JAPANESE GIRLS&BOYS

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Moon Flower



  向月葵の歌が、歌が


  唯、今にも零れそうな酒を
  精一杯逃がさんとしている
  姿があった

  きっと鈴虫の声でも聞こえたならば
  もっと涼しかっただろうに

  蒸し暑い
  風もないのに運ばれてくる歌

  駆け出した、裸足のまま
  靴なんて煩わしい、地面の温もりがわからないものなど

  いつからか、 
  その笑顔は貴方に向けられたものだと思っていた

  芳醇な光を纏って、微笑むはその心を捉えたものへ
  眩しさの中、あんなにも笑顔だったのは
  この時を、待っていたから

  また朝がやってくる
  その笑顔は誰にむけられたもの?


  向月葵の声が、声が


  微かに漂う
  湿気を失った風に乗って
  運ばれてくる
  何と言っているのか、耳を澄ます

  アントワネットになったみたいに
  躯が勝手に踊りだす

  仄(ほの)かに蒼いその風貌に
  貴女はきっと恋をした
  手を差し伸べて
  微笑を摘め

  もし、後悔が胸を責めても
  摘まれたものは
  貴女にそっと触れるでしょう


  あれ、
  いつもよりも貴女までの距離が遠い…?




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