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Forever
なんちゃって妄想ワールド(Memory)16
「よろしくね」
「よろしくぅ」
2人は知り合いだが、自分はまだこいつの事を知らない。
ディランは困っていた。
それにマイが気付き、自己紹介を始めさせた。
「彼はディラン。頼りになるのよ~」
ファイがディランの方を見た。
「ディラン。彼がファイ。お調子者だけど、よろしくしてあげてね」
ディランもファイの方を見た。
「よろしく」
ディランが言った。
「よろしくぅ」
ファイは陽気に言った。
意外と仲良くいけそうなので、マイはホッとした。
「じゃあ早速なんだけど、次の任務。私らの小隊に命令きてるよ」
マイが2人に言った。
「任務?」
ディランも初耳だった。
「今日下ったばかりで、伝えてなかったから」
「うわぁ、いきなり任務・・・」
ファイは顔を引きつらせた。
「大丈夫よ。ちょっとした偵察任務だからさ」
マイが彼をなだめた。
「医療の街『ハイム』の医療機関リカバーが、SIRNに加担してるって情報が入ったらしいの」
それを聞いてディランはため息をついた。
「なぁにが中立だよ。結局は圧力に負けてんじゃん」
「制圧戦が近日行われるの。だから、その時の為に、基地の配置、街の様子などを偵察してくるの。あとは、SIRNの軍艦や兵士が見つけれれば尚良しかな」
マイが任務の内容を伝え終えた。
「ハイムに向かうのは明日。今日は休んでいいみたいよ」
「よっしゃ。休もー」
ファイが言い、マイとディランは呆れた様子だった。
翌日、セナたちは休暇で街に出ていた。
「メディナも出てくれば良かったのにな」
セナが言った。
メディナはゆっくりしたいと言い、基地に残っていた。
「久々の休暇だ。自由にさせればいい」
ジークが言った。
「何しようかな。別に目的ないのに出てきたし」
「無計画なのは治らないんだな」
ジークがセナを茶化した。
「銃のパーツでも見てみたらどうだ?」
「おっ、それいいかも」
2人は銃器を扱っている店に向かった。
マイたちは、ハイムに到着していた。
彼女が運転する車に、2人も乗っていた。
「まずは基地ね。配置と侵攻経路の確認」
目的地を基地にし、向かった。
そして、全てを確認した後、街に向かった。
車を止め、3人は降りた。
「バラけた方がよさそうだな。この街は広い」
ディランが言った。
「えぇ、そうね。言っとくけど、目立つ行動はしちゃ駄目よ」
それはファイに対する言葉だった。
「え?判ってるって」
何かをする予定だったのか。
それとも自信がなかったのか。
マイはため息をついた。
そして、3人はバラバラに行動を開始した。
いいパーツを見つけられ、早速店で改造した。
「おぉ。いい感じになった」
火力、命中率、重量などをバランス良く改良し、扱いやすくなった。
2人は店を出て、再び歩き始めた。
「どうする?まだ時間残ってんぞ」
セナがジークに訊いた。
「今日はお前に付き合うって言ったろ?」
ジークが言った。
「うーん・・・」
セナが悩みながら歩いていたその時、目線の先に見覚えのある人物の姿があった。
「ファイ?」
セナは思わず声に出してしまった。
その人物は振り返り、こっちを向いた。
そして、その人物も言った。
「セェナァ!」
それはファイだった。
数ヶ月ぶりの親友の再会だった。
ジークはセナを見て訊いた。
「知り合いか?」
「え、あぁ。うん、親友ってヤツ?」
セナが笑いながら言った。
「積もる話もあるだろう。俺は失礼させてもらうかな。そこの店にいるから終わったら呼んでくれ」
ジークは気を利かせてすぐそこにあった店に向かって行った。
セナはファイの方へ歩いて行って、前に立った。
「久しぶりだな」
「ホントだぜ。あん時船ん中探していなかったからよ、心配してたんだぞ」
ファイが嬉しそうな顔をして言った。
「悪かったな。逃げ遅れてよ」
「間抜けだなぁ。最強の不良が聞いて呆れるぜ」
2人は楽しく談笑した。
そして、セナがSIRNに復隊した事を告げようとした。
その時にファイが話し始めた。
「あ、俺よぉ、連合軍に入隊したんだ」
セナは唖然とした。
絶句し、言葉が出なかった。
そして、言いそびれた。
「あん時、市民には危害を加えないとか言って、待ち壊して。許せなかったんだ、SIRNが」
セナは見つけた言葉を言おうとした。
が、ファイの言葉で再び消された。
「俺がSIRNを潰してやんからよ。お前は安心して生活しとれ」
ファイは誇らしげに語った。
すると、セナは突然ファイの胸座を掴み、怒鳴り始めた。
「何でだよ!何で軍なんかに入った!!」
ファイは呆然とした。
掴みかかるセナの手を払い、怒鳴った。
「さっき言ったろ!俺はSIRNが許せねぇ。潰してやるんだよ!!」
「そんな事お前が軍に入った所で叶うはずないだろうが!!」
2人の喧嘩に、辺りは騒然としている。
ジークはそれに気付き、店を飛び出る。
通りかかったディランも、それに気付き、駆け寄った。
「おい、何やってんだ!やめろ!!」
ジークがセナを引き離す。
「お前も何やってんだ!」
ディランがファイを引き離した。
ファイはセナを睨みつけ、こう言い放った。
「堕ちたもんだな、セナ。これからはそうやって負け犬やってろよ」
見下した言い方だった。
「んだと、コラッ!!」
セナが再びファイにかかろうとしたので、ジークが取り押さえた。
「いい加減にしろ!すみません、迷惑かけて」
ジークがディランに言った。
「いえ、俺の連れの方こそ。おい、行くぞ」
ディランはファイを連れて、そそくさとその場を逃げた。
ジークはセナを立たせた。
「何があったか知らんが、お前は。もう遊ぶ気にもならんだろ。帰るぞ」
2人は基地へと帰って行った。
そこで、セナが言った。
「今の奴、連合の兵士だって」
ジークは驚いた。
「何でこんな所にそんな奴がいるんだ!」
「知らねぇよ。あいつが言ったんだ」
「隊長に報告するぞ。急げ!」
2人は急いで基地へ向かった。
「もう、バカ。何やってんのよ」
ディランから聞いたマイが、ファイを軽く叱った。
「マイちゃん。俺、セナに会った」
マイはハッとした。
「俺が軍に入ったって言ったら、いきなり怒り始めて、それで」
それを聞き、マイは頭を抱えた。
「なんて事よ・・・。ファイ、よく聞いて。あいつはSIRNの兵士なの」
ファイは驚愕した。
「は?なんであいつがSIRNにいんだよ。あいつは辞めたじゃねぇか」
「判らないけど、あいつがSIRN側にいるのは事実よ」
マイが言い、ファイの中に怒りがこみ上げてきた。
「すぐに帰還しましょう。SIRNに私たちの存在がバレてしまったわ。奴らがここにいるって証拠は手に入ったけどね」
3人はすぐに車に乗り、街を脱した。
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