里黒小説・「With You」・第二話w


―そして、里見は俺を優しく抱きかかえて、ベッドまで運んでくれた。里見の腕に抱かれているだけで、俺は安心することができたんだ。
里見は、ひょいと僕を抱き上げたとき、こんなことを言った―。
「―っ!?軽いな・・・。黒川はっ。メシ、ちゃんと食ってんのかっ!?」
俺は、里見の目をまっすぐ見つめ、にっこり微笑んだ。
「ん・・・どうした?黒川。」
「・・・ありがとう、里見w」
「・・・え?」
「僕のこと、心配してくれて、ありがとう。」
「―なっ・・・なんだよぉw」
里見は、明らかに照れていた。
俺は、そんな里見の目をじっと見つめた。
―一点の曇りもなく、澄んだ美しい眼―。
俺はその目をしばらく見つめてから、そっと里見の唇に唇を重ねた。
「―っ。」
里見は、不意を衝かれ、照れているようだった。
無理もない、俺からキスをしたのは初めてだった。
どんどん顔が赤くなっていくのが分かる。
―かわいい・・・w
俺はそう思った。
そんな事を考えているうちに、俺の顔も何だか熱くなってきた。
―熱のせいだろうか?いや、そうではない。
―里見への、愛情のせいだ―。
俺はそう思った。
里見の歯列を割って、ちろっと舌を入れてみる。
里見は驚いたのか、目をぱちぱちしながら、じっと俺を見ている。顔は相変わらず真っ赤であった。
しかし、次の瞬間、俺は驚いた。
「―っ。」
何と、里見のほうから舌を絡ませてきたのだ。
俺は一瞬驚いて、顔が熱くなるのを感じたが、里見に身を任せ、静かに目を閉じた。
―俺達はそのまま、しばらく動かなかった。
☆つづく☆

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