この部屋
阪神淡路大震災から８年が経ちました。
久しぶりに、昔書いていた“詩”なんかを見ていたら、震災のあった95年の１月14日に書いた詩が出てきました。
つたない詩ですが、せっかくなので、ちょっと載せてみよっかなあ・・・
この部屋－this room－
誰もいない家で１人
こたつに入りながら
あつーいアップルティとケーキを食べながら
ステレオからはマライア・キャリーの「ＨＥＲＯ」が流れてくる
この部屋で過ごした長い時がよみがえる
一番 私が輝いていた時
いつも私はこの部屋にいた
学校から帰ってきて まだステレオが家になかった頃
テープレコーダーを持ってきて
毎日の様にお気に入りの曲を流しながら
気がつけば眠っていた
受験前には 毎晩 一眠りした後
この部屋で バックには 私が一人
夜 怖くないように 高速を走る車の音が流れていた
いつの間にか 決まった位置にエンジ色テーブルのこたつがあって
茶色のピアノがあって
10年ほどさかのぼれば
テレビも違っていたし
ステレオやビデオなんてなかったけれど
それでも この部屋の雰囲気は変わらない
そして きっと これからも
私という人間が変わってしまったとしても
この部屋で 昔の あの純粋だった頃の私に
汚れを知らなかった頃の私に
出会えるだろう・・・
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