ペンペンの道草

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会計・税務


赤字であることを隠し、黒字であるかのような決算を作成し、取締役会、監査役会、株主総会を騙し、会社の状態を隠蔽する。脱税等の目的で、会社の決算を実態より悪いかのように偽装して決算を行うことを、「逆粉飾決算」とよぶこともある。(取引に悪影響が出ることが多いので、通常は赤字にすることはない)

■実行主体:取締役会、または代表取締役である。

■方法
・売上の架空計上
実際には存在しない売上、または翌期に計上されるべき売上を前倒しするなど。その結果B/S上に架空の売掛金など資産性の無い資産が計上される。
・利益の圧縮
期末棚卸の際に在庫を過大評価して、売上原価を少なく見せかける。
本来経費項目として計上するべき費用の一部を隠蔽する方法もある。

■悪影響
・利益がある→配当をしないとおかしい→蛸配当。
・黒字→課税(納税資金も必要)→資金繰りさらに悪化
・在庫増→翌年さらに在庫積み増し→雪だるま的に粉飾が膨らむ可能性。

■結論
・粉飾決算を行った結果は確実にその会社のB/S、資金繰りを歪めて行く。
・粉飾の事実が公になった場合、対外的な(株主、取引先、金融機関など)信用力は低下する。


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