
(2001/09/21)
その年のゴールデンウィークに兄の友人と私の友人との3人で愛知県渥美半島
の伊良湖へと行った。
それまで経験した事のないような早い時間に起こされ、眠い目をこすりながら
「海に着いたらチューブに入ってやるんだ」と一人息巻いていた。
今考えるとかなり無謀と言うか無知な考えなのだが、当時の私はサーフィンと
言えば波の中に入る物と勝手に思っていた。夏になると良く放送されるCMの
影響だ。
海に着いた私はさっそくウェットスーツに袖を通す。
「なんかウェットって着にくいなぁ」と言う私に友人は「それ前後ろ反対だよ」
と冷静に答える。
・・・もっと早く言ってくれよ、どうりで着にくいと思ってた。
それから友人達はボードに滑り止めのワックスを塗り始めるのだが、
そのワックスの名前が SEXWAX!
「お前らそうゆう趣味があるのかっ」
と ニヤケテ
言う私の問いかけに対し2人は冷静に 「バーカ!」
と答えをくれた。
その時始めて知ったのだがボードに塗るすべり止めのワックスは何種類か
あるのだが、SEXWAXはその中の一つだそうだ。
やがて諸々の準備が終わると海に入るのだが 「なんだよ波が小せ~なぁ」
と
大口を叩いてた私に波が襲い掛かってきた。
浜から見ると波はたいして大きくないのだが海に入るとかなり デカク
見える。
今考えると腰ぐらいの波だったのだが、初心者の私にとっては悪魔の
ような波だった。
そこで始めての恐怖を覚えた。今までは海に入っても足が着かない所へは
行ってないし、正直言って 私はカナズチだ
。泳ぎは犬掻きぐらいしか出来ない。
波に飲まれた私は海上の楽園とも呼べるサーフボードと引き離されて
しまったのだ。
「なんてこったっ!」
そうつぶやくと21年間培ってきた英知を振り絞って
果敢に犬掻きにてボードを追いかけ、必死にボードにしがみ付いた。
足はプルプルと震え半分涙目になってる。
そんな私を笑いながら見ている友人達に見守られながら、また波に
飲まれていく私。しかしそんな私も1本だけ波に乗る?事が出来た!
パドルの真似をしてジタバタしている私を波が押してくれたのだ。
あの感覚は忘れない。
次の瞬間、ボディーボードのように板にしがみついていたのだが、
すごい波しぶきの中、猛スピードで海の中をかけ抜けて行く あの感覚!
それから毎週海に通い続け、親からは 「あんたアホやな」
と罵られ
付き合っていた彼女も違う道に進んだ。でも最高だったね。
周りからは理解されなくても、あの波に乗った感覚があれば最高!
みなさんも一度どうですか?あの感覚を。