ディサイション・パワード 2部第22話



渉流は魁を止めようと急いで向かっていた。
「カイッ!それ以上はっ!!」
渉流が叫びリボルバーを撃った。
魁は他の敵を盾にしてそれを防いだ。
「誰だい?僕を倒そうなんてさぁ」
そう云うと、ランチャーを撃ってきた。
渉流はそれを避け、リボルバーで反撃する。
「お前は俺が倒す!」
魁にもそれが聴こえてきた。
「へぇ、お前がそれに乗っているのかい?機体の性能が上がったからってお前は僕を倒せない」
渉流に向けて無数のミサイルを発射する。
魁はミサイルを撃ち落し、誘爆で全てを消滅させた。
そして肩のシールドを手に取り、魁の両側に投げた。
「そんな小細工で僕に傷一つつけることなんて」
魁は片方のシールドに実弾の方のランチャーを撃ち、撃ち落した。
そして、もう1つを回避しようとしたが間に合わず、ビームの方のランチャーに当たった。
ランチャーが両断され爆散し、魁は切れた。
「お前ぇ・・・お前みたいな旧人類に僕が負けてはいけないんだ。負けるはずないんだ!」
肩についているミサイルポットの蓋が開き、そこからミサイルが発射される。
全弾が渉流の機体に直撃した。
魁はプライドを傷つけた男を倒し、少し気が和らいだ。
その時、爆煙の中から黒い機体が飛び出し、魁の前に立ちはだかった。
魁は目を見開き驚愕した。
それは自分が今倒したはずの敵が自分を倒そうと銃口をこちらへ向けている。
「カイ・・・可哀相な奴だよ、お前は」
渉流はリボルバーでコックピットを撃ち抜いた。
親友だった人を、彼は今殺した。
渉流はコックピットの中で泣き続けた。

ヴィーナスではこの危機的状況でノゥが決断をしていた。
「議長、我々も出ます」
「頼んだぞ」
そして、ノゥとナツメは部屋の外に出た。
格納庫に向かい、2人は新型の自機に乗り込む。
「格闘用の機体か。悪くないな」
ノゥは感心していた。
ノゥの機体はブルーカラー重視で、全身が鎧のような形の装甲で覆われている。
ナツメの機体は赤系統の色を重視されており、天使の様な型になっている。
それぞれの武器は拳と弓で、やはり変わった物だった。
そして2人は出撃の瞬間を迎えた。
「ノゥ・アンノーク、『ディストラック』出るぞ」
「ナツメ・アキマ、『セージ』いくわよ」
ついに政府軍戦闘部隊の2大トップが戦場に赴いた。

レボリューションはレーダーであるものをキャッチしていた。
「データ照合、アドバンスです」
永原はここであの艦と決着をつけようと決意した。
「本艦はこれよりあの艦への攻撃を開始する」
レボリューションは針路を変えた。

アドバンスもその動きに気付き、迎撃態勢に移った。
エヴェンジの最高位に立つ艦との戦闘だけに、容易な物ではないと覚悟していた。
「我々は沈むわけにはいかん!何としてでもあの艦を沈めろ!!」
天は決戦に向けて動き始めた。
レボリューション側にはリリスとフィン、春が艦の護衛に戻っていた。
一方アドバンスには渉流しかいない。
苦戦を強いられるのは必至だった。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: