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MAGI☆の日記
スペシャルエディション完結編
デスティニーとレジェンドの息の合った連携に苦戦を強いられる
キラ
。
「
止めろぉぉぉ!!
」
そこへインフィニットジャスティスを駆って
アスラン
が乱入してくる。
「
止めるんだ、シン!!もう止めろ。自分が今、何を撃とうとしているのか、お前本当に分かっているのか!?戦争を無くす、そのためにロゴスを撃つ、だからオーブを撃つ、それが本当にお前の望んだことか!?思い出せ、シン!!お前は本当は何が欲しかったんだ!?
」
「
惑わされるな、シン!!ジブリールを逃がす気か!?
」
「
オーブを撃っては駄目だ、お前が!!その怒りの本当のわけも知らないまま、ただ戦っては駄目だ!!
」
「
何を、何を言ってるんだ、あんたは!?何も解ってないくせに、裏切り者のくせに!!
」
混乱してジャスティスに襲い掛かる
シン
だが、手負いながらも気迫に勝る
アスラン
は彼のデスティニーを圧倒する。
その時、ジブリールの乗ったシャトルがオーブを脱出し、月へ逃げおおせてしまった。
沈んだ旗艦に代わってザフト全軍の指揮を執ったタリアはこれ以上の戦闘を不毛と見て撤退を下命する。
『
誰もが傷ついていた。何もかもがこれが代価だと言うのだろうか。俺達は確かに望んだ。戦争の無い世界、もう二度のその悲劇を繰り返さすことのない世界。だが、今示された道は得る代わりに全てをなくす最後の選択に他ならない。それでも望むだろうか、人は。本当にもう他に道はないのだろうか。探したい否定の言葉は戦火に煙る空の中に尚も遠のいていくようだった…
』
「
大丈夫ですか?
」
傷ついた体で起き上がろうとしていた
アスラン
を支える
メイリン
。
「
って言わない方がいいよ、アスランには。絶対大丈夫って言うから。でも良かった。またこうして君と話せる日が来て。平和な時は当たり前で、すぐ忘れちゃうけど、そういうのホントはとても幸せな事だって。TVつけていい?カガリが声明を出すんだ
」
正式にオーブの代表に復帰した
カガリ
は全世界のメディアを通じてデュランダルへのメッセージを送り始める。
ところがその主張を遮るかのようにミーアが声明を発表する。
その中継を見ながら密かにほくそ笑むデュランダルであったが、再び画面が切り替わった瞬間、その顔色は一変した。
「
その方の姿に惑わされないで下さい。私はラクス・クラインです。私と同じ顔、同じ声、同じ名の方がデュランダル議長と共にいらっしゃることは知っています。ですが、彼女と私は違うものであり、その思いも違うということをまずは申し上げたいと思います。私はデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません。戦う者は悪くない、戦わない者も悪くない、悪いのは全て戦わせようとする死の商人ロゴス。ナチュラルでもない、コーディネーターでもない、悪いのは彼、世界。あなたではないのだと語られる言葉の罠にどうか陥らないで下さい。我々はもっとよく知らねばなりません。今、進もうとする先に待つ世界の真の姿を
」
突如
カガリ
の隣に現れた
ラクス
の言葉に、全世界は激震する。
ミーアは本物の
ラクス
が出現したことに激しく動揺する。
デュランダルはそんな彼女に優しい言葉を掛けると、ひとまず身を隠すよう指示して送り出した。
衝撃的な放送はミネルバ内にも波紋を広げていた。
混乱する
シン
達。
「
そうやって我々を混乱させるのが目的だろ、敵の。おそらくそうして皆真偽を気にする、お前のように。なかなか穿った心理戦だな。だが何故だ?何故人はそれを気にする。本物なら何でも正しくて、そうでない者は皆間違いだと思うからか?俺はそれはどうでもいい。議長は正しい、俺はそれでいい
」
月のダイダロス基地ではジブリールが逆転の切り札を起動していた。
コロニーを利用した巨大な反射衛星砲・レクイエムを使って、月の裏側から直接プラントの首都・アプリリウスを狙うつもりなのだ。
地球連合軍の動きにいち早く気付いた
イザーク
達が善戦し、首都はかろうじて難を逃れたが、その一撃は周辺のプラント群を一瞬で消滅させる。
この事態にデュランダルはザフト全軍へ月の緊急制圧を命じた。
「
あいつを月に上げたから…これでは彼を逃がしてしまったオーブは…
」
「
ああ、おそらく議長はそう言い出すだろうな、次にはまた
」
「この上、まだ報復を?でも、もうそんなことしなくても終わりでしょ?戦いは、ロゴスを撃って。彼はずっとそう言ってきたんだから」
「
いえ、そうではないのです。彼の言う平和な世界、彼が本当に作ろうとしている世界に、やはりこの国と私達のような存在は障害でしかないのです
」
「
生まれもつ遺伝子で全てを決めようという世界だな
」
「
それがデスティニー・プランだ。望む力を全て得ようと人の根幹・遺伝子にまで手を伸ばしてきた僕達コーディネーターの世界の究極だよ
」
「
人は望むから戦う、欲するから争う、ならばそれを初めから封じてしまえばよい。自分にできることとできないことを、得られるものと得られないものを初めから知れと
」
「
もとよりそれは自分が、生まれもつ遺伝子が知っているのだからということだろう
」
「
それが議長の言う戦いのない平和な世界なのです
」
「
でも、それじゃあ願って、望んで、頑張ることには何の意味もないと言うのか!?ああなりたい、こうしたいと望むのもただ無駄だと。私達はもう、全て国も世界もただ彼の言うままに従うしかないっていうのか!?
」
「無駄ね…。無駄なことはしないのか?」
「
俺はそんなに諦めがよくない
」
「そうね、私も」
「
そう思うなら僕らは今ここにいないよ。宇宙へ上がろう、アスラン、僕達も。議長を止めなきゃ。未来を作るのは運命じゃないよ
」
ミネルバのタンホイザーが基地を焼き、
シン
と
レイ
は迎撃に現れたデストロイ機を次々と屠る。
その隙に
ルナマリア
は砲のコントロール施設を制圧すべく出撃する。
戦況を不利と悟ったジブリールはチャージ半ばのままレクイエムを発射させようとする。
第2射を放ち、その隙に月から脱出するつもりなのだ。
だが、
ルナマリア
によって発射は間一髪で阻止され、ダイダロスの司令部も
シン
のデスティニーによって壊滅する。
「
今日は逃がせませんよ、あなたの役目はもう終わりです
」
ジブリールの乗った戦艦は
レイ
の手によって爆散し、ついにロゴスは滅びた。
リアルタイムで戦況を見守っていたプラントの人々が口々に歓喜の声を上げる中、今や世界最強のリーダーとなったデュランダルが、静かに微笑む。
「
月の情勢もあまり詳しいことまでは解っていない。そんな中、何のトラブルもなくと保障はできないが、アークエンジェルには正式にオーブ軍第二宇宙艦隊所属としてできる限りのサポートを約束する。オーブは何より望みたいのは平和だが、だがそれは自由、自立での中でのことだ。屈服や従属は選べない、どうかアークエンジェルもその護り手として頑張って欲しい
」
正式にオーブ宇宙軍艦艇となったアークエンジェルが宇宙へ向けて発進していた。
レクイエムの中継コロニーは、全てザフトによって制圧された。
だが、デュランダルはその処分をひとまず保留し、まずは連戦続きだったミネルバと月艦隊に休息を与える。
一方、月の自由都市・コペルニクスに身を隠していたミーアは港にアークエンジェルが停泊していると知り、不安に陥っていた。
ラクス
の存在を認めることは、今の彼女にとって自己の存在を否定することと同義なのだ。
新たな付き人・サラはそんな彼女を唆して
ラクス
の暗殺に利用しようと画策する。
町へ密かに買い出しへ出ていた
キラ
、
アスラン
、
ラクス
、
メイリン
の4人はミーアからのSOSメッセージを受け取った。
罠だと知りつつも一同は指定された場所へと向かい、2人の歌姫は初めて対峙する。
アスラン
が生きていたことに喜びながらも、救いの手を差し伸べようとする
ラクス
に怯えるミーア。
「あれはあたしよ!!あたしだわ!!」
「
ミーア、落ち着け。大丈夫だ、だから…
」
「あたしがラクスだわ!!だってそうでしょ!?声も顔も同じなんだもの。あたしがラクスで何が悪いのよ!?」
「
名が欲しいのなら差し上げます、姿も。でもそれでもあなたと私は違う人間です。それは変わりませんわ。私達は誰も、自分以外の者にはなれないのです。でも、だからあなたも私もいるのでしょう、ここに。だから出会えるのでしょう、人とそして自分に。あなたの歌と夢はあなたのものですわ。それを歌って下さい、自分のために。夢を人に使われてはいけません
」
その時、サラが
ラクス
へ向けて発砲してくる。
いち早く周囲の異変を察知していた
アスラン
は間一髪で
ラクス
を救うと、暗殺者達を次々と打ち倒す。
そこへ、緊急連絡を受けたネオがアカツキを駆って到着。が、その手の上へ乗り移ろうとする
ラクス
に瀕死のサラが再び銃口を向ける。
銃声が響き、倒れるミーア。
「あたしの…あたしの歌……命……どうか、忘れ……。もっと…ちゃんとお会いしたかった…。皆と…ごめんなさい…」
ラクス
を庇って撃たれた彼女は詫びながら静かに息を引き取った。
全世界へ向けてプラント被害者の追悼声明を発表していたデュランダルは「人類存亡を賭けた最後の防衛策」と銘打ちながら、ついにデスティニー・プランの導入を宣言する。
その言葉は
シン
を困惑させる。
全ての人々のDNA情報を完全に解析し、その適性に合った職業に従事させることで、誰もが幸福に生きられる世界を作る。
つまり、個人の自由意志が一切認められない徹底的な管理社会……それこそが、デスティニープランの正体だった。
断固たる態度でこの計画の実行を宣言したデュランダルだが、即座に拒否の姿勢を示したオーブとスカンジナビア王国を除いて、世界はその意外な提案にただ戸惑うばかり。
ミネルバの面々もそれぞれ困惑する中、
レイ
は
シン
に向かって強く語り始めた。
「
お前が驚くことはないだろ。議長の目指していた世界がどんなものかをお前も知っていたはずだ。だからといって議長は諦める方ではない。それもお前は知っているだろ。今は俺達もいる。これを実現させ、護っていくのは俺達の仕事だ。そのための力だろ?デスティニーは。そのパイロットに選ばれたのはお前なんだ。お前が選ばれたのはお前が誰よりも強く、誰よりもその世界を望んだ者だったからだ。願いは間もなく叶えられる、あと一息だ。これは絶対にやり遂げなくてはならないことなんだ。人はもう本当に変わらなければならないんだ。でなければ救われない!!あのエクステンデントの症状やあんなことを二度と繰り返さないために世界は本当に変わらなくてはならないんだ。強くなれ、シン。全てを護れるように。お前が護るんだ、議長と彼が作る新しい世界…。この先何が起ころうと、誰が何を言おうと、議長を信じろ。正しいのは彼なんだからな
」
「
うん、まぁ…。けど何でそんなこと言うんだよ、いきなり。何かそれじゃあドラマの死んでいく親父みたいだぞ、止めろよ
」
「
実際、俺にはもうあまり未来はない…。俺はクローンだからな
」
突如失調し、薬を口にした
レイ
の様子に不安を感じつつも、
シン
は議長と世界のために戦う決意を新たにする。
そんな中、反旗を翻そうとしていた地球軍・アルザッヘル基地の動きに気付いたデュランダルは密かに改修しておいたレクイエムでこれを一蹴してしまう。
その容赦ない所業に戦慄したアークエンジェルの面々はデュランダルの暴走を止めるべく、エターナルとの合流を開始する。
その頃、デュランダルは
シン
と
レイ
を自らの元メサイアに呼び寄せていた。
「
従わねば死というのなら、どちらにしてもこのままでは世界は終わりです。戦わねばなりません。夢を見ること、未来を望むこと、それは全ての命に与えられた生きていくための力です。何を得ようと、夢と未来を封じられてしまったら人は既に滅びたものとしてただ存在することしかできません。全ての命は未来を得るために戦うものです。戦わなくてはならないのです
」
アークエンジェルはエターナルと合流し、レクイエムの要とも言える一次中継コロニー・ステーションワンを破壊すべく出撃する。
ザフト月艦隊の約大多数がそれを迎え撃つべく動き出すが、
ラクス
はレクイエムを「人の世に不要な大量殺戮兵器」と断言し、堂々とその破壊を宣言する。
彼女の言葉の正しさと毅然とした態度にザフト兵の足並みは乱れる。
その頃、
シン
と
レイ
は、デスティニーとレジェンドを駆って機動要塞・メサイヤへ向かっていた。
二人と対面したデュランダルは
ラクス
達の行動を「平和への道を閉ざす行為」と責める。
その言葉に同調する
レイ
に違和感を覚えながらも、
シン
は迷いを振り払い、
ラクス
らと憎しみの連鎖を断ち切るために戦う決意を固めていた。
戦場に駆けつけたミネルバは長きに渡る因縁に決着を付けるべくアークエンジェルと激突する。
メサイヤを攻撃し続ける、アークエンジェルとエターナル。
「
お姉ちゃん、止めて!!何で戦うの!?何で戦うのよ!?どのラクス様が本物か何で解んないの!?
」
アークエンジェルに攻撃してくるミネルバの攻撃を防ぐネオ。
「大丈夫だ、もう俺はどこにも行かない。終わらせて帰ろう、マリュー」
「ムゥ…」
一方、
キラ
と
アスラン
は
イザーク
とディアッカの助力を得て、ついにステーションワンの破壊に成功する。
そのままダイダロス基地を攻撃中のオーブ主力隊と合流しようとする
キラ
達。
その目前に突如姿を現したメサイヤはネオジェネシスの一撃で主力隊を殲滅してしまう。
前方からデスティニーとレジェンド、後方からはミネルバが迫り来る最悪の状況に
キラ
達は活路を開くべく戦う。
しかも、その間にもレクイエムでは着々と発射準備が続けられているのだ。
このままではオーブが撃たれると考えた
キラ
と
ラクス
はその場を引き受け、一方
アスラン
とアークエンジェルはレクイエムへと急ぐ。
混戦を続けるザフトとオーブ残存艦隊の中に斬り込んでいく
アスラン
達。
攻撃して来る
ルナマリア
にやむなく応戦する
アスラン
。
「
下がれ、君を撃ちたくなどない!!
」
「
ルナ!!この裏切り者がぁぁ!!
」
駆けつけた
シン
は激昂して
アスラン
に襲い掛かる。
「
過去に囚われたまま戦うのはもう止めるんだ!!そんなことをしても何も戻りはしない!!なのに未来まで殺す気か、お前は!?お前が欲しかったのは本当にそんな力か!?
」
「
シン、もう止めて!!アスランも!!
」
だが、
アスラン
の説得に動揺し錯乱し、間に入って戦いを止めようとしたインパルスを撃とうとする。
間一髪で
ルナマリア
を救った
アスラン
は過去に囚われ続ける
シン
への怒りを爆発させ、デスティニーを一気に圧倒する。
次いでアークエンジェルの加勢に回ると、ミネルバをも撃退した。
半壊したデスティニーは月面へ墜ち、航行不能となったミネルバも月への不時着を余儀なくされる。
意識を取り戻した
シン
は子供のように泣き始め、そんな彼を
ルナマリア
は優しく抱きしめるのだった。
「
命は何にだって一つだ!!だからその命は君だ!!彼じゃない!!
」
同じ頃、ラウ・ル・クルーゼを名乗りながら
キラ
に肉薄した
レイ
も隙を突かれて敗北していた。
デスティニーとレジェンドを失ったデュランダルはレクイエム上空をネオジェネシスで味方ごと一掃し、間髪入れずレクイエムを起動させるが、ネオと
アスラン
の活躍によってレクイエムは火柱を上げ、最悪の事態は未然に防がれた。
ミーティアを装備したストライクフリーダムが、ついにメサイヤのシールドシステムを破壊する。
続く一斉攻撃によって、ようやくメサイヤは沈黙する。
駆けつけたタリアが見守る中、半壊した司令室で銃を手に対峙するデュランダルと
キラ
。
「君がここへ来るとは正直思ってなかったよ、キラ・ヤマト君。成程、だがいいのかな?それで。止めたまえ、折角ここまできたのに。そんなことをしたら世界はまた元の混迷の闇へ逆戻りだ。私の言ってることは真実だよ?」
「
そうなのかもしれません。でも、僕達はそうならない道を選ぶこともできるんだ。それが許される世界なら
」
「だが、誰も選ばなかったら?人は忘れる、そして繰り返す。こんなことはもう二度としないと、こんな世界にはしないと、一体誰が言えるんだ!?誰にも言えやしないさ、君にも無論彼女にも。やはり何も解りやしないのだからね」
「
でも、僕達はそれを知っている。解っていることも、変わっていけることも。だから明日が欲しいんだ。どんなに苦しくても変わらない世界は嫌なんだ
」
「傲慢だね、流石は最高コーディネーターだ」
「
傲慢なのはあなただ!!僕はただの、一人の人間だ。どこも皆と変わらない、ラクスも。でも、だからあなたを撃たなきゃならないんだ。それを知っているから
」
「だが君の言う世界と私の示す世界、皆が望むのはどちらかな?今ここで私を撃って、再び混迷する世界を君はどうしようというんだ?」
「
覚悟はある。僕は戦う!!
」
そして、密かに
キラ
を狙撃しようとする
レイ
だったが、
キラ
の言葉に胸打たれ、反射的にデュランダルを撃ってしまう。
「
…ぅ……ぅう……。キール…ごめんなさい…。でも…彼の…明日…ぅ…
」
瀕死のデュランダルに駆け寄ったタリアは
キラ
と
アスラン
に脱出するよう告げると、
レイ
を傍らに呼び寄せた。
「あなたもよく頑張ったわ。だから、もういい、もういいから」
「
お母さん…
」
親子のように身を寄せ合う3人と共に、燃え尽き消滅するメサイヤ。
脱出した
キラ
と
アスラン
。
『
こちらはエターナル、ラクス・クラインです。ザフト軍、現最高司令官に申し上げます。私共はこの宙域でのこれ以上の戦闘継続は無意味と考え、それを望みません。どうか現時点をもっての両軍の停止に同意願います。繰り返し申し上げます。私共はこの宙域でのこれ以上の戦闘を…
』
アスラン
は
シン
と
ルナマリア
を回収する。
C.E.74
プラント、オーブ首長国連合は停戦、終戦のための協議に入った。
両軍の関係を仲介した
ラクス・クライン
はプラント評議会の要請を受け、プラント本国へ戻った。
慰霊碑の前に立つ
アスラン
、
シン
、
ルナマリア
、
メイリン
。
「
じゃ、お墓…無いの?
」
「
…うん。ちっちゃな慰霊碑があるだけ
」
「
…ずっと、ここ嫌で…でも、ずっと気になってて…。こんな風じゃなかった…こんな所じゃ…。誤魔化せないって事かも。いっくら綺麗に花が咲いても人はまた吹き飛ばす。でもこんなのは…こんなのはもっと嫌だっ!!
」
「
シン…
」
そこへ
キラ
と
ラクス
も花を持って登場する。
「
キラ…
」
「
来てたんだ…
」
「
シン、彼がキラだ。キラ・ヤマト、フリーダムのパイロットだ
」
「
えぇっ!?
」
シン
へ爽やかな笑顔を向けて手を差し出す
キラ
。
「
駄目かな?
」
「
あ、あの俺…
」
「
いくら吹き飛ばされても、僕等はまた花を植えるよ…きっと
」
「
それが…俺達の戦いだな
」
「
一緒に戦おう
」
「
…ぅ…はい……ぅ…
」
そして、それぞれ違う方向へ歩みだす
キラ
と
ラクス
、
アスラン
と
メイリン
、
シン
と
ルナマリア
。
『
人は我々の一人のように善悪を知るものとなった。今は手を伸ばして命の木からもとって食べる。永遠に生きるものとなる恐れがある。そうして人は罰を受け、歓喜という名の楽園を追われたのだという。だから人は手を伸ばすのだろうか。二度と戻れぬ遠い過去に失った園を求めて。だが、時は戻らない。ならば俺は向かう未来にこそあると信じたい。命の木などなくとも幸福に暮らせる園をいつか自分達の手で作り出せる日のことを
』
マリューとムウ、バルトフェルドが一緒に暮らしているようです。
アスラン
はオーブ所属で、
シン
、
ルナマリア
、
メイリン
はザフト所属、ザフトの白服の
キラ
と
ラクス
は再会し、抱き合う。
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