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Forever
なんちゃって妄想ワールド(Memory)15
セナとメディナも連れて行かれていた。
1人残ったジークは、自室でパソコンをいじっていた。
落ち着いたら調べたいと思っていた事があったのだ。
それは、ユウキたちの任務の事だった。
あの危機的状況の中、上層部が自分たちの仲間を連れて行った。
自分たちを見捨てるつもりだったのか。
本当に重要な任務なのか。
真相が知りたかった。
軍機密情報サーバーに侵入し、最近の任務を見ていく。
その中に、遠方派遣の任務があった。
「これか」
ジークはその内容を隅々まで見た。
そして、彼は愕然とした。
というよりか、こんな事は有り得ないと思った。
「『別世界』?『パラレル』?」
その様な言葉が並べられていた。
「そんな御伽話があるものか!」
全てを信じたくなかった。
今は信じないでいれる。
でも、もしユウキたちが証拠なるものを持ち帰ったら?
それで全てが実証される。
任務の内容は、別世界と称される、この世界と異なる世界より、戦闘兵器『ディサイション・パワード』を生け捕りにして帰還する、というものだった。
「ディサイション・パワード・・・。新兵器の名称か。しかし、生け捕りとは・・・」
ジークは、判らない事の量が膨大で、頭の中がパンクしそうだった。
それから3ヶ月が過ぎた。
セナは医務室で、医師と会話をしていた。
「いやぁ、驚きだね。まさかこの短期間で、あの怪我を回復するとは」
医師は何やら驚いていた。
「早く戦線に復帰しなければと思い、その一心でしたから」
セナが言った。
「今日で退院していいよ。検査上問題はない。君の方で何か変わった事はあるか?」
「いえ、大丈夫です」
医師の問いに、セナがいい方の返事をした。
医師はふと微笑み、こう言った。
「君自身では判らんかな。変わった事はあるよ」
「はぁ」
セナは何の事か判らなかった。
「最初よりは大分落ち着いたのかな。言葉遣いが子どもっぽくなくなっているよ」
セナはハッとした。
自分では無意識であったが、以前の乱暴な言葉遣いでなくなっていた。
「大した進歩だよ。あのままなら、ロン大佐も困っただろうがね」
「すみません」
2人は笑いながら話していた。
「じゃ、今日でお別れだな。もう来るなよ」
「へへっ、出来るだけ努力します」
そう言って、セナは席を立った。
そして、部屋を出ようとした時、医師が言った。
「あ。あの女の子も大分良くなってるから、君と同じ日に退院って事にしてある。迎えに行ってあげなさい」
「わかりました」
セナは部屋を出た。
それから、メディナのいる部屋へと向かった。
ドアが開き、部屋の中へ入る。
すると、そこにメディナが座っていた。
「よっ。メディナも今日で退院だってさ。俺も今日で退院」
「本当?やったね」
メディナも大分回復している風だった。
「いきなりだけどさ、訓練しに行かないか?体が鈍りきってて」
「いいよ。ジークも誘っていかない?」
「そうだな」
2人は部屋を出て、ジークの部屋へ向かった。
ジークがパソコンを使っている時、不意にドアが開いた。
彼は驚き、瞬時に画面を隠す。
「おっす。俺たち今日で退院していいって」
セナとメディナが入り口に立っていた。
「そうか。よかったな。退院おめでとう」
ジークはそう言いながら、パソコンの電源を切った。
「それでよ、訓練しに行かないか?俺たち今から行くんだけど」
「いい心掛けだな。付き合うよ」
ジークが言い、3人は訓練場へ向かった。
一方、連合が奪取したニューオーリンズ基地で、長期停泊していたマイたち。
彼女は母艦の自室内で、静かに読書をしていた。
その時、ドアの外から声が聞こえてきた。
「マイー、俺だ。入っていいか?」
声の主はディランだった。
「いいよ、入って」
それを聞き、ディランが部屋の中へ入ってきた。
彼の右肩から右手の先までが、軽量硬化合金で作られた義手になっていた。
手のひらには、なにか穴が開いていた。
「今日から転属になってきたヤツが来てるらしいぜ。行くか?」
「そうね。どんな人だろう」
2人は、その新入りのいる士官室の前に行った。
数分して、案内役の兵士と新入りの兵士が士官室から出てきた。
黒髪で長髪のヘアバンドをつけた若い男だった。
そして、マイはその青年に見覚えがあった。
「ファイ?」
その声を聞き、青年が振り返った。
そして、驚いたような嬉しいような表情をして言った。
「マイちゃん?!」
そう、それはセナの友人である、ファイ・スパーだった。
セナの彼女であるマイは、彼と会った事があった。
「知り合いか?」
ディランが訊いた。
「えぇ、ちょっとね。何でファイが?」
「まぁ、あとで会った時に話すよ。これから色々しなきゃいけないんだ。じゃっ」
そう言って、ファイは案内役の兵士と共に、艦内を歩いて行った。
「カッコ良くなかった?」
「カッコよかったー!」
「あんたたちには無理よ。あの人を射止めるのはア・タ・シ」
周りにいた女性兵士たちが騒いでいた。
マイはため息をつき、ボソッと言った。
「あいつ、激しく不良で喧嘩三昧だったのよね」
それが女性兵士たちに聞こえた。
「えっ、あの人不良なの?」
「えーっ、最低」
「マジで?じゃああんたたちにあげるわよ」
マイの一言で、ファイのイメージは一気に崩れた。
「嫌い・・・なのか?」
ディランが訊いた。
「ううん。ただ何となく嫌がらせ」
マイは、ファイとも仲が良かった。
それ故に出来る事だった。
でも、ディランには冗談に聞こえなかった。
「女って、怖いな」
ディランがボソッと言った。
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