散策編(臆病な2人)



そうして、“広州百貨大廈”を見終わったので、とりあえず、お茶でもしたい。でも、中国では、喫茶店というのは高級というイメージがあるみたいで、あんまりありません。みんな、屋台でからあげかなあ、とかが串にささった様なものを買って食べたり、多分飲茶をしたりしてるんだろうなあ。でも、屋台は、まだ食べる勇気がでないので、とりあえず、1軒見つけた“珈琲庁”でお茶をする事に・・・あるビルの2Fに上がった所にあったんだけど、薄暗い感じで、フリルのついたエプロンをしたお姉さん達が3人ほどいます。そして、店内では、聞いた事のあるクラッシックの同じ音楽が、エンドレスで流れています。しかも飛び飛び・・・メニューを持ってきてくれました。そして、水も持ってきてくれたのですが、これは飲んでも大丈夫なのか?のどが渇いて飲みたいけれど、怖くて飲めない・・・そうして、メニューには英語が書かれていたのでなんとなくわかったんだけど、冷たい飲み物を飲みたいが、氷もやばいと聞いている。となると、熱い飲み物?でも、それも飲みたいと思わない。一体私ってなんで入ろう。なんて思ったんやろ・・・と思いながら、なぜか“バナナボート”を頼みました。やってきました。バナナ1本を半分に切った間に白と灰色の2種類のアイスクリームがのった“バナナボート”が。アイスクリームの上にはたしか、ウェハースが、そして、紙でできた小さな傘までついていました。ウェイトレスさんは、「ビューティフル?」と言って笑顔で持ってきてくれました。日本人が珍しかったのかもしれません。で、食べてみたけれど、なんかアイスがちょっと変な味。でも、残すのも失礼なので、全部食べました。とりあえず、いい体験をしたという事で・・・

そうして、“珈琲庁”を出て、北京路も人がいっぱいで疲れてきたので、そろそろ帰ってゆっくりしてからごはんでも食べようか?と言っていた頃、雨が降ってきました。広州は急に雨が降る事が多いとは聞いていたが、傘を用意していない・・・とりあえず、タクシーをつかまえようとするが、全然つかまらない!人が乗っていないタクシーでもなぜか断ってくる。結局、タクシーをつかまえようと1時間ぐらいはがんばったかも!?でも、つかまえられなかったので、北京路の近所で、ごはんを食べよう。と決意。そうして、見つけた1軒の大きな看板のお店。「あそこなら、きっと外国人も来る事が多いのでは!?」だから多分大丈夫。と思って、そこへ向かって歩いて行き、中に入りました。が、中国人ばっかりでびっくり。当たり前だけど、ちょっと圧倒されてしまいました。で、店員さんが、中国語で話かけてきました。全然わかりません。「何にしますか?」と言っている感じでもありません。店員さんも「もうこの人たちわけわかんないわ。」と思ったのか、離れていってしまって、とりあえず、メニューだけ持ってきてくれました。そうして、メニューを開くと・・・これまた、全然わからない。なんか、日本の漢字とは違う。どうしよう。どうしよう。異国の地でわからない事ばかりのふたり・・・結局、プレッシャーに勝てず、この店を後にする事に・・・
そうして、その頃には、雨もやんでいて、タクシーもなんとかつかまえる事ができたので、とりあえず、ホテルへ帰りました。
ホテルについてから、友達のガイドブックを見ると、どうやら、レストランで最初に聞かれた事は、「お茶は何にしますか?」という事だったようだ。という事がわかったので、近所のお店に行ってみる事に・・・

そこは、マカオ料理のお店みたいだったんだけど、ホテルの近所という事もあるのか、メニューには、英語も載っていて、更に、写真もついていました。でも、その写真にはだまされていて、出てきた料理は1.5倍ぐらいの大きさのものでした。それを3品+汁物を頼んだものだから、いっぱいいっぱいでした。そこでも、やはり、お茶はなくなるとすぐについでくれます。もちろん最初に何のお茶にしますか?と聞かれ、よくわからないので「ウーロン」と言ってたんだけどね。料理の味は、ここはまた極端ですごく濃い味でした。あんまり印象に残ってないんだけどね。とにかくしつこかった事ぐらいかなあ。
さて、なんとか食事にもありつけました。では、勘定をしてもらいましょう。中国では、お店によって、レジで一括に勘定をしてくれる所と各テーブルでしてくれる所があります。でも、ほとんどのお店は各テーブルでしてくれる様です。で、このお店でもそうでした。という事で、今回は、「お勘定お願いします。」とガイドブックを見ながら中国語で話してみたら・・・「はあっ?」と言われてしまいました。これはショックです。私の発音が悪かったのか、はたまたこのガイドブックに載っている中国語では通じないのか!?どうしようか。と思った私は、とりあえず、紙に「勘定」と書いてみました。それでも、店員さんはわからないようで、別の店員さんの所へその紙をもって行きました。清算と書いた方がわかりやすかったのかなあ・・・とかおもっていると、その店員さんが、紙に「給銭」と書いてきました。なんとなくそうだそうだ。と思って、うんうんとうなずいたら清算をしてくれました。

この日も、ぐっすり眠れたのはいうまでもありません・・・

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