里黒小説・「With You」・第六話w


―里見と二人でじゃれあっていると、辺りはすっかり暗くなってしまっていた。
里見はふいにちらりと時計に目をやった。
「あっっ―。もうこんな時間かっ。そろそろ帰らないとな―。」
俺は、里見が帰ると聞いたとき急に怖くなった。
思わず、こんなことを言ってしまった。
「さっ・・・さとみぃ・・・。帰らないでくれよぉ・・・。」
「・・・え・・・?」
「ひとりじゃ・・・さみしいよ・・・さとみぃ・・・。」
俺は涙目で訴えた。
「でも、泊まるって言っても、着替えとか持ってきてないしっ―。」
「僕のを、使えばいいじゃないか―。なぁ、さとみ・・・。」
「・・・わっ、わかったよぉ、仕方ないなぁ、黒川は―。甘えんぼなんだから、さ・・・。」
俺は、次の瞬間、笑顔になった。
「やったぁ!」
「なっ、なんだよ・・・wさっきまで泣いてたくせに、もう笑って・・・。まるで赤ん坊だな、黒川は・・・w」
「―っ、何だよぉ。子ども扱いするなよ!」
「全く・・・大学での君しか知らない奴が見たら、驚くだろうな・・・。」
「―里見だけだよ・・・。」
「・・・え?」
「・・・俺が、本当の俺を見せられる相手は、里見だけだよw」
「・・・黒川・・・。」
「里見・・・大好きだよ・・・。君がいなかったら、僕は生きていけないよ―。」
「・・・俺もだよ、黒川―。」
そして俺達は再びキスをした。
―そう、とびきり甘くて暖かいキスを―。
☆つづく☆

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