ストックホルム通信-環境・野外活動・文化編

ストックホルム通信-環境・野外活動・文化編

子供たちの生活



秋休み(2013.11.3記載)
10月28日から11月1日にかけての1週間は子どもたちの秋休み。
子どもといっても、学校が休みとなるのは小学・中学・高校で、保育園・大学は休みとならず、もちろん大人の仕事の社会はお休みではない。

そのため、両親とも忙しい仕事を持っていたり、自分自身が大学で勉強している親たちにとっては、この間の時間を如何に過ごさせるかに頭を悩ませることになる。

しかし、手のかかる小学生の対学年に対しては、学童が学校の変わりに対応することになるのと、それ以上の年齢のい子どもたちにもいろいろな活動が様々なところで催される。
秋休み中に催される活動を紹介したパンフレットのようなものもあり、案外面白い体験を見つけ出すことができる。
その上、育児休暇や有給をうまく利用して、1週間旅行に出かける家庭も結構ある。

この休暇は農村社会の伝統の残る1900年代の半ばくらいまでは、ジャガイモ休みといって、ジャガイモの収穫を手伝ったり、木の実を取ったりするための休みだったそうだが、農業主体の生活が薄れた頃から秋休みといわれるようになっていった。
今ではそういった農作業の手伝いという側面は全くなくなってしまっている。

この秋休みは土曜日(今年は11月2日)の万聖節で締めくくりとなるのだが、今はハローウィンが主流かもしれない。
私がここに着た20年強前には、ハローウィンのかけらも感じられなかったが、1990年代の後半あたりから、10月に入ると繁華街にハローウィンの小物が売られ始めるようになった。
今では、この金・土と変な格好をした子ども・若者を街中で見かける。

保育園に勤める我が夫は、家に帰ってくるとよく保育園であったほほえましい子供との出来事を話してくれる。
そんな中で最近面白いと思ったことを2つ紹介しよう。

ナッペンはトムテに

おしゃべりだけれど、やっと3つになったくらいのおしゃまな女の子。
クリスマス前には、まだ時々ナッペン(おしゃぶり)を口に運んでいたらしい。

1月3日に長い休み後に会ったとき、ナッペンをくわえていない。

「ナッペン、どうしたの?」
「ユール(北欧型クリスマス)に、トムテ(北欧型サンタ)にあげたの」
「トムテ、喜んでくれたかな」
「わかんない」

おしゃぶりを親が強制的に取り上げるようなことは無く、なるべく自分でさよならをするように親はいろいろな工夫を凝らす。
その一つがトムテに引き取ってもらうやり方。
その他に、ストックホルムの中心にあるスカンセンという世界初の野外博物館には、ナッペンの預かり所がある。

もうさよならしたい子がナッペンを預けに来る。
長い間の感謝の気持ちと離れたくなさが入り混じった複雑な気持ちを、有名な場所が受け止めてくれるという訳。

私のほうが大きい
一人の子が前日誕生日だったらしい。
昨日誕生日だったという話をお昼ご飯の席で披露。
すると、隣に座っていた一つ年下の子が、
「でも、私の方が大きいよ! 一つ大きくなったって言ったって、小さいじゃん。」

彼女にはどうも年齢と体の大きさが会っていないということが良くわからないらしい。
なんか、ほほえましい。

保育園の一こま(2014.1.18記載)
週末の食卓で出た保育園の1週間の話題の中から保育園生活の一こまを。

立って寝るミラ
とってもおしゃまなミラ。
彼女は外で昼寝をするのが大好き。
外で寝るといっても、大型ベビーカーに毛皮を敷き詰めてある中に暖かくしてすっぽり収まって寝る形なので、すこぶる暖かい。
でも、顔は外気にさらされるので、そのバランスが彼女は好きなのだろう。

我が夫のクラスは、3歳前後から5歳までの年長さんといわれるものだが、その中で一番下にいるミラくらいしかあまり子供たちはお昼寝をしない。

外に出したベビーカーで小一時間昼寝をした後、起こそうとしてもぐっすり寝ていてなかなか起きない。
ボヤーとしているミラをベビーカーから抜き出し、着ていた外出用のオーバーオールを脱がそうと立たせても、そのまま寝ている状態。
そのくらい熟睡できるほど、気持ちがいいようだ。

彼の”立って寝るミラ”の形態模写がかわいかった。

ここの保育園はマイナス20度近くといった寒さで無い限り、外で外気に触れる時間がかなり長く取られている。
子供たちも外で過ごすことが当たり前のことになってくる。

鶏を食べた狐はだれ
夫は5歳の就学前児童の子供たち対象の活動の責任者なので、子供たちが興味を持って楽しくテーマに取り組めるよう頭を悩ましている。
この1年(8月から学期は始まり6月まで)のテーマは動物。

昨日は彼が考えたゲームをロールプレイ仕立てでやって、とてもうまくいったとご満悦だった。

ゲーム名は”鶏を食べた狐はだれ”
全員の子供たちはまず、観客席とされた場所に集まって座る。
その中から、3羽の鶏と 農夫を選び出す。
農夫は部屋の外へ、そして鶏はお面をつける。
農夫がいなくなったら、狐を選び選ばれた狐はお面を付け、鶏1羽が別の場所へ隠れる。
そこへ農夫が再登場して、いなくなった鶏と狐はだれかを当てる。

ポイントはお面。
小さな子では、農夫になった子が最初に顔を見ていても、お面をかけてしまうとなかなかだれかを当て特定するのは難しいらしい。
それと集中することが難しい子も、わかりきっているようないつも一緒に遊んでいるこの特徴を掴むのが難しく、お面をつけるだけで真っ白になるらしい。

お面を付けることのもう一つのいい面として、いつも恥ずかしがって集団遊びには入れないような子が、楽しそうに遊べたこと。

なかなか盛り上がったゲームだったらしいけれど、だれが農夫になるか、鶏になるか、はたまた狐になるか、そのさじ加減が大変だったよう。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: