンコールのルジはバレエの公演と同じく、女性を立てて美しくエスコート。 

川井さんは終始照れてました。純粋なお嬢様でいい人なんだろな。

帰り際聞こえてきた会話ですが、

「あれはコラボじゃなかったよね。彼女のショーに呼んだって感じ。」

これには同意。川井さん中心の創り方なんですよねぇ。

世界的なバレエダンサーを従えて、のつもりが、

相手はとんでもなく本物だった。というのが本音かな。

これで2nd Collaborationとかあるんですかね?

パーカッションと太鼓とルジというコラボはいいんじゃないでしょうか。

女性ダンサーも欲しいなぁ。

そうそう、岩田さんの振付もルジの見せかたを心得ている感があります。

この芸術品を更に魅せるには?

なんて考えるだけで難しそうだけどやりがいがありそう。

阿修羅だって、踊り込めば踊りこむほど作品がリアルになり

中身の濃い舞台になっていくのを観ていると、

この作品もアダムにイヴをダンサーで配してあげたら

どうなっちゃうのかな~。なんて。

すっかりそういうストーリーだと勘違いしている自分。

岩田さんのせっかくの振付だから、これっきりだともったいない!

なんだかんだと堪能しまして、帰りは浮かれてました。

ルジを呼んでくれた主催者にはやっぱり感謝です。

日本で踊ってくれてありがとう。5日間連続でお疲れさまでした。

2回しか観られなかったけど、観られてよかった。

これで冬の公演まで頑張れそうです♪






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年10月12日 01時55分07秒
コメント(2) | コメントを書く
[バレエ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

カテゴリ

プロフィール

サファイア7878

サファイア7878

フリーページ

インテリア


unico


☆おうちでバレエ(DVD+VHS)<目次>


【Don Quixote】


【海賊】


【The Sleeping Beauty】


【エッセンシャル・バレエ】


【マイヤ・プリセツカヤ】


【シェヘラザード】


【マイヤリング】


【ルジin St.Petersbulg】


ルジ@バジル比べ


【くるみ割り人形】


【アナニアシヴィリと世界のスターたち1】


【ルジマートフの肖像】


【パゴダの王子】


【ルジマトフ1992 JAPAN TOUR】


【こうもり】


【Divine Dancers】


【ジゼル】キーロフ


【ジゼル】ミラノスカラ座


【椿姫】


☆劇場でバレエ<目次>


05/1/14 【ジゼル】


06/1/06 【ラ・シルフィード】


06/1/06 【騎兵隊の休日】


06/1/08 【白鳥の湖】


06/1/09 【眠りの森の美女】


06/1/28 【バヤデルカ】


06/1/29 【バヤデルカ】


06/4/21 【白鳥の湖】


06/4/22 【白鳥の湖】


06/4/27 【パキータ】


06/5/04 【ラ・バヤデール】


06/5/20 【こうもり】


06/6/20 【ラスプーチン】


06/6/21 【ラスプーチン】


06/8/03 【世界バレエフェスAプロ】


06/8/06 【くるみ割り人形】


06/8/09 【世界バレエフェスBプロ】


06/10/08【シェヘラザード】Aプロ


06/10/13【シェヘラザード】Bプロ


06/10/15【シェヘラザード】Bプロ


06/11/15+17【白鳥の湖】


06/12/03【ヴィシニョーワのすべて】


06/12/08【白鳥の湖】


06/12/15【シンデレラ】


06/12/17【シンデレラ】


06/12/23【くるみ割り人形】


06/12/26【眠りの森の美女】


07/1/04【海賊】


07/1/05【海賊】


07/1/06【白鳥の湖】


07/1/07【白鳥の湖】


07/1/26【白鳥の湖】


07/1/30+31【ジゼル】


07/2/03【バヤデルカ】


07/2/04【バヤデルカ】


バレエのお気に入り



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: