いろんな意味で再起不能

いろんな意味で再起不能

★




  俺の中にずっしりと積もる雪。

  灰色の雪。

  不安、ねたみ。

  黒々しくて、汚くて大嫌いなんだ。





  雪。




  今日は朝から雪が降っていた。
  張り詰めた冬の雰囲気。
  冷たい冬のにおいがする。
  小学生が列を乱し、じゃれ合いながら歩いているのが見える。
  子供達の口からは白い息。


  「積もる…かな。」
  ふぅっとひとつ溜息を漏らす。
  しかし息は白くならず透明のまま。

  「なんだか空しいな。」
  苦笑しながら窓の外に目をやる。

  ここに来てからどれくらいが断つだろうか。
  見慣れた風景。
  殺風景な白い部屋。
  薬のにおい。


  うんざりする。

  毎日がつまらなくて、やるせなくて。
  生きているのに死んでいるような思いで。

  なんだかもう何年もここにいるような気もする。

  もう一度溜息を漏らすと、ベットに横になり軽く瞼を閉じる。


  「幸村部長っ」



  突然の声に驚いて声のあった方に目をやると、ベットのすぐ横に愛しい後輩の顔。

  「・・・赤也?」
  突然現れた相手に不思議そうに声をかけると赤也はにっこり笑って俺の顔を覗きこんでくる。

  「幸村部長っお見舞いに来ました!」

  無邪気に笑う赤也ににっこり笑い返しながら上体を起こす。

  「お見舞いって赤也。学校は?」

  「あ・・な、なぁに言ってんスか!学校より幸村部長のが大事でしょ~?」

  「・・・・・赤也?一限目、英語だろ?」

  意地悪く笑って見せると図星だったのか赤也は少し顔を赤らめて頬をかく。

  そんな仕草がすごく可愛いくて愛しくてたまらない。


  「赤也、ちょっと耳貸して?」


  呼びかけて手招きをしてみるとパッと表情が変わり、楽しそうに耳を傾けてくれた。

  そんな赤也の腕を引っ張り、唇が触れそうなくらい近くに寄せて耳元で囁く。

  「来てくれて、ありがとう」

  ゆっくり唇を耳元から離し、赤也の顔を見ると驚いた顔をしたまま真っ赤になって硬直していた。

  それが可笑しくて思わず吹き出してしまう。

  「あぁっ!ちょっと幸村部長っ何笑ってんスかぁ!!」


  慌てて抗議する赤也がまた可愛いくて自然と笑いが込み上げてくる。

  さっきまでの暗い気分がウソみたいだ。
  赤也がいるだけで俺の周囲は明るくなる気がする。
  心が暖かい。


  「幸村部長っいつまで笑ってんスか!!」

  あんまり俺が笑うのでどうやら拗ねてしまったらしい。

  「・・・っすまない。赤也があんまり可愛いから、ついね。」

  「Σなっ可愛いって・・・男が男に可愛いとかどうなんスか」

  そう言ってうなだれる赤也を見てくすりと笑う。

  「俺は性別なんて気にしないけどな?」

  「きっ、気にしてくださいよっ!!」


  呆れている赤也の腕を掴み、もう一度引き寄せ、今度は抱き締めてやる。

  「ねぇ赤也、今日は学校休もうか。」

  「ちょ待っどうしたんスか、幸村部長っ」

  抵抗しようとする赤也を更に力を入れて抱きしめる。

  「・・・・赤也と一緒にいたい」

  「なっ・・・何言って・・・」

  少しだけ体を離して赤也の顔を覗きこむ。

  「ダメ?」

  「う゛・・・・・・ダメじゃないっス。」

  にっこり笑って再び赤也を抱き締めると耳元でこそっと呟く。


  「赤也?俺は男だよ?」

  「俺・・・・そういうの気にしないっスから」



  言葉を交わせば、優しく唇を重ね合う。


  君は太陽。
  無邪気で強い夏の太陽。
  俺の中に積もった灰色の雪なんて一瞬で溶かしてしまう。

  君は太陽。





  下にエメール様に描いていただいたイラストがありますv
  寧ろそっちのほう必見であります!!
※※※あとがき※※※※

ハイ、幸村サンくさいです。かゆいです。恥ずかしいです。
そしてありがちです。助けてください!!

少々無理矢理な展開なんですが;;
なんとしても雪と関連付けたかったという私の苦しさがひしひしと・・!!

ってか幸村サンに耳元で囁かれて落ちないヤツはいない。
とか思ってますので(アホ)

ていうかその前にワケが分からないですから!!切腹!!

そして稚拙ですよー・・・あぁあぁあ!!!

ってなワケで感想など頂けると幸せです。


エメール様からいただいてしまいましたYO!
いいい頂いてしまいましたァvvvエメール様から愛を!!(何
もう本当に幸せすぎて感激でドッキドキです!!
エメール様感謝です!!ありがとうございます!!

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