日韓夫婦の心の旅もよう

日韓夫婦の心の旅もよう

ハローワークに行く


 離職票を持って豊島区のハローワークへと出かけた。
 この離職票、サイフを忘れたがためにジョナサンで人質にとられていたヤツである(←「ジョナサンでボケをかます」参照)。

 赤貧だったのに、せっぱつまった感じはまったくなかった。

 それよりも、


     無   職

     む・し・ょ・く 


 ああ、なんていい言葉の響きなんざんしょ。

    う っ と り してしまいます。

 無職なんて、田舎から上京して初めてだわ。
 だって会社・組織に所属してようが、フリーの身分だろうが、いつだってハードワークでドロドロだったんだもん。

 気分は上々、生まれて初めてハローワークへ行って、失業手当てをもらおうと手続きをするつもりだった。

 担当はとても丁寧で親切で感じがよかった。
 ハローワークがこんなにいい所だなんて。

「まだ、引継ぎなどはされていますか?」
「ハイまだやっています」

 そのとき私は辞めたあとも会報をつくっていたのよ。
 私の後釜で入った某ハチのおじさまが、私よりも先に、速攻で辞めたからなのよ(ヤバッ)。ま、それは済んだことなんで、いいんですけどね。

「―――そうですか。そうしたら引継ぎが終わったら、また来ていただけますか」
「は?」
「引継ぎ中ですから次の就職はまだ無理ですよね。引継ぎが完了していつでも就職できる状態になってから初めて手続きできるんです」
「ええっ」

 それはそれはガックリ肩を落として帰ったのでした。


 川越在住のkご老公にこのことを報告したら
「山×さん。ダメだよ。そんなことバカ正直にしゃべっちゃって」

 ご老公とはヨタ話ならずいぶんしたわ。
 だけど、はぁ、このへんの処世術は、なんも習わんかった。


 もし着々と急ぎで失業手当もらいたかったら、
 引継ぎしていても話さない方がいいみたい、ここだけの話。

 ずるっちいことが嫌いな方は引継ぎが完了してから行く方がいいよ。
 でないとカツラのように無駄足運ぶだけになります。

 まあ、もし辞めたらの話なんだけどさ。

 別に辞めることは薦めてないからね。

 そのへんのところ誤解のないように。たのんます。


 結局、失業手当はもらいそびれた。
 その後、急に結婚することになって、バタバタとソウルに引っ越ししてしまったためなんです。






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