里黒小説・「First Love」・第一話w


俺は、黒川五郎。
浪速大学の医学生だ。
夢は、浪速大学附属病院・外科教授になることだ!
そして、実は今、俺には好きな人がいる―。
「お~い、黒川ぁ~!」
―来た。俺の好きな人―。
こいつの名前は里見脩二。
同じく、浪速大学の医学生で、同級生であり、そして親友だ。
しかし、実は俺が、生まれて始めて本気で愛した人でもある―。
もっとも、里見はその事に気付いていないのだろうが。いや、というより、そんな目で俺を見ていないだろう。
そして、里見はいつもの笑顔を浮かべて、俺の元へやって来た。
「ほら、買って来たぞ。黒川の好きなメロンパン。」
「さんきゅ。今日は、里見のオゴリ、な?」
「何でだよぉ~?」
「おいおい、この前僕のオゴリだっただろう?」
「あはは、そっか。分かったよ。でも、今度は黒川がオゴレよな!」
里見が、にっこり笑って答える。
―俺は、里見のこの笑顔が大好きだった。
「あぁ、分かってるって。」
そして、俺達は一緒に屋上でパンを食べることにした。
里見は、美味そうにカレーパンをほおばっている。
―かわいい・・・。
俺は里見を見ながら、そう思った。
しかし、ふっと我に返った。
―危ない、危ない・・・。親友にこんな感情を抱くなんて・・・。ダメだぞ、五郎・・・。どうかしてる・・・。
俺は、自分自身に言い聞かせるように心の中でつぶやいた。
里見はニコニコ笑いながら、
「ほんと、ココのパンは美味いよなぁ~。な、黒川?」
そして、俺も里見に微笑み返した。
「あぁ、里見と一緒に食べると―、2倍美味しいよ・・・w」
「・・・え?」
「・・・あ、あぁ、何でも、ないよ!」
俺は、急いで自分の思いを打ち消すようにそう答えた。
―しかし、俺の里見への思いは、すでに隠しきれるものでは無くなっていたのだった―。
☆つづく☆

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