ぐうたらきまま日記

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2003.2.1『おやこ狂言会』


高校生の頃に学校で能を観た。
確かものすごい衝撃を受けたのは確かだが、内容はすっかり忘れた。


・・・・・おやこ狂言会・・・・・・・(観世会館)

~演目~
『ござる・DE・探偵事務所 初めての大事件』

~演者~
太郎君・・・網谷正美
次郎君・・・茂山あきら
三郎・・・・茂山宗彦
あいつ・・・丸石やすし

子供向けに新作狂言をやってくれた。

現代の小学生コンビの太郎君と次郎君。
週休二日となった土曜に「世の中の安全を守ろう!」と探偵事務所を開く。
三郎君が持ち込む事件をみごと解決する。

セリフ回しは狂言調だが、現代の話口調でやってくれたのでとても判り易かった。
狂言の重厚な衣装ではなくまさに小学生のスタイルで登場!
やっぱ茂山家はやってくれる!!
印象に残ったのは宗彦さんの小学生のアホっぽさ。妙におもしろかった。


~演目~
『附子』

~演者~
 主・・・・・佐々木千吉
太郎冠者・・・茂山千之丞
次郎冠者・・・木村正雄
後見・・・・・増田浩紀

 主が出かける時。太郎冠者と次郎冠者に「これは猛毒だから気をつけるように」と言って附子を預ける。
初めは怯えながら附子の番をしているが、附子を見たい、ついには食べてみたいと扇であおりながら附子に近づいて行く。
味見をすると砂糖だとわかり、結局全部食べてしまう。
そこで言い訳する為に大事な掛け軸を破り、天目茶碗を粉々に。
やがて主が戻って来たので二人は泣く。
主が訳を尋ねると「二人で相撲をしているうちに、あやまって掛け軸と天目茶碗を壊してしまった。そこで附子を食べて死のうと思ったがまだ死ねない」と言い訳をして逃げて行く。

このお話しは一休さんでもお馴染みですね。

~演目~
『濯ぎ川』

~演者~
男・・・・茂山あきら
女房・・・茂山宗彦
姑・・・・丸石やすし
後見・・・増田浩紀

 気の弱い夫は日頃から、妻と姑にこき使われている。
今日も裏の川で洗濯しているところへ妻と姑が来て、次々と仕事をいいつける。あまりにも用事が多いので、紙に箇条書きをしてもらい、「書いていない事はしなくてよい」という約束を取り付ける。
ところが夫は洗っていた小袖を川に流してしまう。それを取ろうとした妻が川に落ちたので姑は、早く助けろとせかすが、夫は紙に書いていないといって応じない。
姑は今までの事を謝って、助けてくれと頼むので、夫は妻を引きずり上げる。
助けられた妻はもっと早く助けろと、逃げる夫を追い、姑は恨めし気にその紙を破る。

今は茂山狂言の定番曲となっている演目ですが。。。。
フランス中世のファルス「洗濯桶」をヒントに作られたそうです。
最初は新劇用に書かれ、文学座アトリエで1952年に上演。
翌年、台本をより狂言風に改め、武智鉄二の演出、三世茂山千作。四世(現)茂山千作・千之丞で初演。
のち大蔵流番外曲に組み入れたそうです。



 息子当時4歳と一緒に観に行った。
きっとワケがわからないだろうと思ったが何事も経験と言うことで。。。

附子はちょうど絵本の一休さんを見ていたのですぐにわかったようだ。
「あ!知ってる~」と。

他は「????」でした。

私的には「きゃー!もっぴ~(宗彦さんの愛称)」とかなりミーハーな気分で鑑賞してました。

古典芸能こんな入り方もアリかと。。。。





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