日韓夫婦の心の旅もよう

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義母の母の墓参り


 義母は由緒正しい慶州の金一族の家系だそうです。

 金一族は、ソウルから車で2時間ほどの、インチョンという陶器のまちの一角を買い占めて、一族専用の墓場をつくっていました。

 墓石は横長の長方形の黒曜石で、全部同じ大きさ。名前は全部漢字で彫っています。
 これらが規則正しく横一列に並び、その後ろは一段高くなっていて、また墓石がずらーと並んでいます。

 それぞれの墓石の後ろには1m×2mほどの土盛があります。

 韓国は火葬ではなく土葬だそうで、このなかには人骨がまるっと入っているわけなんですが、墓石の周りも土盛りも芝で被われているので、おどろおどろしい感じはないです。

 目的の墓石の前に白い紙を敷き、お供えものを並べます。キムチ、チジミ、ご飯、味噌炒めの肉、魚の干物、果物いろいろ、なつめなど各種、家から持っていくのです。

 ちなみに日本ではご飯を山のようにもって箸を真っ直ぐ突き刺しますが、韓国ではスプーンです。
 おかずは箸で、ご飯はスプーンで食べるためです。

 義母は仏教系なので、線香の束を土盛りに刺していましたが、キリスト教の墓もあり、名前の横に十字架が彫ってありました。

 ピクニックシートも敷いて、さて準備ができたというところで、義母の姉が急に「アイゴー アイゴー」と泣き出し、その横で義母がお経を唱えました。

 韓国の葬式では、哀悼の意を表すため、泣き声は大きいほどよいと本で読んだことがあったので、驚きはしなかったのですが、いきなり泣きモードに切り替わりました。

 義父は土盛りにジンロ(韓国の焼酎)とマッコリ(甘酒のような酒)をバンバン振りかけ、死者を酔わせていました。
 墓石にかけないのが日本と違います。あ、水もかけません。酒だけです(笑)。

 各人が2回半の礼(土下座2回とおじぎ1回)をして終わり。

 あとは、みんなでお供え物をいただきます。この辺はピクニックと同じです(まわりは芝生ですし)。

 食べ終わり、一息ついたら墓参りもお開きです。


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