ストックホルム通信-環境・野外活動・文化編

ストックホルム通信-環境・野外活動・文化編

ダブリンの誘惑



以前彼が夏にダブリンへ行った際、ことの外PUBが楽しかったという誘いの言葉に、私も飛びついた。

・空港にて
我が家は空港から中心部に出るのには、ほとんど公共交通機関を使う。

ダブリン空港の出国ロビーの出口を出るとすぐ前に、青色のリムジンバスが目に入る。
8ユーロで簡単にスピーディに町の中へと飛びつきやすい言葉が。
実は、出国ロビーの観光案内でダブリン市の運行するバスがあって、そっちの方が止まる所が多いのでちょっと時間がかかるけれど安いという情報を得ていた。

そのバス停というのは、なんと青色のリムジンバスに隠れて見えなかったけれど、空港出口から見て道路上にあるバス停。
それは緑色バスで、片道6ユーロ、往復だと10ユーロになる。
二人だと往復で20ユーロ。
青色リムジンとは大きな違いが出てくるので、これにしない手は無い。
どうせ旅行なんだから、多少時間がかかってもいいじゃないと思って乗ったら、案外早く30分程度で中心部に辿り着く。
ダブリンへ来られるときにはぜひ緑色バスを!

・街の賑わいとどんよりした天気
ダブリンに着いた日は、クリスマスイブのイブ23日。
空港からの緑バスを降りた町の中心地は、買い物客であふれかえっている。
ホテルに荷物を置いて出た街は、どこも人で一杯。
大きなお店にはクリスマスセールの張り紙がしてあり、自分へのご褒美かプレゼントが入った袋をいくつも抱える人々が右往左往。
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つられてお店を見てみるが、どうも興味をそそられるものが無い。
いったい何をそんなに買うものがあるのだろうと不思議に思ってしまった。

ダブリンに着いたときは晴れ、そぞろ歩きを始めたときは曇り、そしてある店から外に出ると雨!
どんより感が満載で、5時を過ぎるともうどこかに落ち着きたい感じになる。

それで、入ったアイルランドのボリュームある家庭料理を出すPUBはなかなかの雰囲気。
大きな2階建てのフロアーがいくつかに区切られ、そこここでほとんどの人はビール片手におしゃべりを楽しんでいるのだが、ある区画は料理中心になっている感じ。
そこに並んで学食のようにお皿にメインを頼むと、次にはそれにいろいろな付けあわせを付けてくれる。
そして締めにビールを注文して、自分で好きな場所に移動して食事だった。
雑然としつつも自由に動け、暖かな感じがしてとても居心地がいい。

国によって食事を摂るタイミングが微妙に違うのだが、ここでは5時といった結構早い時間でも夕食が食べられる。
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結局、早めの時間に夕食をとり、おいしいビールを片手にかなりの時間を過ごすことになる。

・クリスマスイブ
キリスト教国ではクリスマスの時期にはかなりの場所が変則的な動きをするので、まずは観光局(ここが開いてて良かった)でクリスマスシーズンの営業時間のリストを入手。
25・26日はPUBでさえ休みを取り、おまけにバスを含む公共交通機関も完全ストップだから、気をつけて!と釘を刺される。
確かに24~26日で開いているところはほとんど無く、訪れるとすれば教会くらいしかない感じ。
お店もクリスマスイブの早めの時間にしまってしまうのだが、たまたま入った大きなショッピングモールは、クリスマス感満載だった。
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・最高のPUB:Porterhouse(ポーターハウス)
その夜、おいしいビールを飲みたいと、夫お勧めのTemplebarというPUBが集まっている有名な1区画のはずれにあるPorterhouseを訪れる。
一歩足を踏み入れただけで、ビールに力を入れていることがわかる。
このお店は、自社のビールを醸造して販売しているだけでなく、世界各地のおいしいビールもおいしい料理と共に提供している。
その証拠に、壁はいろいろな種類のビールのビンで埋め尽くされ、3階にはビール醸造用の釜が設えられている。
気軽にビールとおしゃべりを楽しむのもよし、パーティで集まるのもよし、食事をするのもよし、本当に雰囲気がいい。

たまたま運が良く見つけた外を見渡すことができる大きな角部屋の1画には、クリスマスイブの午後を過ごす1グループが三々五々人が加わったりは慣れたりしながら、楽しく時間を過ごしている。
中には子供もいるし、総勢15人くらいに3人ずつ位が出たり入ったりを繰り返しているのだ。
ここのクリスマスイブの過ごし方は、お昼ごろから友人・知人が挨拶を交わしたり、パーティをしたりして、夜は家で家族と過ごすとインターネットに書いてあったが、まさにこのことだと納得。

いろいろな雰囲気が良くビールがおいしい場所に行っているけれど、Porterhouseが今のところ一番かもしれない。
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・他の見所
クリスマスの日は警告どおり、町はひっそりと佇み、どこも開いていないので、外を散歩しホテルで夕食を済ませただけの休息日となった。
結局、1週間の滞在の中で、訪れることのできる観光スポットは限られていたのだが、最後の二日間で興味のある場所を効率的に歩いた。
ダブリンのいいところは、ほとんどを歩いて回れることだ。

その中での、町のはずれにある刑務所跡と中心近くにあるギネスの巨大な工場は圧巻。
そして、町の中心ある自然史博物館も小さいながら、剥製がとても丁寧に作られて展示されていたので、一見の価値あり。
また、北欧のバイキングとのかかわりも強いので、その足跡を見ることのできるDubliniaというところも楽しい。

Kilmanham Gaolという1796年から1924年まで使われていた巨大刑務所は、その殺伐とした風景とその巨大さを見て回るだけで、アイルランドの置かれてきた政治的な立場や市民戦争などのすごさが伝わってくる。
見て回っている際に降り出した雨と風の強さで、寒さだけが強烈に印象に残ってしまったが、その当時獄房に入れられていた政治犯たちの無念さがよけい沁みてきた。

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アイルランドといえばギネスかキルケニー
ギネスの工場を含む巨大倉庫郡には、7階建ての大きなパイント(ビールを入れるグラス)型を模したビジターセンターがあって、そこで製造工程、歴史、テスティング…いろいろなことが経験できる。
最後に7階の展望台では1パインとのビールがチケットと引き換えで飲めるが、それは本当においしかった!

ダブリン滞在中は、クリスマスにかかったためビールを楽しみ町をそぞろ歩くといったことしかできなかったのだが、夏に来たらきっとぜんぜん違う印象を持つことができるかもしれない。
また、来たいと思わせる場所のひとつ。
アイルランド・ダブリンを観光で楽しみたかったら、ぜひ夏に。
そして、雨具か傘は必携なのがよくわかった。

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