サトちゃんのいる風景

2006.12.11
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カテゴリ: スポーツ一刀両断
松坂はいてもたってもいられず、アメリカへ飛んだ。代理人ポラスとRソックスの契約がまとまらないことに、あせったからである。

松坂は青ざめた表情で、ポラスに会うなりこう切り出した。
「いったいいつになったら、契約はまとまるんですか。僕は年棒なんていくらでもいいんです。交渉期限が切れるじゃないですか」

しかしポラスは落ち着いた口調で言った。
「大丈夫だ。私は君の実力を最大限評価してもらうように努力をしているだけだ。期限には必ずまとめるから安心してくれ」
そう言われて松坂も幾分か落ち着きを取り戻した。そしてその後ポラスと打ち合わせを行なった。

しかしポラスの言葉とはうらはらに、数日たっても契約はまとまらず、ついに運命の交渉期限を過ぎてしまったのである。
松坂はひどく落胆し、日米のマスコミも「交渉決裂」を大きく報じた。

期限から数日後、ポラスはRソックスのオーナーと会談した。

「サンキュー。今回の決裂は助かったよ」
「いやいや、お役に立てて光栄です」
「ウチは日本人に60億円も払えないよ。今回はヤンキースを困らせようとして入札しただけなんだから」

オーナーは小切手を取り出した。
「じゃあ、今回はウチから手数料を払うよ。」
「ありがとうございます」
「ウチはオカジマとクワタを安く買うから、それで日本向けに商売することにするよ」
「で、マツザカは」
ポラスの質問に、オーナーは面倒くさそうに答えた。
「ヤンキース以外ならどこに行ってもいいさ」





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Last updated  2006.12.11 09:03:10
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