里財小説・「Please Teach」・第一話w


俺は財前五郎。
浪速大学付属病院・第一外科の教授だ。
そして、ここは俺の教授室だ。
俺は、オペが終わった後の疲れた体を、革張りの回転椅子の背もたれにもたせかけて、休めていた。
「ふぅっ・・・今日のオペも完璧だ。」
俺は、葉巻を吸いながらオペの後の満足感に浸っていた。
―すると、部屋をノックする音がする。
―コン、コン、コン。
3回鳴った!
―里見だ!―
そう、里見が教授室に来るときは、ノックを3回するということに、俺達の間で決めていたのだった。学生時代からの俺達のルールである。そう、「サ・ト・ミ」のサインだ。
俺は、昂る心を抑え、静かに言った。
「―入り給え。」
すると、里見はドアを静かに閉め、鍵をかけた。
しかし、次の瞬間だった。
俺はいきなり、里見に強引に腕をつかまれ、床に押し倒された。
「ぁっ・・・ひゃぁんっ!」
俺は思わず叫んだ。
「おとなしくしてろよ、財前・・・w」
里見は、おもむろにポケットから聴診器を取り出した。
俺は興奮しながらも、ただならぬ気配を感じた。
「さっ、さとみっ・・・なっ・・・なにをぉっ・・・!?」
「黙ってろ!」
俺は嬉しい気持ちと、不安な気持ちが入り混じって、複雑な気持ちだった。
何と里見は聴診器で俺の手首を縛り始めたのだ。
「・・・!ちょっ・・・さとみっ・・・?やっ・・・やめっ・・・なにをっ・・・!」
「・・・そんなに声出すなよ、財前・・・wお前だって、やって欲しいんだろ・・・?」
―俺は返す言葉が無かった。本当に、拒否する気持ちは無かったからだ。
そして、里見はニヤリと笑った。
いつになく不敵な笑みだった。
「―ピンポーン、里見先生、里見先生、鵜飼教授がお呼びです―。至急、鵜飼教授室まで、お越し下さい―。」
「ちっ・・・、いい所なのに・・・。まぁ、いいさ。この続きは、またじっくりやってやるからな、財前・・・w」
そう言って、里見は乱れた白衣を直して、出て行った。
俺は、がっかりした気持ちと、ほっとした気持ちの両方が複雑に入り混じった思いだった。
俺は、聴診器を解こうとした。
すると、何とその聴診器は、わざと緩めに縛ってあったのだ。
俺は、里見の策略に乗ってしまったのだ、と今さら後悔したが、これから起こることを少し楽しみにもしている自分がいる事に気付いてしまった―。
鏡で自分の姿を見ると、白衣は乱れ、顔は真っ赤で、何とも淫らな姿の自分がいたのだった。
そして、その頃里見は、廊下を歩きながら、一人微笑んでいた。
「―財前は、聴診器を解かなかった―、拒否する気持ちがないってことだな―、ふふ・・・w」
☆つづく☆

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