エデンの南

エデンの南

September 4, 2005
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カテゴリ: 読書
グイド・レーニの『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』の表紙に、「『世界悪女物語』を補完する女性論」だと言うので、楽しみに手にとったのですが、やけにあっさりしていてもの足りなかったんです。と思ったら、これ、資生堂のPR誌「花椿」に連載されたものだそうです。にゃるほど納得。
1970年1月~1971年12月まで。

 筆者は、もっぱら若い女性読者を対象として、できるだけロマンティックなエピソードを盛りこむように心がけつつ、古今東西の女の生き方をデッサンふうに描いてみた

という事だそうです。

とりあげられている女性達は、マリー・アントワネット、ベアトリーチェ・チェンチ、ジョルジュ・サンド、アグリッピーナ、ローラ・モンテス、和泉式部、サッフォー、ジャンヌ・ダルク、エリザベス女王、シャルロット・コルデー、サロメ、エロイーズ、細川ガラシア夫人、ルネ・ペラジー、ワンダ・リューメリン、聖母マリア、金髪のイゾルテ、マリリン・モンロー、建礼門院平徳子、ド・ブランヴィリエ侯爵夫人、ポンパドゥール夫人、王昭君、マグダラのマリア、ヴィーナス、です。

実在してない人物も出てきます。
既に知っている話が多く、もうちょい突っ込んで書いてくれたらいいのに~と思います。しかしまあ、「花椿」のエッセイならしかたないですよね。調べて買うべきであった・・・_| ̄|○
彼女達に興味を持っている人には物足りなく、全く知らない人にとっての興味を持つきっかけになりそうな本って感じでしょうか。

「美の巨人たち」で美女3位 に輝いた ベアトリーチェ・チェンチ

あまりにもひどい、やりきれない実話ですよね……。

サッフォー と言えば、昔昔、青池保子の漫画 『イブの息子たち』 ではじめて知った名前だったりするんですが (笑)、レスボス島の女優詩人でレズのサッフォー。漫画ではてんてん眉毛が印象的だった記憶が・・・。
なので、まあおおかた人物は知っていたわけですが、「レスビアン」の語源だったとは ! これって常識ですか?
ま、そーいや聞いたよーな気もするんだけど。(^^;)
レスビアンとは「レスボス島生まれの女」という意味だそうです。

そして、 ルネ・ペラジー、ワンダ・リューメリン という名はご存じでしょうか?
前者はサド侯爵夫人、後者は10年間マゾッホ夫人だった人です。
この辺が出てくるあたりは、澁澤らしいという気がします。

女のエピソード

澁澤について書いたものは こちら

昨日の寅さんはイマイチだったなー。
おいちゃんが変わったのもデカイが、吉永さゆりの大根ぶりがひどすぎ !
一場面一場面わざとらしさが漂ってたよーな・・・

今日は 黒澤明記念ショートフィルム・コンペティション 観に、ちょっくら有楽町まで行ってくるだす。


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Last updated  September 4, 2005 08:01:58 AM
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澁澤龍彦さん  
まろ0301  さん
 渋澤さんは、一つの世界を切り開いた人だな、という印象があります。
 なんというか、テレビで言ったら『トリビアの泉』みたいに、生きていくうえではなんの役に立たないけれど面白い分野、とでもいいましょうか。
 渋澤さんが切り開いた後で、それに続くような人は出てきたなと思いますが。
 私は『サド侯爵の生涯』が最高傑作だと思いますが、他の本にも、「へぇー」という事が沢山紹介してありますよね。よく読みました。

 「常識」ということについて、書いて見たくなりました。

 あ、それと、『柴又慕情』、吉永さん、大根ですねー。本当に眼を覆うばかりの大根。
 演技しようとするからいけないんですよ。テレビの『夢千代日記』では、それを最小限に抑えているから見れるのです。
 でも、私は「それでいいのだ」とバカボンのパパみたいに、思うのです。だって私はサユリストですから。
 もうこうなると、新興宗教みたいですね。 (September 4, 2005 08:33:19 AM)

Re:澁澤龍彦『女のエピソード』(09/04)  
せしるん  さん
CAINさんがサッフォーを知ったのが青池保子って!(笑)
レスボス島がレズビアンの語源っていうのは知ってましたが。私が知ってるという事は常識と考えてもよろしいかとは思いますが。

で、昔から何故そんなにも人気があるのかサパーリ分からないのが吉永小百合です。 (September 4, 2005 10:07:13 AM)

Re:澁澤龍彦『女のエピソード』(09/04)  
哲0701  さん
澁澤龍彦と「花椿」というのも合っている感じが
しますね。
まろさんがおっしゃるように澁澤さんはひとつの
世界を切り開いた人だと思います。

歴史に埋もれたものを掘り出して、またそこにある
けど、みんなに見えないものを、見える形にした
人だと思います。

吉永小百合についてヒトコト。
彼女は「一発屋」ではないでしょうか?
それにしても寿命が長い! (September 4, 2005 10:14:39 AM)

澁澤は  
pyorin  さん
高校の時にハマってしまい、今でも大事に実家に本がずらりと眠っています。毒薬の手帖やらマルキ・ド・サドとかそりゃもう、何回も読みました。妹さんの書いた本が気になりながら何年も月日が流れてしまいましたねぇ・・・。 (September 4, 2005 02:35:30 PM)

Re:澁澤龍彦さん(09/04)  
SEAL OF CAIN  さん
まろ0301さん
> なんというか、テレビで言ったら『トリビアの泉』みたいに、生きていくうえではなんの役に立たないけれど面白い分野、とでもいいましょうか。

この例え、まさにですね~。

> 渋澤さんが切り開いた後で、それに続くような人は出てきたなと思いますが。

種村さんも、ちょっと前に亡くなってしまいましたっけ。

> 私は『サド侯爵の生涯』が最高傑作だと思いますが、

そうなんすか。これ持ってるのだけど未読だったのです。チボーの次に読もうっと。

> でも、私は「それでいいのだ」とバカボンのパパみたいに、思うのです。だって私はサユリストですから。

まろさん、サユリストさんだったのですね。
リンク仲間では嫌いな方が2名ほど。はじめてサユリストさん出現です~。 (September 4, 2005 09:54:21 PM)

Re[1]:澁澤龍彦『女のエピソード』(09/04)  
SEAL OF CAIN  さん
せしるんさん
>CAINさんがサッフォーを知ったのが青池保子って!(笑)

てへへ。サドよりもマゾッホよりも前に読んでましたからね~。ミュージシャンがいっぱい出てきて、おもろかったです。出っ歯のフレディーとか思い出すなあ。

>レスボス島がレズビアンの語源っていうのは知ってましたが。私が知ってるという事は常識と考えてもよろしいかとは思いますが。

いえいえ。せしるんさんならご存じだと思いましたです。

>で、昔から何故そんなにも人気があるのかサパーリ分からないのが吉永小百合です。

今までまともにこの人の出ているものを観てなかったかもしれましぇん。こんなに下手くそだったのねん…と思いましたです。 (September 4, 2005 09:57:33 PM)

Re[1]:澁澤龍彦『女のエピソード』(09/04)  
SEAL OF CAIN  さん
哲0701さん
>歴史に埋もれたものを掘り出して、またそこにある
>けど、みんなに見えないものを、見える形にした
>人だと思います。

これまた、なんつーいい表現なんでしょ。

>吉永小百合についてヒトコト。
>彼女は「一発屋」ではないでしょうか?
>それにしても寿命が長い!

顔だけの人だったのね、と思ったのですが、顔だけで今だ健在っつーのは、化け物じみてます。
不思議ですよね。 (September 4, 2005 10:00:02 PM)

Re:澁澤は(09/04)  
SEAL OF CAIN  さん
pyorinさん
>高校の時にハマってしまい、今でも大事に実家に本がずらりと眠っています。

同じく、高校生の所にハマりました~。河出文庫の手帖シリーズ。それと『世界悪女物語』等。私の原点みたいな物です。

以前池袋で澁澤の部屋とか展示された時に、観に行きましたよ。本そのものの世界でびっくらこいたです。骸骨とか、四谷シモンの人形とか。すごかった~。

>。妹さんの書いた本が気になりながら何年も月日が流れてしまいましたねぇ・・・。

そーいや、何かあった気がします。
今は奥さんの書いた本が出てますよん。 (September 4, 2005 10:03:56 PM)

Re:澁澤龍彦『女のエピソード』(09/04)  
サリィ斉藤  さん
お盆休みに、「モロー展」を見に行ったとき、絵葉書を買うついでに売店で澁澤の「幻想の肖像」を買って読みました。図版がすべて白黒だったのはザンネンでしたが、知らなかった名画との出会いがたくさんありました。

「サド侯爵の生涯」は、おすすめですよ!

しかし、龍彦さんと龍子さんって、すごいお名前のご夫婦ですよね。龍子さんの本も気になってるんですが… (September 4, 2005 10:36:17 PM)

Re[1]:澁澤龍彦『女のエピソード』(09/04)  
SEAL OF CAIN  さん
サリィ斉藤さん
>お盆休みに、「モロー展」を見に行ったとき、絵葉書を買うついでに売店で澁澤の「幻想の肖像」を買って読みました。

これは読んだよーな、読んでないよーな。(^^;)
ハマッたのが10代の頃なので、結構忘れてる物もあります。
それにしても、いいラインナップではあーりませんか。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/4309401694/contents/ref=cm_toc_more/249-4215087-7450743

モローもいいですよね !
大昔にパリのオルセー美術館で、モローやルドンをいっぱい観て楽しかったです♪

>しかし、龍彦さんと龍子さんって、すごいお名前のご夫婦ですよね。龍子さんの本も気になってるんですが…

まるでギャグですよね !
龍子さんの本、何ヵ月前だったか出た頃から気になっていて、まだ読んでましぇん。

もう1つ、気になってしょうがないんですが・・・楽天ブックス見ると、いつも「渋沢竜彦」って表示されてるんです。(泣) (September 4, 2005 11:01:18 PM)

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