†虹缶†

2007/08/11
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洋楽史上初となる、デビュー作から2作連続ミリオンセールスという大記録を受け、注目を集めたアヴリル・ラヴィーン3rdアルバム『ベスト・ダム・シング』(4月18日発売)が、7月23日付で累積72.3万枚をセールス。発売後わずか3か月にして06年度洋楽年間アルバムセールス1位のコンピレーション・アルバムの『ビューティフル・ソングス』(71.3万枚)を追い抜いた。

図表入りの分析記事

 発売2週目に1位となって洋楽史上3組目の2作連続1位の快挙を達成し、4週連続TOP3、10週連続TOP10、14週連続TOP20入りとロングヒット中。着うたは発売後3か月あまりで100万ダウンロード突破、7月10日現在で170万を突破した。洋楽で3作連続メガヒットを生み出すことは容易なことではないが、それを実現した3つの成功のカギとは?

 まず、成功の主要因として真っ先にあげられたのは、アヴリルクラスの大物アーティストでは異例ともいえる楽曲の仕上がりの早さだった。1月には先行シングル「ガールフレンド」をはじめアルバム収録曲5~6曲が仕上がり、「ガールフレンド」のPVも撮り終わってほぼファイナライズされた状態。これによってマーケティングの準備に時間をかけ、きっちりタイムラインを組めたうえに、メディアの反応を早いうちに確認できた。

 次にあげられるのが、これまでの内省的な楽曲から一転、キャッチーでポップなシングルをリリースしてきたことだろう。過去2作、ティーンエイジャーの心の影、葛藤を歌い、同年代の女性に支持されてきたパンクロック・アーティストだけに驚きの声も聞かれた。


「衝撃的でしたが、日本人にとってなんて理想的な、キャッチーな楽曲を作ってくれたんだろうと、スタッフ一同ガッツポーズでした。アヴリルがいかにプロモーションに協力的であっても、パワーのあるシングルがなければアルバムはヒットしません。「ガールフレンド」が持つ楽曲パワーこそが『ベスト・ダム・シング』がヒットした最大の要因だったと思います」とレコードメーカーの担当者は分析する。

 デビュー時の17歳から5年が経過し、アヴリルは22歳。過去2作はアヴリルと同世代のティーンをターゲットにしてきたが、時間の経過に合わせてメインターゲットの層を上げるか否か。結果、シングルのキャッチーさ、ショッキングピンクが施されたビジュアルイメージから、積極的にターゲットを変えない方向性を打ち出し、女子中・高生をターゲットにしたプロモーションが集中的に展開された。

 そして言うまでもなく、最大のフックとなったのは、絶妙な来日のタイミングだった。マックスのプロモーションを展開したうえで4月18日の『ベスト・ダム・シング』リリースを迎え、初登場2位となった翌週、Ne-Yoと首位争いをしていた週末に、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に生出演したことで爆発的にセールスを伸ばし、逆転して1位を獲得した。実はこのスケジュールは1月末のLA先行取材時に、ほぼフィックスしていたのだという。4月は番組改編期にあたり、『ミュージックステーション』のレギュラー放送は27日の1回だけ。このピンポイントのスケジュールにアヴリルサイドがOKを出し、このうえない来日スケジュールが生まれた。そしてわずか1週間(4/25~5/1)の滞在中に最大のプロモーション稼動を行うことができた。

 現在、2度目の来日中のアヴリル。10日には再び『ミュージックステーション』に出演、11・12日は夏フェス『サマーソニック』出演と、売り伸ばす余地はまだ十分に残っている。史上5組しか達成していないデビューから3作連続ミリオンセールスも射程圏内、もちろん洋楽では初となる快挙達成がはっきりと見えてきた。







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最終更新日  2007/08/11 07:30:09 AM
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